北の夕鶴2/3の殺人

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初版刊行(参考)
種別
長編
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8,439回
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13
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67
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あらすじ

1988年06月30日 北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)

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評判

北の夕鶴2/3の殺人の評価:

8.60/10点 レビュー 5件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.60pt

北の夕鶴2/3の殺人の総合評価:

8.55/10点 レビュー 31件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全5件 1〜5 1/1ページ
No.5
(9pt)

これは新刊で手に入る

吉敷ものでは今でも新刊で手に入る数少ない本の一つ。なので評価は一つ加えた。
今作の分数は2/3。この意味は恐らく「殺された3人の内の2人のトリックを見破ろう」という島田氏の意図が見える。
斜め屋敷のトリックが好きな方であれば、あれほど壮大ではないが、十分楽しめる内容となっている。

元女房の通子さんの汚名を晴らすべく吉敷が奮闘する姿が非常に痛々しい。
実際に暴漢に襲われ、ほぼ半身不随の状態でよくぞ頑張ったと褒めてあげたくなる内容だ。
北海道を舞台にしており、季節は真冬なので、今の時期に読むのは持って来いだ。屈斜路湖や摩周湖等、実名表記も良い。
吉敷刑事と言うよりも、名探偵吉敷と呼ぶのが相応しく、結構気に入っているので読み耽りたいが、何度も言うように入手率が。。。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.4
(8pt)

吉敷とともに悩み、苦しみ、カタルシスを味わえた快作

殺人犯の汚名を着せられ、真犯人に口封じに殺されようとしている、別れた妻・通子を救うため、主人公の刑事・吉敷が孤軍奮闘するストーリーです。

満身創痍になり、文字通り血を吐く思いをしながら、過酷な冬の北海道で通子を探し続ける吉敷の姿は痛々しく、読んでいるこちらも苦しくなるほどでしたが、「惚れた女のためだろ!頑張れ!」と前向きな気持ちで読み続けることができ、ラストには吉敷も読者も報われる、いろんな意味でのカタルシスが待ち受けていた作品でした。

全体的な作風はハードボイルド寄りなのですが、不可能犯罪を可能とする驚きのトリックは実に島田氏らしいですね。
すでに彼の作品はそれなりに読んでいたので、なんとなくどんなトリックかは察しがついたし、人によってはこういうのを「バカトリック」と呼ぶのでしょうが、私は好きですね。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.3
(7pt)

大胆なトリックはここでも生きていました

「占星術殺人事件」以来、島田荘司のファンですが、この作品も読みやすくて面白かったです。登場する小道具や歴史的なエピソードも含めて楽しませてもらいました。北海道に行きたくなりました。

わたろう
0BCEGGR4
No.2
(9pt)

吉敷竹史に血と肉が備わりました。

内容は純本格、文体はハードボイルド調と、実に島田荘司らしい仕上りになっている。
今回の目玉は2つ。
まずは吉敷物とは思えぬほどの超絶技巧を凝らした大トリックの殺人。とは云え、トリックの内容は後の御手洗物を読んでいる身にとっては十分予想のつくもの。ただそれを吉敷が解くというのが珍しい。
2点目はやや没個性的だった吉敷の個性、存在感がいつにも増して顕著だったこと。通子の存在が不屈の精神を幾度となく蘇らせ、熱い魂と言葉を持った存在にまで押し上げている。

Tetchy
WHOKS60S
No.1
(10pt)

北の夕鶴2/3の殺人の感想

!

hiloaki
QC6TR8ZY

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.26
(5pt)

吉敷の通子への愛を強く感じる作品

けっして憎みあって別れたわけではない二人の。
運命的な巡り合い。
過去の悲劇が語られて、
最後に大技のトリック?が炸裂する。
通子とこれからどうなるのか期待してしまう。
北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)より
4334707688
No.25
(4pt)

力作

吉敷シリーズの中でも異作。トリックはやや無理があるが、旅情もの恋愛ものとしては面白い。
北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)より
4334707688
No.24
(5pt)

トリックの離れ業(はなれわざ)の美しさ、素晴らしさ。今回も「わあっ!」て、小躍りしたくなりましたわ。

本作品を読むのは25年ぶりくらい。初読時はたぶん今よりも驚き、「こんな凄ぇトリックがあるんだ!」と感動した記憶があるんですが、再読した今回も、「こりゃあやっぱり凄いトリックだし、読みごたえ満点のミステリに違いない!」って唸らされました。

