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消える「水晶特急」



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消える「水晶特急」の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

全ての謎が合理的に説明可能

4作目の今回は吉敷視点ではなく、女性記者二人の視点を交互に進んでいく、今までとは違った読み方ができるのがいい。
そして見出しにも書いた通り、絶対にありえないという事象が全て合理的に解決できてしまうトリックの奥深さに脱帽してしまった。
最後の解決編を読むと、「なーんだ、そういうことか」と思えるのだが、読んでる途中では絶対そんなことは想像もつかない。
列車消失に限っては、多分こうだなと思ったことが当たってしまったのだが、
「でもあの駅は通過してるんだよな、なぜだ?」
このわだかまりが最後まで尾を引いて自分では解決を導くことができなかったが、吉敷はあの歌詞から全ての謎を解いた。
名探偵吉敷すごいね、この吉敷を生んだ島田さんが天才だったのだね。

最近はまっている吉敷シリーズだが、刊行当初に読みたかった。古本屋巡りが疲れる疲れる!!

yoshiki56
9CQVKKZH
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

外から見た吉敷が新鮮でした

今回のトリックは事件が起こっている最中で解読できた。だから列車ジャックの顛末がひどく冗漫に感じられ、島田氏自身も何だか早く書きたいところに行きたいのを持て余しつつ書いているような思いが行間から感じられた。だから途中までは駄作だなと思っていたのだが、やはり島田荘司、ただでは終わらなかった!!

恐らく今回はまず水晶特急の消失の謎が最初に浮かび、これに列車ジャックを絡ませ、そして誘拐事件を後付けのスパイスとして考えたのだろうが、いやぁ、なかなかに面白かった。御手洗シリーズのみならずこの吉敷シリーズにも幻想味を持たせるなど、島田荘司主義は誠に揺るぎない。また、今回吉敷を軸にした三人称描写ではなく、事件の当事者である雑誌記者の蓬田とその親友である島丘を軸に物語を進める事で、吉敷が事件に関わるものに対し、どのように映るのかを改めて描写することでマンネリに陥りがちなシリーズ物に新味を加えた。



▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S

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