消える「水晶特急」



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初公開日(参考)1985年05月
分類

長編小説

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消える「水晶特急」 (光文社文庫)

1991年04月30日 消える「水晶特急」 (光文社文庫)

1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。その直後、列車強奪に遭う。犯人は大物代議士・加灘耕平の旧悪告白を要求し、人質の中の週刊誌記者・蓬田夜片子に、マスコミ公表の役目を命じた。だが、驀進する列車は人質もろとも突然消失した。奇想天外な大トリックを駆使し、華麗に描く傑作ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

消える「水晶特急」の総合評価:7.81/10点レビュー 16件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

全ての謎が合理的に説明可能

4作目の今回は吉敷視点ではなく、女性記者二人の視点を交互に進んでいく、今までとは違った読み方ができるのがいい。
そして見出しにも書いた通り、絶対にありえないという事象が全て合理的に解決できてしまうトリックの奥深さに脱帽してしまった。
最後の解決編を読むと、「なーんだ、そういうことか」と思えるのだが、読んでる途中では絶対そんなことは想像もつかない。
列車消失に限っては、多分こうだなと思ったことが当たってしまったのだが、
「でもあの駅は通過してるんだよな、なぜだ?」
このわだかまりが最後まで尾を引いて自分では解決を導くことができなかったが、吉敷はあの歌詞から全ての謎を解いた。
名探偵吉敷すごいね、この吉敷を生んだ島田さんが天才だったのだね。

最近はまっている吉敷シリーズだが、刊行当初に読みたかった。古本屋巡りが疲れる疲れる!!

yoshiki56
9CQVKKZH
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

外から見た吉敷が新鮮でした

今回のトリックは事件が起こっている最中で解読できた。だから列車ジャックの顛末がひどく冗漫に感じられ、島田氏自身も何だか早く書きたいところに行きたいのを持て余しつつ書いているような思いが行間から感じられた。だから途中までは駄作だなと思っていたのだが、やはり島田荘司、ただでは終わらなかった!!

恐らく今回はまず水晶特急の消失の謎が最初に浮かび、これに列車ジャックを絡ませ、そして誘拐事件を後付けのスパイスとして考えたのだろうが、いやぁ、なかなかに面白かった。御手洗シリーズのみならずこの吉敷シリーズにも幻想味を持たせるなど、島田荘司主義は誠に揺るぎない。また、今回吉敷を軸にした三人称描写ではなく、事件の当事者である雑誌記者の蓬田とその親友である島丘を軸に物語を進める事で、吉敷が事件に関わるものに対し、どのように映るのかを改めて描写することでマンネリに陥りがちなシリーズ物に新味を加えた。



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Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.14:
(5pt)

ぜひ映像化して欲しい。CGを駆使した映像ができれば、良いなぁ、と思った

この作品は、まさしく島田荘司の基本である、

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

が、ほぼ完全なカタチで完成している。

しかも、かなり凝った伏線が随所に張られていて、それが最後に一挙に収束するのはかなり気持ちが良い。作品としては、同じ登場人物が登場する『消える上海レディ』を先に読んでしまっていたので、夜片子が助かるであろうことは予想できた。何しろ凄い筆力だ。

この作品は、光文社からリリースされているので、吉敷が登場していて、スゴくいい味を出しているのだが、『消える上海レディ』は角川から出しているので、吉敷もミタライも使えず、島田荘司は苦労していた。当時、講談社→ミタライ、光文社→吉敷、というふうに張り付いていて、出版社を超えて主人公を持ち出せなかった。 そういった出版社がらみの制約が初期の島田荘司には溢れている。

この作品は、まだ映像化されていない。これはホントに映像化したら、素晴らしいものが出来上がると思うのでぜひ実現してほしい。ただ、日本で無い場所での映像化では、この作品の本質に迫れないと思うし、リアルではかなり大掛かりなセットになってしまいそうなので、CGを駆使した映像ができれば、良いなぁ、と思った。

これは読み逃さなくて良かった、と思える傑作だった。
消える「水晶特急」 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消える「水晶特急」 (角川文庫)より
4041682010
No.13:
(5pt)

御手洗さんもいいけど、吉敷刑事もよろしくね

吉敷刑事の登場シーンが良かったんだよなぁ、これは。
さらっと読み進めていたら、ふっと電話の声が。
「あれ?これ吉敷さんだったの?」って、分かってからまた戻って読み返しました。
犯人とコンタクトをとるんだけど、その前に喋ってたやつだと埒があかなくて、替わったんじゃなかったかな、たしか。

吉敷さんのキャラクターってのが私は好きでね。
この作品ではないけれど、最愛の女性、通子さんのことで取り乱したことがあったんだ。
「こんなとき、男は紳士ではいられなくなるんだ」みたいなことを、言ってたんだよね。
印象に残っている。時として、なりふり構わず女を守れるカッコいい男なのさ、吉敷刑事は。
消える「水晶特急」 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消える「水晶特急」 (角川文庫)より
4041682010
No.12:
(4pt)

後半の巻き返しがよかった

この作品の主人公は二人の女性記者です(親友同士)。
片方が水晶特急で猟銃男の人質にされ、もう片方が親友を乗せたまま消えた水晶特急の謎に迫るという形式です。
吉敷がほとんど登場しないと聞いていたので不安でしたが、思いのほか出番が多かったので安心しました。

前半は退屈でしたが、水晶特急が線路上から消え失せてからは怒濤の勢いです。島田荘司作品を読んでいる方は何度も経験していると思いますが、あのページをめくる手が止まらない感覚を味わえます。

また女主人公と吉敷との間にロマンス?な雰囲気があり(灰の迷宮でもあったが)、それがこの作品のいい味付けになっていました。事件の真相やトリックも申し分なしです。
この女主人公を他の作品でも見てみたいですね。
消える「水晶特急」 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消える「水晶特急」 (角川文庫)より
4041682010
No.11:
(5pt)

吉敷シリーズ番外編

一応吉敷刑事が登場しますが、今回は女性記者が主人公となっており、番外編と言った方がいいでしょう。80年代中期の空気感を醸し出す軽いタッチのミステリーですが、列車消失トリックをメインとした息もつかせぬ展開はこの時期の島田氏ならではで、最後まで一気に読ませる。大がかりな前半の謎も真相が分かると何だ・・って感じですが、これが島田ミステリーの魅力とも言える。
消える「水晶特急」 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消える「水晶特急」 (角川文庫)より
4041682010
No.10:
(5pt)

本当に跡形もなく消える。

『水晶特急』という列車が消える話です。

今まで、ミステリの中の一分野、「列車消失もの」は『スティームタイガーの死走』や『ミステリ・オペラ』などを読みましたが、今作の列車消失トリックは、ずば抜けて素晴らしい出来でした。でっかい列車が、本当に跡形もなく消えます。読んでいて、本気でトリック(真相)が、見当つかなかった。色んな可能性を考慮しては、論理的に否定していく展開。不可能性極まる状況で、解決するのか!?とまで思いましたが…。謎が明かされたら、ガツンと来ました。素晴らしい!

あと、列車が最後に確認された瞬間のある『謎』が、読んでいる間、どんな意味を持つのか分からなくて、どきどきしましたが、ラストを読んで喝采を叫びたくなりました。大納得!

なんて面白い本格ミステリなんだろう!
消える「水晶特急」 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:消える「水晶特急」 (角川文庫)より
4041682010



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