ら抜き言葉殺人事件
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ら抜き言葉殺人事件の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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まずタイトルを見て、「何だこりゃ!?」と面食らった。『幽体離脱殺人事件』と1,2を争う変なタイトルである。 | ||||
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ら抜き言葉殺人事件・・・・・タイトルだけからだと何やねんそれは・・・とギャグミステリーなのかと思ってしまうが、そこは鬼才の島田氏、ら抜き言葉をモチーフに言語から考察する日本人論にまで昇華し、何ともシリアスかつ物悲しい本格ミステリーに仕上げています。 もともと強引なモチーフなので消化不良感と犯行の真相の物足りなさはありますが、きっちりと標準以上のミステリーになっているのはさすがという感じ。 | ||||
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約10年ぶりに読んだのですが、やはり面白くないという印象です。 「 ら抜き言葉 」 に関する箇所などは、中々興味深かったのですが、 殺人事件そのものが平凡すぎるのを、そのような描写で誤魔化しているだけではないかと思います。 何より、最後が唐突すぎます。 何故、吉敷が真相を看破できたのか、そのあたりをもう少し、詳しく書いてほしかったですが、 一番問題なのは、殺人事件と 「 ら抜き言葉 」 の間に接点が無いところでしょう。 「 ら抜き言葉 」 のために事件が起きたというのなら、まだ納得できますが、 これでは、ただの付録のようなもので、すっきりしません。 この作者の作品では、 「 占星術殺人事件 」 や 「 斜め屋敷の犯罪 」 などは大好き ( 今までに読んだ国内のミステリではベスト5に入ります ) なのですが、これは残念な作品と感じました。 | ||||
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約10年ぶりに読んだのですが、やはり面白くないという印象です。 「 ら抜き言葉 」 に関する箇所などは、中々興味深かったのですが、 殺人事件そのものが平凡すぎるのを、そのような描写で誤魔化しているだけではないかと思います。 何より、最後が唐突すぎます。 何故、吉敷が真相を看破できたのか、そのあたりをもう少し、詳しく書いてほしかったですが、 一番問題なのは、殺人事件と 「 ら抜き言葉 」 の間に接点が無いところでしょう。 「 ら抜き言葉 」 のために事件が起きたというのなら、まだ納得できますが、 これでは、ただの付録のようなもので、すっきりしません。 この作者の作品では、 「 占星術殺人事件 」 や 「 斜め屋敷の犯罪 」 などは大好き ( 今までに読んだ国内のミステリではベスト5に入ります ) なのですが、これは残念な作品と感じました。 | ||||
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吉敷刑事物。今作は派手な部分も無く、吉敷記者による社会派ルポタージュを読んでいるかのよう。でも最後のオチなども見事なミステリー小説になっている。テーマは「ストレスの伝道」と言った所か。作者はここまで書いていないけど、この問題はやはり、道の部分部分でストレスを我慢するので無く、緩和して消滅させないと無くならないと思うわけ。社会もいろいろな物も人体の血流と同じ様な物で滞ると病気になってしまう。流動を良くするには現状、人間個人の主体性や自己改善能力に頼らざるをえない。現実的に個人レベルで処理するには無理がある。作者は日本文化の旧態や日本人の悪癖として嘆き、そういう能力が欧米と比べて日本人は欠如していると恐らく考えていると思うわけ。そして現代日本社会も改善策として、ストレスの根本を出来るだけ無くそうと躍起になっているのだが、これだと平等社会、それも低い所にレベルを設定しての「出る杭は打つ」といった突出した能力が生まれなくなる平凡、下等民族が出来上がってしまう。まあ平和と言えば平和だけどね。某政治家が言った「美しい国」がこれにあたる。個人的には欧米の様に民族規模で精神を洗脳、もとい統制する様な宗教の長い歴史が日本には無いのが要因だと思います。あっ別に、私はキリスト教徒とかじゃ無いですよ。皆さんと同じ平凡で正月にはお金で願い事を叶えてもらう事を望み、伝統ある葬式屋を雇う様な無宗教の日本人です。 | ||||
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作者の比較的初期の作品でハデなトリックこそないものの手堅く纏まっており、また「ら抜き言葉」に着眼する辺りは作家としての確かな目を感じる。 吉敷刑事ものなのだが、被害者は「ら抜き言葉」に異常な拒否反応を示す女。「ら抜き言葉」を使用した作家に抗議の手紙を出す程。吉敷が女の過去を調べると、女が子供の頃の教師がこれまた「ら抜き言葉」に異常に拒否反応を示すという設定。女はその頃教師に反発するが、大人になるうち、いつしか自分も「ら抜き言葉」に異常反応を示す女になっていたという展開。幼児期のトラウマ、サイコ・サスペンス物としても行けるのではないかという見事な創り。 私が「ら抜き言葉」に初めて反応したのは、小学生の時TVで観た「サインはV」。岡田可愛がコーチ役の中山仁に向かってこう言うのだ。「ジュンは大会に出れるんですね」。私の神経はジャリジャリと来たが、小学生だったので投書等しなかった。 本作はミステリとしての創りも手堅く、作家としての着眼点・良心が感じられる初期の佳作。 | ||||
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