セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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『占星術殺人事件』を解決した数ヵ月後の話。御手洗の許に高沢秀子という妙齢の女性が訪れる。その人が話すには、友人の折野郁恵という女性が、五稜郭で有名な榎本武揚が当時ロシア皇帝から頂いたダイヤモンドの靴を所有しているという。 | ||||
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いつもの島田先生の作品とはやや趣を異にするが、いかにもクリスマスにふさわしい、暖かみに満ちた作品。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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冒頭にエカテリーナ二世の凄まじい生涯と、彼女から榎本武揚に贈られたダイヤモンドで飾られた靴の話があって、いきなり目くらましを食らわされる。一体どんな凄い事件なのだろうかと思ったが、何だか一杯食わされた感じである。はっきりいってちんけな犯罪である。トリックも大したことはない。が、最後まで読まされてしまった。一つには、登場人物のそれなりの面白さがあることである。それに、誘拐された美紀という女の子の可愛さとこの子への御手洗潔と石岡の優しさがいいのだ。 | ||||
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良くも悪くもこの作品の魅力は御手洗の出番が終始あることだろう 事件としては大したものではない ページは薄いが分厚い割に御手洗の出番が前半終盤の百ページしかない作品群に 比べると、コストパフォーマンスはいいといえるだろう ファンなら買いな一冊 | ||||
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御手洗ものの一編だが、今回は血なまぐさい殺人は起こらず、探し物を子供のためにするほのぼの路線の一編です。伏線からきっちりとオチまで安心して読める出来ですが、あまり御手洗ものにこういう話は期待してないのが正直なところ。 占星術や暗闇坂のような御手洗作品を期待している人には全く範疇外の作品です。 | ||||
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久々に読んだ、御手洗シリーズ。殺人は起きないけれど、なるほど、彼にしか解けなかっただろう、いや、彼がいなければ事件としてあぶり出されることもなかっただろう、という奇妙な出来事の話。 序章的な「シアルヴィ館のクリスマス」は御手洗が友人たちと和やかに会話を交わしているシーンの描写であるが、会話の内容があちこちに飛ぶ上に、ロマノフ王朝とかエカテリーナ二世なんかが出てくるものだから、今回は海外の話なのかと思いきやそうではなかった。 事件の依頼ではなく、物珍しさで事務所を訪れた高沢秀子という老婦人の話から、事件が起きていると読み取り、さっそく捜査に乗り出す御手洗と石岡くん。しかし、その事件がまた奇妙で、どこでどう解決に結びつくのか全く見当がつかない。読んでいる方も、石岡くんの気分になってくる。少しくらいヒントでも教えてくれたらいいのに、と。 御手洗の超人的な思考回路のめぐり方が存分に味わえる作品だと思う。理屈で考えてもたぶん、答えはわからないんだけど、相変わらずの変人ぶりに思わず微笑んでしまう。 | ||||
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著者はときどき、こういうハート・ウオーミングな作品を書く。 これがまた、なかなかに泣かせてくれるから、始末が悪い。 本作もその一つで、ストレートのクリスマス・ストーリーだ。 もちろんミステリだから、謎もあれば推理もある。 犯罪といって良いようなこともある。 しかし、ラストでこれだけみんながハッピーな気分になるのは、何だかとっても良い。 ミステリ初心者に間違いなくオススメできる。私も家内にぜひ読ませたい。 著者のこの手の作品は、御手洗ものだと「ロシア幽霊軍艦〜」とか「最後も一球」なんかが似た雰囲気かな。 「異邦の騎士」はもっとミステリっぽいけど、あれも暖かい作品だ。 いずれも他のミステリ度の強い作品、例えば「占星術〜」や「斜め屋敷〜」と比べたら、ミステリとしての完成度という点では少々辛い点がつくかもしれない。 でも、著者の優しさがよく表れているこれらの作品は、私の偏愛するものだ。 短編だと「糸のことジグザグ」とか「SIVAD SELIM」とかが同じ傾向かな。 「SIVAD SELIM」なんか涙が出ちゃうよね、ミステリとはいえないけど。 | ||||
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