光る鶴
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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本作は2002年に当初『吉敷竹史の肖像』として刊行された短編集からエッセイや対談などを取り除き、純粋に吉敷シリーズの短編集として編み直した物で、文庫化に際して新作の「電車最中」という短編が書き加えられている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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島田氏のカッパノベルスから21世紀初頭に出した吉敷竹史の肖像に書きおろしを1作加えてタイトルを変えて文庫化した作品。 メインの光る鶴は島田氏のテーマでもある冤罪をモチーフに描いた力作。 トリック自体は懐かしい昭和テイストだが、それが本作には合っている。 実際の事件をアイデアにして書かれているため地味だが、吉敷ものにはこのテイストがしっくりくる。 この泥臭さが御手洗シリーズとは異なる魅力なのだ。 しかし、マニアックな本格推理は御手洗もの、通俗向けは吉敷ものと80年代から並行して続いてきたシリーズだが、2000年代初頭の本作以降吉敷シリーズはピタリと刊行が止まってしまっている。 本格ミステリーを一般向けに布教するという目的で書かれていた吉敷ものだが、本格ミステリーが成熟した今ではその役目を終えたということだろうか。 後、1作くらいちゃんと決着を付けた吉敷ものを読みたい気がするが。 | ||||
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他のレビューにある通り、島荘の「秋好事件」のまんま縮小版みたいな表題作。構成や被害者のキャラクター、現場の模様や付近の橋、そっから見える山・・とか、全部一緒。吉敷が出てきて、都合よく冤罪証拠を見つけ出すというのがオリジナルで、秋好読んでれば、コッチは読む価値は無い。秋好が分厚くて読むのがメンドイとか、ノンフィクションは好かんとかいう人にとってはいいかもしれない。 吉敷の肖像は堅すぎ。この刑事がまじめな男ってのは、もう十分知ってる。なのに、またまたクソくらいに真面目一徹な学生時代を描かれても、読んでて面白くない。 最中がまあ、こん中では一番読めたほう。「灰の迷宮」で活躍した鹿児島県警のデカなんだが、そのキャラクターがなかなか好印象で、そんな彼が主役をする短編ってことで、これは価値がある。まあ事件自体はなんてことないし、吉敷が端から手がけてれば1/3程度のページ数で終わったことだろう。そこが県警と警視庁の能力の違いとでも言いたかったのだろうか? | ||||
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自著の秋好事件(ノンフィクション)の焼き増しをして 都合よく冤罪の証拠が見つかる様に変えただけです。 日本人論とか冤罪論とかやりたいのは分かりますが、 作品が主張に塗りつぶされるようでは…。 | ||||
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<光る鶴> 解説を読む限り、秋好事件にそって書かれているようです。その分地味。 再審請求事件のための冤罪の証拠をいかに探すかというストーリー。 もっと吉敷の近況を描写して欲しかった。謎解き部分は正直言って読み流しました。 「天に昇った男」にかなり似てます。そちらの方が面白い。 <吉敷竹史、十八歳の肖像> 吉敷の学生時代。いかにして吉敷は警察官を志したか。 学生運動のさなか大学時代を過ごしていたようです。学生運動に対する吉敷の考えに方は共感しましたが、話として面白いかというと・・・ <電車最中> 「灰の迷宮」に登場した留井十兵衛刑事が主人公。吉敷は情報提供して最後に一緒に飲むだけです。 事件自体は地味でトリックもありません。地道な捜査が実るという感じ。 ラストの居酒屋での吉敷と留井の会話がなんかいい。これで☆2つから3つにしました。 | ||||
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これは「吉敷竹志の肖像」に収録された中篇になります。冤罪で捕まってるおっさんの事件に、吉敷が関わって真相を解いていく感じ。ただ、このおっさんが自分が殺ったんだと主張を曲げないところになにがあるのか・・?が肝心となってる。つまらなくはないけど、なんか「涙流れるまま」の恩田事件の二番煎じみたいに感じた。冤罪は島田さんの関心大の1つだけど、もうパターン化してるようなのでいい加減アキマすね・・。それに吉敷も、こういった事件ばっかりに首突っ込みだして、暇なのかタコなのか分からないマッポですね。 | ||||
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