ネジ式ザゼツキー



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ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)

2006年10月14日 ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)

記憶に障害を持つ男エゴン・マッカートが書いた物語。そこには、蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。御手洗潔がそのファンタジーを読んだ時、エゴンの過去と物語に隠された驚愕の真実が浮かびあがる!圧倒的スケールと複合的な謎の傑作長編ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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ネジ式ザゼツキーの総合評価:7.64/10点レビュー 33件。Bランク


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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)
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ネジ式ザゼツキーの感想

読むのがしんどかった。序盤から中盤にかけて、よくわからないものを読まされている感じ。
御手洗潔シリーズは数冊しか読んだことないが後期はこんな感じなのだろうか?

しん
WCNZKBHI
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

御手洗シリーズのモチーフ溢れている作品なのだが

スウェーデンのウプサラ大学で脳の研究を続ける御手洗の許にエゴン・マーカットという患者が訪れる。彼は記憶障害を患っており、記憶を一定時間保つ事が出来ないのだ。
そんな記憶障害を持つ彼が書いた1つの童話『タンジール蜜柑共和国の帰還』。
それは天を突くほどの巨大な蜜柑の木をネジ式の関節を持った妖精たちがマーマレードを作って暮らしている国にエッギーという少年が紛れ込み、その世界を逍遥するといった内容だった。
このお伽噺でしかない物語を御手洗は事実に基づいて書かれた物だといい、さらにエゴン・マーカットの記憶障害の原因となった事件と失われた記憶を取り戻す手掛かりになると云うのだった。童話に隠された事件に御手洗潔が挑む。

久々の御手洗物らしい小説を読んだという感じだ。『タンジール蜜柑共和国の帰還』という奇妙な内容の童話について解析をする趣向は過去の作品『眩暈』を想起させ、この作品が好きな私にとってなんともたまらないワクワク感があった。
特にビートルズの歌が絡んでいるという件には驚かされた。これはビートルズ・フリークである島田氏にとって積年の願望をようやく果たしたのではないだろうか。
他にも旧作を想起させる箇所があり、人の五体を解体してネジ式の関節をもつ義手・義足をつけ、ゴウレムを作り上げるというのが今回の作品世界を彩るもう1つのモチーフなのだが、これなんかはデビュー作『占星術殺人事件』のアゾートがすぐに浮かんだ。

とまあ、ある種、永い眠りから覚めた御手洗シリーズの復活を宣言するような内容である本書。特に前半の『タンジール~』の解析の辺りはどんどん判明していく驚愕の事実にページを捲る手がもどかしいほどの面白さを感じたのだが、肝心の殺人事件の解明のあたりになるとどうも食指が鈍った。
疲れから来る睡魔もあったのは事実だが、なんだか事件が複雑すぎるのだ。明かされた真相もものすごく作られた感じがして、心の底から同意できなかった。殺された遺体の首がネジのように回り、外れ、転がっていく、なんとも唖然とする事件ではないか。しかし、それを論理的に解明しようとするために、無理を生じているような感じがした。
そして、やはり語り手が石岡以外では違和感があるのは否めない。御手洗がなんだか別人のように思えるのだ。エキセントリックさに欠け、すごく常識的な人物として立ち振る舞うその姿は消化不良感がどうしても残ってしまう。

▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

ネジ式ザゼツキーの感想

島田御大の作品はこれまで数多く読んできましたが、その中で最低の評価をしたのが「眩暈」
この作品はその「眩暈」と同じプロット。
汚染障害者の書いた妄想レベルの手記が、記憶障害者の書いたファンタジーな童話に置き換わっただけである。
要するに、冒頭で(どう回収するつもりなのかと思わせる)大風呂敷を広げ、それを論理的に推理していくという流れ。
確かに論理的といえるのだろうが、そのやり方は強引にねじ伏せるという表現がぴったり。
どう考えても御手洗の推理が「唯一無二」なものとはとても思えないのだ。
しかしそれを「当然」というように断言してしまう。
普通の読み手には追従を許さないようなある意味特殊な分野に対するスーパー薀蓄披露により、推理に対して「正当性」という鎧を被せているだけな気がする。
御手洗補正がかかっているだけで、よくよく考えれば説得力がないと言えないだろうか。
その割にその推理は、無理矢理辻褄を合わせているだけでこじんまりしているのだ。
御大の本来の持ち味といえば大技物理トリックではなかったのか。
これも島田荘司らしい作品といえばそうなのかもしれないが、私が作者に期待する作品ではないなぁ。

