MISSING
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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いきなりデビュー作にて2000年版の『このミス』で10位ランクインという快挙を成し遂げた短編集がこの本多孝好氏の『MISSING』。それから約19年を経てようやく読んでみた。 | ||||
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タイトルが「ミッシング」なので、ミッシングリングが何かあるのかと思ったのだが、なんもなかった。そういう意味のタイトルではなかったようです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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kindle版をワンクリックで決済できてしまう、ワンクリック詐欺みたいなことはやめてください。 | ||||
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いつ読んでもみずみずしい作品の数々。いちばん初めのカバーが特に好きでした。 | ||||
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ピリッと来るのが唐辛子、ツンと来るのがワサビ。同じ辛さなのに、日本語とは奥が深い表現世界だと思う。 半額のシールが貼られたマグロのお刺身。家で切って食べようとするとワサビを切らしていた事に気が付く。銭形警部の出てこないルパン三世のような喪失感。子供のころは嫌っていたのに、今になってみればワサビの無い刺身は未完成だ。 でもワサビの辛さを表現するとき、もっとスッとする表現は無いものだろうか。口の中で齧ると喉の奥から鼻に向かって刺激と辛味と香りが絶妙なバランスを保ちながら通り抜ける。これを一言で表すと「ツンとくる」なんだかもったいないし、子供たちにも伝わりにくいだろう。 -------------------- 僕は手のひらを握り締めた。そこにある一本の線が、本当にその人の運命を決めてくれ るというのなら、僕は今これから神を崇拝したっていい。 -------------------- 本多孝好さんの繊細でどこか切ない描写は、その世界に一瞬でタイムワープさせる。特に、切ない恋愛小説で出てくる心境や環境の表現は、映画館の巨大スクリーンをたった一人で鑑賞しているような自分だけの世界観に浸ることが出来る。 病室の窓が開いてカーテンがなびく、著者のフィルターを通せばそれは、風の重さや季節の表情、空気の匂いで語られる。意識と無意識の間の感情すらも言葉にしてしまう。個人的にはシンプルな描写が好きなのだが、その言葉選びにはにやけてしまう。 -------------------- 夏場にはカップルに占領される土手にも、まだ涼しい風の吹くこの季節には誰もいなかった。靴底が砂利をする音と川の流れる音だけが聞こえた。川面が向かいの家の灯を映していた。 -------------------- 「MISSING」には5つの短編が収められている。生徒と教師の恋、無理心中、自殺、死んだ妹になった姉、結婚詐欺、不倫などの重たいテーマで、「死」について描かれる。 生きる者の心に半永久的な何かを残そうと死にゆく執念が、なぜか愛おしく、爽快感さえ覚えてしまう。晴れることの無い罪悪感と一緒にこれからを生きる人と、それぞれの事情があって死にゆく人。それなのに、どちらにも共感し、どちらにも同情してしまうのは何故だろうか。 -------------------- 「じゃ、さっさと出かけよう。夏は待ってくれないよ」 -------------------- 残された人が背負う荷物。その中身について正解かを判断するのは出来ないけれど、どちらにも事情があって、都合がある。背負ったモノの正体とこれから歩む道筋。どう繋いでいくかは、生き残った僕たちにしか選べない。それでも、生きていた間に徳を積んだ利子か何かで、生きる者の背中か足元かを照らして欲しいと願うのは、弱さと言うのだろうか。答えは出ずとも次の死は待ってくれない、ならば、さっさと歩き出そう。 | ||||
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勤務していていた女子高の司書の先生から30数年前に勧められて買ったのを今の今までの積ん読で、もはや積んですらいなかったものをコロナ禍の断捨離で見つけて読みました。 内容については題名の通りに登場人物が近しい人を失った人であったり、近しい人を失ったと語る人であったりと、つまり喪失の物語を集めた短編集ですが、身近な人や、身近な人の身近な人の多くが少なからず亡くなった、還暦を目前に控えた現在では、おそらく若い頃に読んだのであれば得られたであろう感興が何割も削がれている感じがしました。 | ||||
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心中、自殺、殺人?、末期癌など、死と向き合っている人や、 死を選んだ人の心情について、本人ではなく他者が思いを巡らせ る短編小説集だった。 推測なので、本人の心情がその通りだったのかは分からないが、 表面的ではなく、心の奥底にまで入り込んで推察しているのが よかった(切なかった)。 | ||||
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