とにかく、第二章「さまよう鎧(よろい)の武者」で描かれる〈三ツ矢マンション〉の怪事件以降、加納通子(かのう みちこ)を何としてでも救わんとしてぼろぼろになっていく吉敷竹史(よしき たけし)の孤軍奮闘ぶりもあり、ぐいぐい引きずり込まれるように読んでいくことができました。

何と言っても素晴らしいのは、不可思議な謎のトリックが解き明かされるシーンの幻想的な美しさと、ファンタジーあふれるトリックの壮麗さですね。久しぶりに再読した今回も、ほうっとため息つくしかなかった。

あと、加納通子の問題行動いうか変人ぶりいうか、これは相当なもんだなと、今回再読して身にしみましたわ。吉敷は納得しないやろうし、通子はんには悪いけど、「竹史さん、よりは戻さんほうがええのちゃいます」声をかけたくなりました。初読時はラストに胸がいっぱいになったように覚えているのですが、今回は「あかん。それ、あかんわ」と、首を横に振ってました。
北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)より
4334707688
No.23
(5pt)

トリックの離れ業(はなれわざ)の美しさ、素晴らしさ。今回も「わあっ!」て、小躍りしたくなりましたわ。

本作品を読むのは25年ぶりくらい。初読時はたぶん今よりも驚き、「こんな凄ぇトリックがあるんだ!」と感動した記憶があるんですが、再読した今回も、「こりゃあやっぱり凄いトリックだし、読みごたえ満点のミステリに違いない!」って唸らされました。

とにかく、第二章「さまよう鎧(よろい)の武者」で描かれる〈三ツ矢マンション〉の怪事件以降、加納通子(かのう みちこ)を何としてでも救わんとしてぼろぼろになっていく吉敷竹史(よしき たけし)の孤軍奮闘ぶりもあり、ぐいぐい引きずり込まれるように読んでいくことができました。

何と言っても素晴らしいのは、不可思議な謎のトリックが解き明かされるシーンの幻想的な美しさと、ファンタジーあふれるトリックの壮麗さですね。久しぶりに再読した今回も、ほうっとため息つくしかなかった。

あと、加納通子の問題行動いうか変人ぶりいうか、これは相当なもんだなと、今回再読して身にしみましたわ。吉敷は納得しないやろうし、通子はんには悪いけど、「竹史さん、よりは戻さんほうがええのちゃいます」声をかけたくなりました。初読時はラストに胸がいっぱいになったように覚えているのですが、今回は「あかん。それ、あかんわ」と、首を横に振ってました。
北の夕鶴2/3の殺人 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 北の夕鶴2/3の殺人 (カッパ・ノベルス)より
4334025854
No.22
(5pt)

デカ魂の塊のような男らしい吉敷竹史がこの作品では特にカッコいい

今、島田荘司の作品で読み逃しているものをコンプリートすべく、読んでいる。島田荘司の作品をチェックしてみると、カンタンに言って、ミタライは全部読んでいるが、それ以外に読んでいないものが残っていることが解ってきた。で、まずは吉敷をコンプリートしてしまおうということで、未読だった『北の夕鶴2/3の殺人』を読了した。

この作品は、1985年の作品でデビュー作の『占星術殺人事件』から数えると5番目の作品にあたるようだ。『占星術』→『斜め屋敷』→『はやぶさ』→『出雲伝説』という作品のリリースから考えて、察するに当時はミタライの路線を進めるべきか悩んでいて、『一般的』かつ『日本的』な鉄道ミステリー・警察モノを書いてみようとして吉敷竹史を登場させたような気がする。『占星術』にも多分に鉄道ミステリー要素はあるので、おそらく、かなり得意な分野なのだと思う。

読み進めて感じるのは、無駄な文章がまったくなく、読みやすいということがまずある。最近翻訳作品ばかり読んでいたせいもあるのかもしれないが、どんどん読める。情景が目に浮かんでくる。盛岡と釧路は似てるのか、とか感じるし、雪の情景も体感できる感じだ。特に北海道は、島田荘司は相当によく知っている感じがする。『死者が飲む水』も北海道が舞台だし、しばらく住んでいたのではないか、と思うくらいに詳細だ。

そして、島田荘司のミステリーの基本構造が既にここでも完成しているのが感じられる。

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

これに登場人物のキャラクタが立っているのが冴えている。ミタライとは全く違う吉敷竹史のステキさが満ち満ちている。デカ魂の塊のような男らしい吉敷竹史がこの作品では特にカッコいい。

既にかなりの数の島田作品を読破しているので、トリックはほぼ当てることができた。ツッコミどころはあるが、そこが良いのだと思う。伊坂幸太郎が、帯に『これから読む人が羨ましい』と書いているのも納得である。
北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)より
4334707688

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