ら抜き言葉殺人事件



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

6.20pt (10max) / 5件

Amazon平均点

3.43pt ( 5max) / 7件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []C
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

45.00pt

29.00pt

10.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1991年01月
分類

長編小説

閲覧回数2,885回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数11

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

ら抜き言葉殺人事件 (光文社文庫)

1994年02月01日 ら抜き言葉殺人事件 (光文社文庫)

ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。そんな時、またもや自殺者が。しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が…。本格推理の鬼才が、現代の世相を鋭く抉った異色の長編力作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

ら抜き言葉殺人事件の総合評価:6.88/10点レビュー 8件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

変なタイトルだが中身は渋い

まずタイトルを見て、「何だこりゃ!?」と面食らった。『幽体離脱殺人事件』と1,2を争う変なタイトルである。
しかし、内容は吉敷シリーズで結構渋く、扱っているテーマも歪んだ学校教育という社会問題を挙げ、手堅く纏まっている。
この頃の島田荘司氏はこの動機付けのエピソードが面白く、謎解き部分が逆に添え物になっているきらいがある。ただ今回は犯人が「ら抜き言葉」に執着する動機が純文学よりだったのが、惜しい所だ。

Tetchy
WHOKS60S
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(4pt)

ギャグ路線・・・ではなくシリアスもの

ら抜き言葉殺人事件・・・・・タイトルだけからだと何やねんそれは・・・とギャグミステリーなのかと思ってしまうが、そこは鬼才の島田氏、ら抜き言葉をモチーフに言語から考察する日本人論にまで昇華し、何ともシリアスかつ物悲しい本格ミステリーに仕上げています。
もともと強引なモチーフなので消化不良感と犯行の真相の物足りなさはありますが、きっちりと標準以上のミステリーになっているのはさすがという感じ。
ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
4334029108
No.6:
(2pt)

「 ら抜き言葉 」 と殺人事件の間に接点がありません

約10年ぶりに読んだのですが、やはり面白くないという印象です。
「 ら抜き言葉 」 に関する箇所などは、中々興味深かったのですが、
殺人事件そのものが平凡すぎるのを、そのような描写で誤魔化しているだけではないかと思います。
何より、最後が唐突すぎます。
何故、吉敷が真相を看破できたのか、そのあたりをもう少し、詳しく書いてほしかったですが、
一番問題なのは、殺人事件と 「 ら抜き言葉 」 の間に接点が無いところでしょう。
「 ら抜き言葉 」 のために事件が起きたというのなら、まだ納得できますが、
これでは、ただの付録のようなもので、すっきりしません。
この作者の作品では、 「 占星術殺人事件 」 や 「 斜め屋敷の犯罪 」 などは大好き
( 今までに読んだ国内のミステリではベスト5に入ります ) なのですが、これは残念な作品と感じました。
ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
4334029108
No.5:
(2pt)

「 ら抜き言葉 」 と殺人事件の間に接点がありません

約10年ぶりに読んだのですが、やはり面白くないという印象です。
「 ら抜き言葉 」 に関する箇所などは、中々興味深かったのですが、
殺人事件そのものが平凡すぎるのを、そのような描写で誤魔化しているだけではないかと思います。

何より、最後が唐突すぎます。
何故、吉敷が真相を看破できたのか、そのあたりをもう少し、詳しく書いてほしかったですが、
一番問題なのは、殺人事件と 「 ら抜き言葉 」 の間に接点が無いところでしょう。
「 ら抜き言葉 」 のために事件が起きたというのなら、まだ納得できますが、
これでは、ただの付録のようなもので、すっきりしません。

この作者の作品では、 「 占星術殺人事件 」 や 「 斜め屋敷の犯罪 」 などは大好き
( 今までに読んだ国内のミステリではベスト5に入ります ) なのですが、これは残念な作品と感じました。
ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
4334029108
No.4:
(5pt)

連環の難しさ

吉敷刑事物。今作は派手な部分も無く、吉敷記者による社会派ルポタージュを読んでいるかのよう。でも最後のオチなども見事なミステリー小説になっている。テーマは「ストレスの伝道」と言った所か。作者はここまで書いていないけど、この問題はやはり、道の部分部分でストレスを我慢するので無く、緩和して消滅させないと無くならないと思うわけ。社会もいろいろな物も人体の血流と同じ様な物で滞ると病気になってしまう。流動を良くするには現状、人間個人の主体性や自己改善能力に頼らざるをえない。現実的に個人レベルで処理するには無理がある。作者は日本文化の旧態や日本人の悪癖として嘆き、そういう能力が欧米と比べて日本人は欠如していると恐らく考えていると思うわけ。そして現代日本社会も改善策として、ストレスの根本を出来るだけ無くそうと躍起になっているのだが、これだと平等社会、それも低い所にレベルを設定しての「出る杭は打つ」といった突出した能力が生まれなくなる平凡、下等民族が出来上がってしまう。まあ平和と言えば平和だけどね。某政治家が言った「美しい国」がこれにあたる。個人的には欧米の様に民族規模で精神を洗脳、もとい統制する様な宗教の長い歴史が日本には無いのが要因だと思います。あっ別に、私はキリスト教徒とかじゃ無いですよ。皆さんと同じ平凡で正月にはお金で願い事を叶えてもらう事を望み、伝統ある葬式屋を雇う様な無宗教の日本人です。
ら抜き言葉殺人事件 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ら抜き言葉殺人事件 (光文社文庫)より
4334718329
No.3:
(4pt)

作家としての着眼点が良い

作者の比較的初期の作品でハデなトリックこそないものの手堅く纏まっており、また「ら抜き言葉」に着眼する辺りは作家としての確かな目を感じる。
吉敷刑事ものなのだが、被害者は「ら抜き言葉」に異常な拒否反応を示す女。「ら抜き言葉」を使用した作家に抗議の手紙を出す程。吉敷が女の過去を調べると、女が子供の頃の教師がこれまた「ら抜き言葉」に異常に拒否反応を示すという設定。女はその頃教師に反発するが、大人になるうち、いつしか自分も「ら抜き言葉」に異常反応を示す女になっていたという展開。幼児期のトラウマ、サイコ・サスペンス物としても行けるのではないかという見事な創り。
私が「ら抜き言葉」に初めて反応したのは、小学生の時TVで観た「サインはV」。岡田可愛がコーチ役の中山仁に向かってこう言うのだ。「ジュンは大会に出れるんですね」。私の神経はジャリジャリと来たが、小学生だったので投書等しなかった。
本作はミステリとしての創りも手堅く、作家としての着眼点・良心が感じられる初期の佳作。
ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:ら抜き言葉殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
4334029108



その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク