(短編集)

天国からの銃弾



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    初公開日(参考)1992年11月
    分類

    短編集

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    天国からの銃弾 (光文社文庫)

    1995年09月30日 天国からの銃弾 (光文社文庫)

    もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を撮りつづけた。聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ“自由の女神像”。ある日、その女神の目が異様に赤く光る瞬間があることに気づいたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が…。(表題作)奇抜な着想で鬼才が放つ、トリック&サスペンスの傑作。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    天国からの銃弾の総合評価:8.50/10点レビュー 6件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    物語の雰囲気は好みだが、それぞれ難がある作品たち

    島田氏の短編集としては珍しく吉敷も御手洗も出てこないノンシリーズ物ばかりだった。短編集とは云え、一番短いのが冒頭の「ドアX」の70ページでその他2編はどれも100ページを超える作品で、どちらかと云えば中編集といった方が正しいだろう。

    ハリウッド女優を夢見る女性のあまりに出来すぎた世界が語られる「ドアX」はその明かされた真相からして長編『眩暈』の変調のような味わいがある。最後に志賀直哉の短編「出来事」を髣髴させるところは作者の手腕だが、「ドアX」の正体が途中で判るのが災いして却って蛇足になった感がある。

    次の「首都高速の亡霊」はタランティーノの映画に触発されたような内容で、ある一点から語られる凶事がそれぞれ登場人物の視点、立場で語られることでからくり仕掛けのおもちゃを見ているようで結末の恐ろしさが強調されるというより物語進行のユニークさが印象に残った。最後の死体が首都高速の外灯に持たれるように偶然腰掛けるような姿勢になるというのがどうしても想像できず、これさえもっと簡潔であればすっきりした好編になったのだが。

    最後の「天国からの銃弾」は島田的ロス・マクドナルド調綺譚といった感じで、結構好きな一編。定年退職した老人の富士山を撮り続ける趣味を発端として息子のソープランドの屋上での首吊り死が起き、その事件の真相を調べていくうちに息子夫婦の知られざる暗黒が次第に明かされていく。
    しかしこれには一点、大きく物語のリアリティに欠ける部分がある。主人公の老人がプロ級の射撃を持つ、その事ではない。毎週射撃の練習を神奈川県のど真ん中でやる、これも瑕疵ではない。その一点についてはネタバレの欄に記載しておこう。

    以上3編、どれも佳作だがそれぞれに弱点や瑕疵を備えているので今回は7ツ星とする。


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    Tetchy
    WHOKS60S
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    No.5:
    (5pt)

    異色な三編のミステリー作品!

    交錯した展開からホッと落ち着くエンディングの『ドアX』、心底ゾッとさせられた『 首都高速の亡霊』、予想を超越した展開の『 天国からの銃弾』と、異色な三編のミステリーが収められた一冊。
    天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)より
    4334070205
    No.4:
    (5pt)

    短編集らしさが出ている

    文章、とくにキャラクターごとの文章の書きわけがうまい。
    全体に描写がくどいことが多いのだけれど、短編ではそれが短い間に作品世界に入る役に立っていると思う。
    「この人何??」って思わせてそれが実は…という運びはどこかテレビのサスペンスものめいてて、そのつもりで読んでも楽しめる。説明文中の社会論など拾うのも一興。
    読みやすい佳作だと思います。
    天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)より
    4334070205
    No.3:
    (5pt)

    本格推理を求めないこと

    島田氏の中篇3編を収録している。いずれも本格推理的な趣向は殆どなく、日常を舞台にふとしたことから不思議な出来事に誘われる主人公達を描いた都会の日常の怪談といった趣だ。長編に顕著な本格推理の定理に沿った物語を期待するとちょっと肩透かしをくらうかもしれないが、不可思議な謎が最後できっちりと論理的に決着する手腕は見事。島田氏は長編向きの作家だと思うが、こういう短編集もファンなら読んでみてもらいたい。
    天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)より
    4334070205
    No.2:
    (5pt)

    表題作よりも・・・

    表題作はイマイチです。

    それよりも「首都高速の亡霊」、この作品は傑作!!

    日常生活の中で運悪く殺人を犯してしまったときの人の心理を、とてもとても丁寧に執拗に描いています。

    私は人を殺したことはないけど(当たり前ですが(笑))、殺人を犯してしまった主人公の気持ちに「あ〜、分かる分かる〜(:_;)!」と、なぜだかものすごく感情移入できてしまいます。

    重い死体を背中に抱えている時の泣きそうな気持ちとか、自分を責めたり第三者を責めたりする自分の中の葛藤とか、まるで自分が体験しているように生々しく伝わってきます。

    推理小説としての面白さというよりも、人の感情を追体験できるという本来の小説の醍醐味を存分に味わえる傑作です。
    天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)より
    4334070205
    No.1:
    (2pt)

    いまいちでした・・・・・・・・

    3こ話が入ってるけど、なんかどれもネタがもう尽きたという印象を受けてしまいます。島田氏は「本格ミステリー宣言」にて、幻想的な謎と論理的な解釈こそが極上なのである、とかいってたけど、なんかそういうのをもう忘れちゃってるのでは?「奇想、天を動かした」で、島田はアイデアが枯渇してるのではと思った。「首都高速の亡霊」でも、またまたお得意の道路行政法についての云々が語られている。島田は、都市論とか日本人論とか、フィクションの小説にまでまいかい入れてきるのでいい加減ウザイです。しかも西洋崇拝主義ゆえに、完全にこき下ろしてるのね・・。なんで日本人に日本人論を偉そうに解かれないといけないのか理解に苦しみます(@。@;)
    天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:天国からの銃弾 (カッパ・ノベルス)より
    4334070205



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