霧越邸殺人事件



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初公開日(参考)1990年09月
分類

長編小説

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霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)

2014年03月25日 霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)

1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。見え隠れする何者かの怪しい影。吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”で舞台に今、恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる!日本ミステリ史上に無類の光芒を放ちつづける記念碑的傑作、著者入魂の“完全改訂版”!! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.78pt

霧越邸殺人事件の総合評価:7.40/10点レビュー 93件。Aランク


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全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(6pt)

霧越邸殺人事件の感想

館シリーズはいくつか読んだのですが,それらとは少し違う印象でした.
館に何かアッと驚くような仕掛けがあるわけでもなく,とんでもないどんでん返しがあるわけでもなく,超常現象の一部はそのまま置き去り...
個人的には,文庫本2冊の読み応えは無かったように感じました.

マー君
S2HJR096
No.17:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

霧越邸殺人事件の感想

長かった。本の分量ではなく 作者の独りよがりの為 蘊蓄や人の名前(本名・芸名)が煩わしい。
人物が描けてないので、話がダラダラ続く。結局見立て殺人も動機も犯人も中途半端です。
本格推理小説を期待してと読んだら失望した。

jethro tull
1MWR4UH4
No.16:
(8pt)

面白かった。

シャレがきいてました。

わたろう
0BCEGGR4
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

霧越邸殺人事件の感想

 
 何が王道、何が本格かというのは時代の趨勢によって変わっていくと思うので大きくは言えませんが、今作は雪に閉ざされた館で起こる見立てによる連続殺人、ミステリの王道そして新本格の隆昌の中の作品であると思います。 勿論、そこに作者なりの意欲、挑戦的趣向が加えられているのですが・・・。

 館シリーズとは一線を画す本作、不可思議な状況で中々のテンポで殺人が進行する一方で、館内の装飾と構造が煩雑すぎるような気もします。 壮麗で大きな屋敷は好きなんですけどね。★は6つです



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りーり
9EDFH0HC
No.14:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

極めて王道な本格推理小説

劇団員の若者たちが吹雪に見舞われ、たまたま迷い込んだ幻想的な雰囲気を持つ豪邸。そしてそこで繰り広げられる連続見立て殺人。
……という非常に直球なクローズドサークル本格推理小説です。
700ページ超という読み応えのあるボリュームで、設定を見ただけで好きな人にはたまらないでしょう。

読み終えての印象としては、本当に終始まっとうな本格推理小説で、綾辻氏の作品としてはやや「大人しい」印象です。
ボリュームこそありますが、『館シリーズ』ほどの大掛かりな仕掛けやどんでん返しはなく、良くも悪くも無難にまとまっている作品だと思いました。
綾辻氏は普段の自分に求められているような全体に大きな仕掛けのある個性的な作品より、奇をてらわない、王道をつきつめたような作品を書きたかったのがこれなのかな、と感じました。
あるいは『館シリーズ』でやれないことをやった結果、極めてまっとうな推理小説となったのかもしれません。

率直な感想を言えば、出来は悪くないですが物足りなさを感じ、期待していたほどでは……といったところです。
好みのシチュエーション補正も含めて個人的評価は7ポイントとしました。

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.13:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

駄作ではないだろうか

楽しみにしていたのだが、これは駄作ではないだろうか。
閉ざされた雪山の邸宅で起こる殺人事件の謎解きと犯人当てという本格推理で設定はすこぶる良い。
しかし、肝心な物語が「槍中」という人間から語られる邸宅の骨董品のうんちくが延々と続くことにより
全く集中できない。非常にうざく、これが一番のマイナスポイント。
邸宅の秘密も解き明かしていない。これもダメ。
登場人物の名前の語呂合わせで、、、嘘でしょ。お遊びとしか思えない。
3人目の殺害動機だけは絶対に許してはいけない。

これならば、邸宅の住人が「悪魔のいけにえ」よろしく狂人の集まりで、むごたらしく殺されてゆくという
ホラーに持っていった方が良かったのではないか。
「殺人鬼」を読んだ後なので、こう思ってしまう。

とにかく、あのうんちくさえ無ければ普通に読めたのだが、残念でしかたがない。
上下巻にしないで500ページくらいで1冊にできた内容である。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.12:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

