(短編集)
踊る手なが猿
- 暗闇団子 (1)
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踊る手なが猿の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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『展望塔の殺人』のように御手洗、吉敷に頼らない短編集でサスペンス・倒叙物・幻想文学・時代物とそれぞれヴァラエティに富んでいる。 | ||||
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| 新宿地下街図があるものに見えるという作者得意のユニーク着想もの。 「暗闇団子」は、江戸恋愛心中ものとしての哀切さが沁みる。ただ、作者の悪癖である無駄な描写が長く続くところは「写楽」と同様。短編だからまだしも、辛抱が持たない人もいるのでは。 | ||||
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| 『踊る手なが猿』は短編集で、『踊る手なが猿』『Y字路』『赤と白の殺意』『暗闇団子』の4編から成っています。 最初に感じたのは、この『踊る手なが猿』というタイトル名が悪すぎることです。このタイトルでは、この中に素晴らしい作品があっても読み逃してしまう人がいても仕方がない気がします。この4編どれもが島田荘司らしさに溢れていて素晴らしいのにタイトルで手に取らない。そういうヒトを生んでしまいそうです。 むしろこの中でも飛び抜けて傑作である『暗闇団子』をタイトル名にした方が良いのではないのだろうか。そう感じているヒトは、きっとぼくだけではない気がします。 この『暗闇団子』こそ、島田荘司の江戸研究からの最初の作品であって、最終的には、あの『写楽 閉じた国の幻』に繋がる作品であると確信しました。『写楽 閉じた国の幻』の素晴らしさは、『わずか10ヶ月間の間、突如として登場し、突如として消える写楽とは何者か』という歴史的謎をミステリーの大家島田荘司自身が、解き明かしていく、という点にあると思っています。この『暗闇団子』も発掘された江戸時代の白骨と見事な櫛。そして『暗闇団子』という言葉などから、ストーリーを作っていきます。 正に島田荘司の基本である、 ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう が、ほぼ完全なカタチで構築されています。 そして、文体が本当に素晴らしいです。目に浮かんで来るのは、今大河ドラマで放映中の『べらぼう』で素晴らしい演技を見せてくれている小芝風花演ずる瀬川の花魁姿です。この作品の主人公辰巳と彼女の姿が重なってしまい、最後の悲しい結末まで見事という言葉しか浮かんできません。 不覚にも最後は涙が出てきてしまいました。この作品を読み逃さなくて良かった。そう思っています。 | ||||
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| 1993年発行、当時は携帯電話が無かった為、待ち合わせの方法も工夫が必要であった。最近の2転3転するストーリー展開になれている為、ついつい1転後の2転目に警戒してしまうが、そんな必要がなく素直に読むべき本。着想が面白かった。なお「暗闇団子」は設定時代が古すぎて断念した。 | ||||
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| 四つの短編が収められていて、「踊る手なが猿」は地下街で働く女性が主人公の話、「Y字路」は突然部屋に死体がある話、「赤と白の殺意」は子供の頃の思い出を辿る短い話、「暗闇団子」は江戸時代の人骨が発掘されたところから始まる時代物。 内容はバラバラだけどどれも登場人物の心理を丁寧に説得力のある描写で描いているのが共通していて良かったです。 特に「踊る手なが猿」は夏樹静子を思わせるような鋭い人物描写と心理描写で、でも最後はやっぱり島田荘司らしさがあるところが読み応えがありました。 「暗闇団子」もストーリー自体は単純といえば単純なんだけど、目に浮かぶような江戸の描写と登場人物の類型的じゃない書き方が良いので多くの人に読んでもらいたい。 | ||||
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| 全部が面白い訳でわありませんが全体的に読み易かったです。 | ||||
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