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セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴
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【この小説が収録されている参考書籍】
セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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冒頭にエカテリーナ二世の凄まじい生涯と、彼女から榎本武揚に贈られたダイヤモンドで飾られた靴の話があって、いきなり目くらましを食らわされる。一体どんな凄い事件なのだろうかと思ったが、何だか一杯食わされた感じである。はっきりいってちんけな犯罪である。トリックも大したことはない。が、最後まで読まされてしまった。一つには、登場人物のそれなりの面白さがあることである。それに、誘拐された美紀という女の子の可愛さとこの子への御手洗潔と石岡の優しさがいいのだ。 | ||||
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良くも悪くもこの作品の魅力は御手洗の出番が終始あることだろう 事件としては大したものではない ページは薄いが分厚い割に御手洗の出番が前半終盤の百ページしかない作品群に 比べると、コストパフォーマンスはいいといえるだろう ファンなら買いな一冊 | ||||
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御手洗ものの一編だが、今回は血なまぐさい殺人は起こらず、探し物を子供のためにするほのぼの路線の一編です。伏線からきっちりとオチまで安心して読める出来ですが、あまり御手洗ものにこういう話は期待してないのが正直なところ。 占星術や暗闇坂のような御手洗作品を期待している人には全く範疇外の作品です。 | ||||
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久々に読んだ、御手洗シリーズ。殺人は起きないけれど、なるほど、彼にしか解けなかっただろう、いや、彼がいなければ事件としてあぶり出されることもなかっただろう、という奇妙な出来事の話。 序章的な「シアルヴィ館のクリスマス」は御手洗が友人たちと和やかに会話を交わしているシーンの描写であるが、会話の内容があちこちに飛ぶ上に、ロマノフ王朝とかエカテリーナ二世なんかが出てくるものだから、今回は海外の話なのかと思いきやそうではなかった。 事件の依頼ではなく、物珍しさで事務所を訪れた高沢秀子という老婦人の話から、事件が起きていると読み取り、さっそく捜査に乗り出す御手洗と石岡くん。しかし、その事件がまた奇妙で、どこでどう解決に結びつくのか全く見当がつかない。読んでいる方も、石岡くんの気分になってくる。少しくらいヒントでも教えてくれたらいいのに、と。 御手洗の超人的な思考回路のめぐり方が存分に味わえる作品だと思う。理屈で考えてもたぶん、答えはわからないんだけど、相変わらずの変人ぶりに思わず微笑んでしまう。 | ||||
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著者はときどき、こういうハート・ウオーミングな作品を書く。 これがまた、なかなかに泣かせてくれるから、始末が悪い。 本作もその一つで、ストレートのクリスマス・ストーリーだ。 もちろんミステリだから、謎もあれば推理もある。 犯罪といって良いようなこともある。 しかし、ラストでこれだけみんながハッピーな気分になるのは、何だかとっても良い。 ミステリ初心者に間違いなくオススメできる。私も家内にぜひ読ませたい。 著者のこの手の作品は、御手洗ものだと「ロシア幽霊軍艦〜」とか「最後も一球」なんかが似た雰囲気かな。 「異邦の騎士」はもっとミステリっぽいけど、あれも暖かい作品だ。 いずれも他のミステリ度の強い作品、例えば「占星術〜」や「斜め屋敷〜」と比べたら、ミステリとしての完成度という点では少々辛い点がつくかもしれない。 でも、著者の優しさがよく表れているこれらの作品は、私の偏愛するものだ。 短編だと「糸のことジグザグ」とか「SIVAD SELIM」とかが同じ傾向かな。 「SIVAD SELIM」なんか涙が出ちゃうよね、ミステリとはいえないけど。 | ||||
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とかく強く感じてしまうのはこの作品に登場してくる四人の人間を除いた者たちの醜さでしょう。とにかくどうしようもないぐらいに醜いために青少年が読んでしまったら「大人なんていやな奴らだ」と思われてしまうかもしれませんね。それぐらいにいやな奴らばかりです。今回の事件には殺人事件は絡まないので血なまぐささはないです。安心して読んでください。しかしながらお宝であるダイヤモンドの靴はある事情により消えてしまうのです。一見すると複雑な事実のように見えてきてしまいますが案外シンプルだったりします。そう、島田作品はあまり深く考えないほうがいいのです。罠に引っかかるとドツボにはめられます。悪くはないけれどもそんなには真相は複雑ではないし最後の終わり方が少々難ありです。読めない作品ではないことは付け加えておきたいと思います。 | ||||
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とかく強く感じてしまうのは この作品に登場してくる 四人の人間を除いた者たちの醜さでしょう。 とにかくどうしようもないぐらいに 醜いために 青少年が読んでしまったら 「大人なんていやな奴らだ」と 思われてしまうかもしれませんね。 それぐらいにいやな奴らばかりです。 今回の事件には 殺人事件は絡まないので 血なまぐささはないです。 安心して読んでください。 しかしながら お宝であるダイヤモンドの靴は ある事情により消えてしまうのです。 一見すると複雑な 事実のように見えてきてしまいますが 案外シンプルだったりします。 そう、島田作品は あまり深く考えないほうがいいのです。 罠に引っかかるとドツボにはめられます。 悪くはないけれども そんなには真相は複雑ではないし 最後の終わり方が少々難ありです。 読めない作品ではないことは 付け加えておきたいと思います。 | ||||
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御手洗潔シリーズ。 設定としては昭和57年。 まだ助手(?)石岡と知り合って間もなく、 御手洗が最初の事件を解決してすぐのことで、まだそこまで名の知れていないころの話。 が、今は平成も19年。 舞台としては25年も前の話です。 なのに、何故か古臭い感じはしないんですね。 なぜだろう? この事件はロマノフ王朝の女帝エカテリーナも関係し、 日本の榎木武揚に渡したそのダイヤモンドの靴をめぐるものだけど、 さて、本当にそういう事実があるのだろうか? 事実の部分とフィクションの部分をうまく融合させている傑作だと思う。 御手洗の推理も冴え渡り 最終的にはいい結末で締めくくられる。 ますます御手洗潔のファンになりそうだ。 | ||||
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御手洗潔シリーズ。 設定としては昭和57年。 まだ助手(?)石岡と知り合って間もなく、 御手洗が最初の事件を解決してすぐのことで、まだそこまで名の知れていないころの話。 が、今は平成も19年。 舞台としては25年も前の話です。 なのに、何故か古臭い感じはしないんですね。 なぜだろう? この事件はロマノフ王朝の女帝エカテリーナも関係し、 日本の榎木武揚に渡したそのダイヤモンドの靴をめぐるものだけど、 さて、本当にそういう事実があるのだろうか? 事実の部分とフィクションの部分をうまく融合させている傑作だと思う。 御手洗の推理も冴え渡り 最終的にはいい結末で締めくくられる。 ますます御手洗潔のファンになりそうだ。 | ||||
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御手洗の手がける人情味あるミステリーです、。こういうのは「数字錠」にしろ、読者の受けがいいようだけど、こてこてのミステリーを読みたい者にとっては、ちょっとウザッタイかな・・。けっきょく御手洗のキャラに頼り切ったお話となるし、御手洗大ファンの人ならいいのだろうけど、特に探偵に思い入れのない者にとっては実にウザイです。それに、発酵の小さな少女を持ってくるのが、これまたなんともあざといですね。 | ||||
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御手洗の手がける人情味あるミステリーです、。こういうのは「数字錠」にしろ、読者の受けがいいようだけど、こてこてのミステリーを読みたい者にとっては、ちょっとウザッタイかな・・。けっきょく御手洗のキャラに頼り切ったお話となるし、御手洗大ファンの人ならいいのだろうけど、特に探偵に思い入れのない者にとっては実にウザイです。それに、発酵の小さな少女を持ってくるのが、これまたなんともあざといですね。 | ||||
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御手洗ファンなら、やっぱおさえとくか!ここは、という良作です♪ 基本的には表題の「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」が 本編なのですが、その前フリとしての「シアルヴィ館のクリスマス」 がとても面白い「フリ」になっています。 私はキリスト教徒ではないのですが、 「おお、なるほど、そういう解釈ありか・・」 とうならされた一品♪ 本編の方も非常に良いと思いました。 御手洗さん&石岡クンの「名コンビプレーここにあり!」 という作品です。 作品の主題は 「弱くてまもらなければならないもの」 「だけど、それを平気で(あるいはやむにやまれず、状況に負けて)踏みにじる大人たち」 という、島田先生作品に一貫して流れている、熱き思いです。 「御手洗さん&石岡君ファン」のみならず、 島田先生作品が大好きな方々には遠慮なくオススメの一品! 切なくてなけます。 装丁もなんとも、ステキです。 | ||||
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御手洗ファンなら、やっぱおさえとくか!ここは、という良作です♪ 基本的には表題の「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」が 本編なのですが、その前フリとしての「シアルヴィ館のクリスマス」 がとても面白い「フリ」になっています。 私はキリスト教徒ではないのですが、 「おお、なるほど、そういう解釈ありか・・」 とうならされた一品♪ 本編の方も非常に良いと思いました。 御手洗さん&石岡クンの「名コンビプレーここにあり!」 という作品です。 作品の主題は 「弱くてまもらなければならないもの」 「だけど、それを平気で(あるいはやむにやまれず、状況に負けて)踏みにじる大人たち」 という、島田先生作品に一貫して流れている、熱き思いです。 「御手洗さん&石岡君ファン」のみならず、 島田先生作品が大好きな方々には遠慮なくオススメの一品! 切なくてなけます。 装丁もなんとも、ステキです。 | ||||