傑作

発想や着眼点の奇抜さだけだったり、つまらない刺激を求めたりする小説が溢れていますが、こんなにも本格的で王道的な推理小説は久しぶりに読みました。実に面白い。かなりのボリュームですが、無駄な描写などは一切なく物語の中心を微妙にコントロールしながら、飽きさせることなく最後まで描ききっています。世界観は館シリーズに通じるものもありますが、トリックやロジックだけではない何かが漂っていて、もう一層深いストーリーになっていると感じました。惜しむべくはやはり、館の存在や現象についてですが、ご愛嬌と捉えても許される内容だったと思います。

カミーテル
MCFS6K6O
No.11:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

評価が難しい作品

以前、綾辻作品の中でもっとも賛否両論分かれる作品だろうと『人形感の殺人』の感想に書いたが、それと双璧を成す、いやもしくはそれ以上に賛否両論分かれるだろう作品が本書である。

吹雪舞う冬山に遭難した劇団“暗黒天幕”の一行は山中に聳え立つ洋館に辿りつく。高級な調度品に装飾された館「霧越邸」に命からがら飛び込んだ一行。しかしそれは惨劇の幕開けであったという、“吹雪の山荘物”そのままの設定。
閉ざされた館で起こる連続殺人事件で作者は綾辻行人となると、館シリーズを思い浮かべるが、本書はノンシリーズである。それについては後述するとしよう。

今回一番目立つのはペダンチックに飾られた霧越邸を彩る一流の調度類について語られる薀蓄だろう。家具、照明器具はもちろん、書斎に置かれた万年筆の類いに至るまで、全てが高級品であり、それらについて事細かに語られる。こういう内容は雑学好きには堪らなく、無論、私もその一人であった。そしてそれらの中には犯罪の煽りを受けて、無残にも壊され、また殺人道具として使用される。この勿体無さは『時計館の殺人』で次々に壊されたアンティーククロックに匹敵する。私は作中人物が、これら職人が精魂込めて作り上げた芸術ともいえる物を躊躇無く壊す、もしくは意図的に壊す行為は、なんだか綾辻氏のある哲学、美学に裏打ちされた行為ではないかと思う。例えばミステリに関する既成概念を打ち砕くとか、過去の偉大なミステリ作家が築き上げたトリックやロジックの砦を敢えて壊して、新たな本格を作るといった意気込みというか。この辺はまだ漠としたイメージでしかないので、また綾辻作品に触れた時に作品と照らし合わせて考察していきたい。

で、この作品に対する私の評価はと問われれば作者のやりたい事は理解できるものの、では作品としてカタルシスを感じられるかと云えば、そうではなく、従ってなんとも中途半端な印象を持ってしまった。ずるい云い方になるが賛成半々、否定半々というのが正直なところ。綾辻氏の持ち味である日本なのにどこか異界を舞台にしたような幻想味と一種過剰とまで思えるロジックの妙、これが実にバランスよく施されているのが館シリーズだが、このうち幻想味の方にウェイトを置いたのが本書。最後にいたり、これが豪壮な館を舞台にしながら敢えて館シリーズにしなかったわけが解る。つまりそこからして綾辻氏は館シリーズからへの分化には意識的だったのだ。とはいえ探偵役島田潔は登場しないものの、文体ならびに作中の陰鬱さを感じさせる抑制された雰囲気は館シリーズと変らないし、また文中、中村青司がデザインしたと匂わせる表現もあり、そこに作者としての迷いも感じられる。綾辻作品世界のリンクであるくらいの内容かもしれないが、私はそれだけとは受け取れなかった。

ミステリの既成概念を打ち砕くために敢えて挑戦した企み、この手の作品には過去にカーのある名作があるが、そこまでには至らなかったと感じてしまった。その後の綾辻氏の諸作で彼がどのような本格ミステリ観に基づいて作品を著していったのか、さらに追っていこう。

Tetchy
WHOKS60S
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

霧越邸殺人事件の感想


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青鳥の如き囀るもの
QV33BIU3
No.9:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想

