エデンの命題
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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表題作と「ヘルター・スケルター」2編が収められたノンシリーズの中編集。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ちょうど同じくらいの長さの中編が二つ収められた一冊。 「エデンの命題」はSFでたまにある設定が登場する話。映画化もされた某作品も思わせる。 作者の特徴の、素直な話の展開と滔々と語られる専門的知識があんまり内容と上手く噛み合ってない印象。 「ヘルタースケルター」は時計仕掛けのオレンジとワンシチュエーション映画が一緒になったような印象の始まり方で、話がどこに転ぶかわからない感じが面白かったけど、残酷な描写がだいぶ多くてそこは飛ばしてしまった。 特にジャンル分けできないような奇妙な味系の物語が好きな人にはおすすめかも。 | ||||
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この作家の新刊は見つけ次第購入なのですが、 見逃すこともあるので。 諸表からすぐここへ飛んで、買えてよかった。 | ||||
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表題作ですが。 細部は細かく書き込んであるけど、それを取っ払ったら すげえ良くある話じゃんって印象でした。 SF小説とかで良く聞くモティーフだなあ、と。 島田作品らしく、もっと目も眩むようなオチを期待してただけに、残念だった。 もう一つの収録作、ヘルター・スケルターの方が好きでした。 オチも勿論、細部(主人公の昔話)も面白かったです。 | ||||
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本書収載の2作品は、いずれも著者の提唱する21世紀本格のテーゼを実作で示したものといえる。 脳科学が取り入れられ、私のような、そのあたりに興味のある読者には、結構高く評価されるだろう。 ただし、記憶の錯誤や取り違えがキモだったり謎のコアだったりすると、強力な物理的な謎と比べると、少々安易なものに思われるかもしれない。 この意識の混乱や錯誤をプロット上のメインにしたものというと、一連の京極作品が思い浮かぶ。 あちらはそれを妖怪談義やらでコーティングして高級感を漂わせているのだが、島田作品はかなりストレートに出している分、格が違って見えるのはいたしかたのないことだろう。 さて、どちらが面白かったかといえば、私は「ヘルター・スケルター」のほうが好みだ。 いかにも島荘ミステリという感じだし、謎で引っ張る力が強い。 意外性も「エデン〜」より大きい。 最近、著者はこの手の作品をあまり書かないみたいなので、ちょっと残念である。 | ||||
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オリジナルは2005年11月30日リリース。『エデンの命題』・『ヘルター・スケルター』の中編2編からなる。 『エデンの命題』を読み出してこれはスゴイと思った。恐るべき着想だ。今の島田荘司の興味というのはアメリカと脳に集約されている気がする。よってアメリカに住んで脳を研究するという今のスタイルはまさに作家として最高のシチュエーションに自分を置いていることになりそうだ。『脳』そして『臓器』。『眩暈』や『アトポス』の頃からずっと島田荘司はその周辺を彷徨っているのだが、少しずつその内容は進化する実態医学や科学の理論を実装して、どんどん深い世界へと突入している。故にものすごい説得力で読者を圧倒する。『ヘルター・スケルター』の方は『聖林輪舞』の中のチャールズ・マンソン事件を下敷きにしているな、と題名を読んだときから思った。これも見事な出来映えだ。 この作家が最後にどの地点まで到達するのか見届けたい気持ちになる。おそらくは、日本に現れた作家の中で最も高みに到達するだろう。読みながら僕は右脳と左脳でそうディスカッションしていたのだった。 | ||||
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