灰の迷宮
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灰の迷宮の総合評価:
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俺は女に弱い。 | ||||
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吉敷ものの一作。『島田荘司全集 VI』の後書きに書かれているのだが、この作品は映像化されていて、鹿賀丈史が吉敷を演じたらしい。その脚本や映像化をしてくれたのが、島田荘司の旧友で、交友関係の復活が縁だったらしい。また、その旧友、高田純氏の奥様になる方を紹介したのも島田荘司とのことで、その辺のエビソードも面白い。 この作品でも、島田荘司の基本である、 ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう は、完全に確立している。舞台が東京と鹿児島なのも面白い。何しろ、どんどん読める。良い作品の証明だと思う。 | ||||
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吉敷刑事シリーズにはまっています。早速読んでみよう! | ||||
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吉敷刑事もののシリーズの一編。今回は実際にあった新宿バス放火事件を彷彿とさせる事件から始まりますが、その後社会派推理みたいに展開するのかと思いきや、いつもの複雑に絡んだ事件の末、意外な犯人が・・という定番の島田推理になっていきます。中盤までは謎が謎を呼びひきつけられるが、後半の真相が分かってからはかなり強引な偶然性に頼った事件だなあ・・とは思うが、吉敷シリーズのなかでは平均以上の出来の作品だと思うのでファンは必読です。 | ||||
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吉敷モノといえば、奇想とはやぶさと夕鶴あたりが代表作となろうが、なかなかこの作品もデキがいい。過去事件を模倣したバス放火、跳ねられたオヤジ、競馬事件の切り抜き、灰でつぶされた家とか、ばらばらな要素が見事一つになっていく過程がうまい。今回は鹿児島が舞台となるが、現地で吉敷の相棒となる県警デカの留井がなかなかいいキャラだった。御手洗モノで出てくるデカってのは威張ってばかりの無能扱いでいいかげんうんざりなんだが、吉敷で出てくるデカはまとも系だからこっちのほうがいい。 そしてこの作品でもっともよかったのが、ヒロインの恵美。出番はそんな多くなかったが、吉敷との会話とか振る舞いとかがえらくいい。島田の描く女ってのは個性が強すぎていまいちなのが多いが、この子はよかった。最後の電話は文学的で非常に余韻が残る。 | ||||
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吉敷刑事ものの一作だが、今にして思えば、この頃から作者の独創性の欠如と手前勝手な偶然性の高い解決手法が顕著になったと思う。 発端のバス放火事件は、実際に新宿で起こった同様の事件をそのまま採用したもの。それに何らかの捻りが加えられていれば未だしも、本作程度のアイデアでは単に時代に便乗しただけだろう。そして、担当の吉敷が鹿児島に飛ぶのが大きな偶然性の始まり。作者が考える、本作のメインのアイデアはある登場人物の心理模様だろうが、こうしたアイデアは連城三紀彦氏「桔梗の宿」他、複数の作品で使われている。大本は「八百屋お七」なのだが。 借り物だらけのアイデアでも、やはり作品を書きたいものなのか。作家としての矜持を持って欲しいと思う。 | ||||
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