(短編集)
展望塔の殺人
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展望塔の殺人の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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珠玉の短編集である。「法月綸太郎の冒険」に匹敵するクオリティを持つ。 | ||||
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20年近く前の本なのに現代人の抱える社会問題を扱っている事に驚いたが、 | ||||
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※レビュー者は2000年生です 最初の作品『緑色の死』が正しく18世紀以降のエメラルドグリーンに含まれたヒ素による緑=死のイメージを踏襲し、探偵小説といえば『緋色の研究』『赤い部屋』その他諸々血なまぐさい赤色なのと対象的な毒々しさが秘められていた。恐らく昭和後期までは銅の錆である緑青も有毒と捕らえられていた名残と受け取ることもできるだろう。本作が個人的に好きなのは大下宇陀児『凧』のように親子の犯罪物であって、無垢な少年という犯罪から程遠い存在があるからだ。そこに作者の見事な語りと演出が加わり傑作となっている。 他の作品は清張の社会派だったり乱歩丸パクリだったりしたけれども、いずれも雰囲気は楽しめるが真相の捻りがなく、ただ普通の通俗小説を読んでいる気分だった。 | ||||
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あまり周知されていないが、島田荘司の第二短編集である。この作品と、第一短編集である『網走発遙かなり』を読むと、当時の島田荘司をめぐる状況がよく理解できる。 当時のミステリー界というのは、 ・『清張病』と言えそうなくらいな列車ミステリーへのこだわり ・まったく江戸川乱歩を目指していない『乱歩賞』 ・本当のミステリーを理解していない出版社の編集者 だったのだな、と強く感じている。島田荘司の『網走発遙かなり』を読むと、当時島田荘司が目指していたのは、まさに江戸川乱歩の作品だったのを強く感じる。特に、『網走発遙かなり』の3編目『乱歩の幻影』と『展望塔の殺人』の1編目『緑色の死』は、極めて乱歩的だ。それなのに、『乱歩賞』を逃す。ありえないことだ。 『島田荘司全集 V』の後書きでは、『占星術』『斜め屋敷』と連続して乱歩賞を逃し、そのショックから立ち直りつつ、作品を作り出しているのが感じられる。特に、『斜め屋敷』は、二次通過までで候補に入らなかったので、余計にショックだったろうと予想できる。 どんな面子が『占星術』を見落とし、どんな作品に賞を与えたかを見れば、1980年第26回江戸川乱歩賞の選考メンバーは、五木寛之・海渡英祐・斎藤栄・南條範夫・三好徹だ。もうメンバーを見ただけで、『本格』を理解できない面子なのが解る。特になんで五木寛之が江戸川乱歩賞の選考ができるのか不思議で仕方がない。 受賞したのは、井沢元彦の『猿丸幻視行』だ。まったく『乱歩』ではないではないか。 その後、『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』と『夏、19歳の肖像』は、1985年1月と1986年1月の直木賞の候補にもなったが、受賞できなかった。既に島田荘司のカタチは完成していたにもかかわらず、文壇がそのレベルに逆に到達していなかったのが感じられる。 結局、『占星術』においてもおそらくは、鉄道ミステリー的な要素のみが理解され、本質の乱歩的な世界は編集者も選者も理解できなかったということになる。その本質を理解したのは、大学などのミステリー研究会の面々だったのだ。 この『清張病』と乱歩賞が乱歩を目指していなかったこととの戦いが、若き島田荘司の最初の試練だったことが今ではよく解る。 今ならNavitimeで縦横無尽に交通機関の運行を細部まで確認できる。鉄道ミステリーなど価値のないものになっている。本当の価値はそんなものではないと見抜けない編集者・出版社・選者の情けない眼力は、今もあり、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』のクラシックを全く理解していない作者・編集者・出版社・選者による直木賞・本屋大賞ダブル受賞は、そう遠くない未来に世界に恥を発信したと理解される日が来ると思う。 | ||||
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小学生時代に読んだ懐かし作品で、懐かしかった。 この本を再び読めた事に感謝感謝! | ||||
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書評などでは島田氏の全盛期の傑作短編集とうたっていますが、やはり島田氏は長編の方が断然面白い。本作は本格推理ものというよりショートショート的なオチありのブラックな作品集といった印象。全て氏ならではの謎とそれの論理的な謎解きという形式をとっているが、もともと島田氏のトリックはよくよく考えるとバカバカしい・・というものが多いので、長編だとそこに圧倒的なテーマと人物描写が加わり面白さが倍増されていくのだが短編だと謎とオチしか基本的に書き込めないためイマイチな印象。が表題作などは社会的なテーマが織り込まれて読み物としては深いものがある。氏のファンなら読んでおいて損はないだろう。 | ||||
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んー・・あまり。 展望塔で、バイトの娘が有閑マダムをいきなり刺殺という事件。 吉敷が出てくるけど、結局動機不明で、実は娘とマダムの過去に大きな原因が・・。 社会派?別にどうってことないのでは¥¥¥ | ||||
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