伊根の龍神
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| 今年77歳の島田先生の最新作、読了いたしました。御手洗作品を今後どれだけ読むことができるのだろう、とセンチメンタルになりつつも、久しぶりの大作を楽しみました。ありがとうございます。 元気なヒロインに石岡さんが引っ張られて巻き込まれるおなじみのパターン、ちょくちょく挟まれる食事の様子、1970年代の回想を織り交ぜつつも、旅が楽しげに進んでいくところは多少の冗長さも感じつつ、ロードムービー的ワクワク感があります。 タイトルにある近年は観光地として知られるが・原発が絡んできそうな伊根のロケーション、龍神の童話から導入し、車で伊根に到着し、事件に遭遇していくわけですが、3章に入った途端「キタキタ!」とグッと話に引き込まれました。 今回は犯人あるいは主体とする人物の人生をじっくりページを割いて読ませてくれるパターンの方ではなく、現実に起こっていることから導入で、3章は短めでしたが、やはりこのパートに入ると(私は)ぐっとページが進みます。あ、そういうことだなと大体が見えてきつつも、先に進みたいようなそれでいて現代に戻ってほしくない「誰かの人生を描く」パートの圧巻の筆力よ。 島田先生が読者に伝えたい「日本人が忘れてしまった日本の史実・国防・社会問題」が見えてきます。 私は50代で、ここに書かれていることは知らないわけではないし子供〜学生時代にニュース等で見聞きしてきたのに、今は忘れて遠く感じてしまっている、サイレントインベーションは日々顕著に実感しているのに、やはりそれでも平和ボケしていると実感。危機感を思い出させてくれますし、史実はどうであるのか、教わってきたことはなんなのか?を今の視点で見直すことができます。言葉としては知っていても、詳しくは知らないであろう若い人にも是非興味を持って読んでいただきたいことが多く書かれています。 トリックや陰で動いている大きな力・事件ももちろんですが、これは「国家の正義を背景に生きたものの、悪人になりきれなかった一人の男性の人生」を描いた壮大な物語でした。今回も人生を読ませていただきました。 これが昭和の作家の底力です。ありがとうございます。 出現アイテムやトリック・地理的条件等が、映画化までされた大作「星籠の海」と重なる部分が割とあり、既視感を感じることがあったのと、人生読ませるパートが少なめパターンだったこと、話としても「星籠の海」の方が私の好みでしたので、星は4つです。 | ||||
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| 伊根の竜神という名前の事件があることは20年以上前にも語られていたが、メイントリックにしようとしていたものをほかの作品で使ったとかで封印していたのを今回まったくの新作としてリリースした ミステリとしてのクオリティは低く文体もたまにある会話文の連続でページ数を水増しする技が使われていている これはゴッドオブミステリももう老いたということなのできびしいことは言いたくない それより大事なのは作中時間としては24年ぶりとなる御手洗と石岡君の再会である こんなあっけないものでいいのか…?竜臥邸の三つ目の事件かエンゼルフライト事件のほうが適切ではないかと思う一方で外国人的な御手洗と日本人的な石岡君にはこれくらいがちょうどいいのかも知れない 島荘の年齢からみてもしかするとこれが最後の御手洗シリーズかもしれないのでぜひ買って読みましょう | ||||
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| 御手洗潔シリーズを読み始めてもう35年。年を取り今作の石岡くんの気持ちがよく分かるようになりました。御手洗さんと石岡くんは私にとって青春の残滓なのかもしれません。 久々の御手洗もの、石岡くんに感情移入できたのが良い。ストーリーはぼちぼち。 | ||||
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| 伊根の町民です。楽しく拝読しました。 実は、私はストーリーと関係なく伏線でもないですがやたらと出てくる「なまこ丼屋」の親爺です。 正しくは「干しなまこ丼」ですが、フィクションではなく実在します。 | ||||
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| 島田荘司の『伊根の龍神』を読了しました。2025年3月20日リリース。全部で455ページあるのですが、一気に2日で読了してしまいました。 そしてこの作品も、島田荘司の基本である、 ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう が、ほぼ完全なカタチで構築されています。 何しろ、『御手洗潔シリーズ』というだけでも読まずに入られません。相変わらず小説としての構成力が見事で唸ってしまいます。そして、この作品は、現代の世界の状況が色濃く影を落としていて、描いているもののリアルさが半端ではないなぁと思いました。 一方でミタライと石岡くんの名コンビの会話を久しぶりに愉しみました。ミタライは相変わらずミタライで、そして根底には島田荘司独特の『優しさ』が通奏低音のように流れているのが感じられます。最後にはスウェーデンから伊根までやって来てしまうところも良いですね。 ここまで島田荘司の作品はほぼすべて読破してきましたが、ホントに駄作というのがありません。コンテンツのレベルの高さに驚くばかりです。 | ||||
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