それにしてもこの作者のページ数の多い分厚い作品は冗長な部分が多過ぎないか。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ネジ式ザゼツキーの感想

これぞ島田荘司!というべき傑作じゃないでしょうか。この謎のメイントリック?と言うか、どうしてこうなったのか、という説明部分を読むと慣れない方はひっくり返って怒り出すかもしれませんが、これが島田荘司です。最高です。

なおひろ
R1UV05YV
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No.29:
(4pt)

ネジ式ザ・絶品

島田荘司氏の御手洗ものの講談社ノベルス初の描き下ろし作品だ。
御手洗は今回はほぼ安楽椅子状態で主人公の精神分析と童話のみから真相を暴き出す。
このノベルス版はメインパートが横書き一段組みで右から読んでいくというよく分からない体裁になっていて、童話パートが通常の縦書き二段組みになっている。
不可解な幻想に隠された真実を見出すという構成は御手洗ものの眩暈と同パターンだが、眩暈ほどは悪夢的ではなく、読後も爽やかな印象である。
メインの殺人のトリック的にはさほど大したものでもないが、そこからこれだけの大風呂敷を広げる島田氏ならではのストーリー構成力が見事である。
ネジ式ザゼツキー (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ネジ式ザゼツキー (講談社ノベルス)より
4061823418
No.28:
(4pt)

御手洗シリーズの最高傑作?

御手洗シリーズは全部読んでるわけじゃないですが、いや、これは最高傑作の一つですよ。
とてもトリッキーな構成で、実は推理小説としての完成度が高い。
この作品は2つのパートに分けられます。
1. 記憶喪失の男が書いた意味不明な小説から、実際に起きた殺人事件の存在を明らかにする。
2. 殺人事件の細部が明らかになった後で、改めて事件の真相を解き明かす。
「1」の部分は、毀誉褒貶があるようです。御手洗による謎解きは確かに強引なんですが、まあ普通に読みすすめればOK。
問題は「2」で、こちらはちゃんと、読者が推理して真相を当てられます。
ラストは、作中人物のセリフにある「まるで世界一周の旅をしたみたいだった!」の通り、深い満足感が得られます。
完璧な作品ではないですが、御手洗シリーズのファンなら絶対に見逃せない作品です。
ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)より
4062755327
No.27:
(4pt)

狂気と常識の落差

荒唐無稽なファンタジー「タンジール蜜柑共和国への帰還」。
この一編を抜き出して読んでも楽しめます。

ミタライは記憶障害者がものした「タンジール...」やラモス元刑事の証言などから
例によって超絶推理を働かせ三十年前の事件の真相を言い当てます。

死体の首が切断され、頭部には雄ネジが、胴部には雌ネジが組み込まれているという
一見猟奇的な殺人事件を、ミタライは狂人やサイコパスの仕業ではないと帰結し、
犯人のやむにやまれぬ事情を見抜いてしまいます。

狂気と常識の落差が何ともいえぬカタルシスを呼びます。

本書でも島田先生のとんでもない発想が見られる反面、弱者に対する労わり、
心根のやさしさが溢れているといえるだろう。
ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)より
4062755327
No.26:
(3pt)

期待外れ

『アトポス』や『眩暈』などに続く大型の奇想ミステリーといったところ。作中人物による童話を足掛かりにした妄想的な大風呂敷を強引にたたみ込んでいくスタイルで、筆力は昔とさほど変わらぬものの、あちこちに無理がうかがえ、読後のカタルシスもあまりなかった。残念といえば残念。
ネジ式ザゼツキー (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ネジ式ザゼツキー (講談社ノベルス)より
4061823418
No.25:
(3pt)

何でもあり

魅力的な謎を作るためにはある程度の無理は必要だが、この作品はいささかやりすぎである
あれほど無茶にこじつけていいのなら、人が目からビームを出したり口からミサイルを発射することさえ
リアルの話として解決できてしまう

そして現実の事件も今更ではあるがいささか偶然に頼りすぎなのが困りどころ
もう少し犯人には頑張ってもらいたいものだ
ファンが優しい目で読むならそれなりに楽しめる作品
ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)より
4062755327



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