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「ダイヤモンドの靴」というまるで童話なモチーフと、そこに広がる人の想いの描かれた、心温まるミステリ。 国宝級のアイテムに群がる愚かで滑稽な人々と謎、そして我らが名探偵・御手洗の推理。 とにかくオススメな作品です。 | ||||
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「ダイヤモンドの靴」というまるで童話なモチーフと、そこに広がる人の想いの描かれた、心温まるミステリ。 国宝級のアイテムに群がる愚かで滑稽な人々と謎、そして我らが名探偵・御手洗の推理。 とにかくオススメな作品です。 | ||||
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オリジナルは2002年12月リリース。御手洗シリーズ『シアルヴィ館のクリスマス』・『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』の二編を収録。前者は書き下ろし、後者は『季刊 島田荘司03』にて収録されていたもの。『シアルヴィ館のクリスマス』は既に北欧の脳科学者になったミタライが同僚とロシアのエカテリーナについて語る部分からなっていて、『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』を語りだす前奏曲のような役目を果たしている。『ロシヤ軍艦・・・』を読破された読者は、『シアルヴィ館のクリスマス』に同じ作者の興味を感じられることだろう。 さて、中心である『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』は生粋の御手洗シリーズである。御手洗と石岡くんが横浜の下宿で事件を受け付け大活躍する。読んでいてなんだか懐かしいものを感じた。この懐かしさは言ってみれば作者の読者へのクリスマス・プレゼントかな、とも思える。 『数字錠』に顕著な御手洗の優しさはこの作品にも脈々と通じていて点数が高い(●^o^●)。必読。 | ||||
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オリジナルは2002年12月リリース。御手洗シリーズ『シアルヴィ館のクリスマス』・『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』の二編を収録。前者は書き下ろし、後者は『季刊 島田荘司03』にて収録されていたもの。『シアルヴィ館のクリスマス』は既に北欧の脳科学者になったミタライが同僚とロシアのエカテリーナについて語る部分からなっていて、『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』を語りだす前奏曲のような役目を果たしている。『ロシヤ軍艦・・・』を読破された読者は、『シアルヴィ館のクリスマス』に同じ作者の興味を感じられることだろう。 さて、中心である『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』は生粋の御手洗シリーズである。御手洗と石岡くんが横浜の下宿で事件を受け付け大活躍する。読んでいてなんだか懐かしいものを感じた。この懐かしさは言ってみれば作者の読者へのクリスマス・プレゼントかな、とも思える。 『数字錠』に顕著な御手洗の優しさはこの作品にも脈々と通じていて点数が高い(●^o^●)。必読。 | ||||
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主役は日本に渡ったエカテリーナの短靴。「なかなか面白い事件だったよ。もう二十年も昔のことだけれど、東京で起こったんだ。みんな聞きたいかい?」と語りだす御手洗潔。東京で起こった「セント・ニコラウスのダイヤモンドの靴」事件は、昭和57年秋の出来事だった。若かりし頃の御手洗潔の話は大歓迎。『ロシア幽霊軍艦事件』を読んでいると尚楽しめるロマノフ王朝ものになっています。ダイヤの靴の消失事件と薄幸な少女に優しさを見せた御手洗の解決に拍手を贈りたい。現在の御手洗を知る『シアルヴィ館のクリスマス』も楽しく読めました。 | ||||
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久しぶりの御手洗&石岡君コンビによる事件です。時代も占星術殺人事件より少し後という設定です。『季刊 島田荘司03』に掲載された「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」と、そのダイヤモンドの靴のバックグラウンドなどが語られる、序章的な『シアルヴィ館のクリスマス』(書き下ろし)が収録されています。殺人事件ではないので派手なトリックなどは無いですが、事件の謎はなかなか面白くきっと石岡君の気分が味わえるでしょう(笑)。御手洗が薄幸の少女のために演出するクリスマスの奇跡、心温まるストーリーになっています。蛇足ですが、本作品は『ロシア幽霊軍艦事件』に続き、ロシアのロマノフ王朝に関係する事件となっていて島田氏が最近、ロマノフ王朝に興味を持っていることが伺えます。講釈があるので歴史の勉強にもなるでしょう。 | ||||
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