幽体離脱殺人事件
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幽体離脱殺人事件の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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全体の印象として中途半端な感じがした。小瀬川杜夫と吉敷とのエピソードは吉敷が事件に関わるためのファクターとして付加したようなテクニックを露呈しているし、森岡輝子と小瀬川陽子の電話のエピソード、輝子の行程のエピソードは十分読み応えがあって面白いが、それからがいけない。 | ||||
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商品は、とてもじゃないが「非常に良い」状態ではなかった。 さらに酷いのは、梱包の封筒の中から多数の生きた蟻がバラバラと!!中を見るとゆうに30匹はいました。ダンボールに虫が、という話は聞いたことあるが、文庫本一冊入れる小さな封筒に、、とは信じられない。 気持ち悪いので、商品、封筒ごと返品させていただきます。写真を添付したいのはやまやまですが、気持ち悪いのでやめます。一体これは嫌がらせでしょうか。慰謝料を頂きたいくらいです。 | ||||
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<ネタバレ注意> 日本を代表する景勝地のひとつがまたトンデモない使われ方をされておったまげた。景勝地どころか御神体だよ……。 ともかく、この奇を衒ったビジュアルはまったくの付け足し。本書の2/3以上は森岡輝子の語りで占められ、女二人の20年来のつきあいが描かれる。女同士の付き合いというのは、たしかに本書で描かれるような面があると思うが、これがもう読むのが嫌になるくらいデフォルメ増幅されているのが恐ろしい。 小瀬川陽子は、これはもうハッキリとカスだが、語り手である輝子にもイーッとなってしまうこと間違いなし。 彼女が体験することになる“幻想”は合理的に説明されるが、本書はミステリというよりはサスペンスであろう。それはたっぷりとあると言ってよいが、主人公の輝子の挫折と再生が大きなテーマだからだろうか、ミステリとしての起承転結はあまりうまくいってない。 著者の本にはこの手の幻想譚が多いが、その体験をするのはほぼ女性ではないか? 著者には女性ファンが多いと聞いたことがあるが、ハッキリ言って、著者の女性に対する評価はかなり低いように見受けられる。 ところで、冷静に考えてみると、そもそも吉敷がこの事件に興味を持ったのは、たまたま陽子の夫である小瀬川杜夫と飲み屋で知り合っており、彼の名刺を夫婦岩にぶらさがった死体が身に着けていたからだが、彼が小瀬川の妻の親友である輝子をつけまわして、結果死に至ってしまったのはまったくの偶然である。吉敷と三重県警との驚愕の連携プレーといい、やはり本書も島田ファンタジー全開か。 吉敷が小瀬川と知り合わなければ、そもそも一連の事件は起こらなかった可能性があることも指摘しておこう。 坂上のカエル発言は、これは彼に神通力があるということになるが、これもまた島田ファンタジーの特徴か。そういった観点がかなり気にはなるが、読み応えのある本ではある。薄めの本の割には。 | ||||
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この作品を発表した時期、島田荘司は、作品構成で様々なチャレンジをしていた事がわかるのだが、この『幽体離脱殺人事件』は、その典型のような作品だ。カンタンに言うと、 ・吉敷は、最初と最後しか出てこない ・中間部がミステリー的でない ・コラージュ的な構成が最後に一点に集まり、帰結する と言った感じで、かなり実験的な構成なのが興味深かった。 この実験的な構成は後の『アトポス』を連想させる。『アトポス』は、ミタライシリーズ971ページの長編だが、並列して発動するストーリーに伝説や過去の重要な事象それ自体をひとつの物語として組み込む手法が加えられ、それらが最後に一つに連環し、一挙にリンクする素晴らしいプロットが完成するという仕立てだ。そして、ミタライの登場はなんと754ページ目となる。登場の仕方も驚いた。 『幽体離脱殺人事件』の吉敷の登場のさせ方は、『アトポス』の御手洗の登場のさせ方を連想させた。『なるほど』と唸ってしまった。 それ以外にも、この作品は、日本の女性の描き方が秀逸だと思う。チャレンジ精神満載な作品だ。 | ||||
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その当時の女性の置かれた立場とか、親との関係とかを、よくとらえている。細かく見れば、吉敷が主人公とはなってないし、、男からすると女性の立場ばかりが主題になっていることなどの不満はあるが、よくよく読めば、飲み屋での吉敷と酔っぱらいの会話の内容からすれば、その当時の匂いがよくわかる。やはり、当時を少しでも知っているという経験からすると、そうそうと頷ける。 | ||||
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島田荘司の作品では私は御手洗ものより吉敷刑事ものの方が好きなのだが、数多い吉敷刑事もののなかではあまり人気がないだろうというマイナーな作品。タイトルにあるように主婦の幽体離脱体験が本書の一番の肝だが、このトリック、はっきり言って以前出ている島田氏の同じくマイナー作品の高山殺人行1/2の女と一緒である。吉敷刑事の視点は最初と最後だけで全編ほぼ主婦の視点から描かれているため最初戸惑うが、まあこういう趣向も凝り性の島田氏なのでありなのかなとは思う。島田氏の作品群のなかではあまり出来がいいとは言えないが、退屈させないのはさすがということか。 | ||||
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