灰の迷宮



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 1件

7.00pt (10max) / 8件

Amazon平均点

4.00pt ( 5max) / 7件

楽天平均点

3.50pt ( 5max) / 2件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

50.50pt

30.00pt

10.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1987年11月
分類

長編小説

閲覧回数3,098回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数17

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

灰の迷宮 (光文社文庫)

1991年07月31日 灰の迷宮 (光文社文庫)

新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ…。アッと驚く犯人像。鬼才が放つ新機軸の本格推理。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

灰の迷宮の総合評価:8.00/10点レビュー 8件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

解ってても心が引っ張られる。

俺は女に弱い。
特に明るい女に弱い。

事件には派手さはないが奇矯で、解決は実にアクロバティックであり、つまり島田荘司色を今回も見せてくれるが、それよりも茂野恵美の存在である。
最初の登場シーンから、このキャラが物語の情の部分を支えるキープレイヤーなのだとは承知していたが、頭が判っていてもやはり心が動くのである。これは『異邦の騎士』の石川良子に一脈通ずるものがある。
やはり島田氏はこの上もなくロマンティストなのだ。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(4pt)

この作品は映像化されていて、鹿賀丈史が吉敷を演じた

吉敷ものの一作。『島田荘司全集 VI』の後書きに書かれているのだが、この作品は映像化されていて、鹿賀丈史が吉敷を演じたらしい。その脚本や映像化をしてくれたのが、島田荘司の旧友で、交友関係の復活が縁だったらしい。また、その旧友、高田純氏の奥様になる方を紹介したのも島田荘司とのことで、その辺のエビソードも面白い。

この作品でも、島田荘司の基本である、

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

は、完全に確立している。舞台が東京と鹿児島なのも面白い。何しろ、どんどん読める。良い作品の証明だと思う。
灰の迷宮 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:灰の迷宮 (光文社文庫)より
4334713777
No.6:
(5pt)

価格から考えられないくらい良い状態で大満足

吉敷刑事シリーズにはまっています。早速読んでみよう!
灰の迷宮―吉敷刑事の殺人事件簿 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:灰の迷宮―吉敷刑事の殺人事件簿 (カッパ・ノベルス)より
4334027385
No.5:
(4pt)

これまた複雑に事件が絡む

吉敷刑事もののシリーズの一編。今回は実際にあった新宿バス放火事件を彷彿とさせる事件から始まりますが、その後社会派推理みたいに展開するのかと思いきや、いつもの複雑に絡んだ事件の末、意外な犯人が・・という定番の島田推理になっていきます。中盤までは謎が謎を呼びひきつけられるが、後半の真相が分かってからはかなり強引な偶然性に頼った事件だなあ・・とは思うが、吉敷シリーズのなかでは平均以上の出来の作品だと思うのでファンは必読です。
灰の迷宮 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:灰の迷宮 (光文社文庫)より
4334713777
No.4:
(5pt)

面白かった

吉敷モノといえば、奇想とはやぶさと夕鶴あたりが代表作となろうが、なかなかこの作品もデキがいい。過去事件を模倣したバス放火、跳ねられたオヤジ、競馬事件の切り抜き、灰でつぶされた家とか、ばらばらな要素が見事一つになっていく過程がうまい。今回は鹿児島が舞台となるが、現地で吉敷の相棒となる県警デカの留井がなかなかいいキャラだった。御手洗モノで出てくるデカってのは威張ってばかりの無能扱いでいいかげんうんざりなんだが、吉敷で出てくるデカはまとも系だからこっちのほうがいい。
そしてこの作品でもっともよかったのが、ヒロインの恵美。出番はそんな多くなかったが、吉敷との会話とか振る舞いとかがえらくいい。島田の描く女ってのは個性が強すぎていまいちなのが多いが、この子はよかった。最後の電話は文学的で非常に余韻が残る。
灰の迷宮 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:灰の迷宮 (光文社文庫)より
4334713777
No.3:
(2pt)

この頃から独創性の欠如と高い偶然性が始まったか

吉敷刑事ものの一作だが、今にして思えば、この頃から作者の独創性の欠如と手前勝手な偶然性の高い解決手法が顕著になったと思う。
発端のバス放火事件は、実際に新宿で起こった同様の事件をそのまま採用したもの。それに何らかの捻りが加えられていれば未だしも、本作程度のアイデアでは単に時代に便乗しただけだろう。そして、担当の吉敷が鹿児島に飛ぶのが大きな偶然性の始まり。作者が考える、本作のメインのアイデアはある登場人物の心理模様だろうが、こうしたアイデアは連城三紀彦氏「桔梗の宿」他、複数の作品で使われている。大本は「八百屋お七」なのだが。
借り物だらけのアイデアでも、やはり作品を書きたいものなのか。作家としての矜持を持って欲しいと思う。
灰の迷宮 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:灰の迷宮 (光文社文庫)より
4334713777



その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク