Yの構図
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Yの構図の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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本作のメインとなる殺人事件は、実はさほど興味深いものではなく、真相もショッキングではあるが、私自身が予想していたそれとほぼ同じだった。だが読後の余韻は漠とした何かを残した。 | ||||
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この『Yの構図』について、『島田荘司全集 V』の後書きで、島田荘司は、『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』と書いている。ここまで、ハードスケジュールをこなしながら、自分の決めたレベルの作品を仕上げてきたが、この『Yの構図』である意味、ストックしていたアイデアが尽きてしまい、苦労して仕上げたが、自分の思うレベルまでは行かなかった、というのだ。 読了後、その言葉の意味を噛み締めてみると、島田荘司の基本である ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう という『基本』が最後に崩れてしまっているのが感じられる。ラストへ突き進む中、吉敷が容疑者の妻に対してとった行動も疑問符がついてしまうし、結論にもやや無理がある。実に島田荘司としては、珍しいことで、これに対して『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』ということなのだな、と思った。 それだけ、新人作家として様々な難題に立ち向かって、作品を完成させていく姿が目に浮かんできた。そういった一面を発見できただけでも嬉しい、そう思うのだ。 | ||||
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吉敷シリーズでは、『北の夕鶴』や『奇想、天を動かす』が高い評価を受けていますが(実際傑作ですね)、それ意外の物語だと私は本書がお気に入りです。 いじめにより自殺した中学生。その担任の教諭と、いじめを行なっていた生徒の母親が、隣接するホームに到着した別々の電車内でそれぞれ死体として発見される…という冒頭。 ほぼ吉敷視点で固定されていることもあり、今まで以上に吉敷と一体となって事件を追えます。 少年少女の無力さを憂うメッセージ性の強い作風ですが、特別“社会派”が好きではない私の心にも響くものはありました。 | ||||
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島田氏のカッパノベルス長編5作目にあたる作品。最初の鉄道の時刻表をあつかった3作は非常に有名だが、ドライブミステリーとうたった高山殺人がイマイチだった感のある氏だが、再び王道の鉄道のトリックを駆使した作品です。いじめ問題を扱ったテーマがうまくトリックと融合しており、氏ならではの奇抜なトリックは影を潜めているが、最後まで退屈させず引っ張る個人的にはなかなかの秀作だと思う。が、御手洗と並ぶ氏のキャラ吉敷刑事が本作では勘違い見込み違いの連続・・・・。冒頭の幽霊の謎もよくよく考えると何のひねりもないが、本作はトリックのおもしろさというより行き場のないヤングジェネレショーンを正面からあつかった異色のミステリーとして楽しむべきだろう。 | ||||
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盛岡でいじめを苦にして自殺した中学さんの両親を、殺人容疑として追いかける吉敷警部の肖像に迫る話で、長いし吉敷がぜんぜん違う焦点を」追いかけて行ってるのでだめだった。あとなんか山ん中のペンションに捜査に行くんだけど、そこで手伝いだかの娘に一目惚れされてm、いい気になってる吉敷が情けない。なんかもうこのあたりではけっこうおっさんの年齢に達してるはずなのに、いい加減にしてほしい!!島田自身の願望だったりして〜('-,_ω-`)プッ | ||||
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