新装版の方を読ませていただきました
ミステリーでは王道の、吹雪の館での連続殺人の話です
山奥で他人を寄せ付けない、どこか不気味な霧越邸に、下山途中で迷った劇団「暗色天幕」のメンバーが避難
そこで起こる連続殺人と、霧越邸の不思議な偶然
霧越邸の面々も不気味で何かを隠している
いったい誰が犯人かー・・・という話です
綾辻先生の館シリーズとanotherの中間のようと聞いていました
しかし、館シリーズとanotherほど、叙述トリックに傾倒した作品ではないと思います
ミステリーはもちろん、ホラー要素も多少ありますが、anotherほどホラー要素はないです
また、作家や芸術作品が頻繁に出るため、少し説明が多いです
その辺りを楽しめるか、冗長と感じるか、好みが分かれると思います
綾辻先生が京大ミステリ研に在籍していた、若かりしころの作品ということがわかっているためか、文章に若さや時代を感じました
上述の説明も、今の綾辻先生が執筆したら、もっとシンプルかもしれません
しかし、面白い作品ですし、綾辻先生のある種の原点的作品なので、オススメです


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あんみつ
QVSFG7MB
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想

上巻…もう1人の中村青司、0番目の館シリーズ、綾辻行人20代の集大成、ホラーとミステリの融合第1作。のちに書かれるAnotherとは対照的にミステリの方の比重が大きい。吹雪の山荘で遭遇する白秋に見立てられた殺人、事件の予言、謎の提示を一通り終えて下巻に続く。
下巻…序盤から漂う魔法にかかったような雰囲気は、下巻からさらに濃度を増してくる。段階的に解明されていく4つの殺人の真相が玉突き式に関連しているのが面白い。「名前」の異常なまでの符合、事件の予言と真相の暗示、感嘆させられる結末でした。

水生
89I2I7TQ
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

霧越邸殺人事件の感想

約700頁にもわたる大作。間延びする事もなくあっという間に読めてします作者の筆致は見事です。
記号的な単発文章ではなく、その場所の雰囲気、人物の心象が頭に自然と入ってくる文章はやはり魅力の一つ。
綾辻さんの他の館シリーズとはまたひと味違う幻想・耽美的な世界観が作品全体を包み込んでいます。
館で起こる現象に明確な答えを提示していない点は好き嫌いが分かれそうですが幻想ミステリとして俯瞰すれば納得。
合間に交わされる「犯罪の本質」「探偵は秩序回復の道具」などの小ネタも面白い。
突き詰めれば人はなぜこの手のミステリ、物語を欲するのかにまで考えが及びそうです。
犯人の動機は若干あれですが、現実にもこういうマイノリティ思考な方はいそうな気が・・・
お外大嫌い、閉じ込められてナンボ、執事・メイドさんカモン!な方にはおすすめです~(褒め言葉です)

コタロウ
8YIL7DEH
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想

世界観がかなり好きです。何となくですが、暗黒館を思わせるような霧越邸の方々が不気味で良かったです。

kasu
4SQ7LMRK
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

霧越邸殺人事件の感想

綾辻さんの館シリーズもしかりなのですが、外観や館内を思い描き、読み進めることに非常に面白さがあります。その描写や見取り図から想像しながら、自分も館を歩いてるイメージを浮かべて、違う楽しみかたをしています(笑)

まめしば
LK69ZVRP
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

中途半端な印象

悪天候の中逃げ込んだ屋敷、そこに住む怪しげな住人と「これぞ本格」な設定。
しかし住人達の掘下げも物足りなく、また犯人も予想がつく上に淡々と事が進んでいくのであまり物語に入り込めなかった。
題材やシチュエーションは良いだけに、もったいないという感想。

hiro-m
4K1CCRGG
No.3:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

霧越邸殺人事件の感想

「館シリーズ」に属さない「館もの」です。
「館シリーズ」にお約束の叙述トリックや、大掛かりな物理トリックも登場せず、一貫して論理的な推理を展開します。
綾辻氏らしい幻想的な一面も持ち合わせており、その辺りは好き嫌いがありそうですが、兎に角プロットが秀逸で、読了後非常に満足できた作品です。
本家「館シリーズ」が霞むくらいの名作。 お薦めします。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想


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ラケット
LLINCEK8
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想

館シリーズは現実的な本格物の印象を受けるが、
こちらは作者の持ち味を十分に発揮した幻想的な本格物となっている。
トリック云々ではなくこの館をとりまく空気感が良い。

Ariroba78
5M53WTS6
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