ミノタウロス

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種別
長編
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あらすじ

2010年05月14日 ミノタウロス (講談社文庫)

帝政ロシア崩壊直後の、ウクライナ地方、ミハイロフカ。成り上がり地主の小倅、ヴァシリ・ペトローヴィチは、人を殺して故郷を蹴り出て、同じような流れ者たちと悪の限りを尽くしながら狂奔する。発表されるやいなや嵐のような賞賛を巻き起こしたピカレスクロマンの傑作。第29回吉川英治文学新人賞受賞。(「BOOK」データベースより)

評判

ミノタウロスの評価:

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ミノタウロスの総合評価:

7.72/10点 レビュー 29件。

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No.29
(5pt)

問題なし

問題なし
ミノタウロス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミノタウロス (講談社文庫)より
4062766515
No.28
(5pt)

問題なし

問題なし
ミノタウロス Amazon書評・レビュー: ミノタウロスより
4062140586
No.27
(5pt)

訳本?と思わせる文体だが

徹底的に神も仏も正義も悪も無い、ただ漠然と生きる事を前提に何もかも失った男が略奪、強姦、虐殺を重ねていく。
必ず二度繰り返して使用される動詞の語彙が広く、辞書片手に読む楽しみがある。他のレビューにもある通り、物語の舞台がロシア南部である必要性は無いのだが、文章が訳本の世界文学全集を思わせる感じなので著者の趣向か。
甘さを排したハードボイルドな世界を昭和的な筆致で描写した力作で、その密度の高さは凄いものがある。
吐き気をもよおす程の残虐非道の小説だが手に取って絶対に損は無い一冊ではないだろうか。
ミノタウロス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミノタウロス (講談社文庫)より
4062766515
No.26
(5pt)

訳本?と思わせる文体だが

徹底的に神も仏も正義も悪も無い、ただ漠然と生きる事を前提に何もかも失った男が略奪、強姦、虐殺を重ねていく。
必ず二度繰り返して使用される動詞の語彙が広く、辞書片手に読む楽しみがある。他のレビューにもある通り、物語の舞台がロシア南部である必要性は無いのだが、文章が訳本の世界文学全集を思わせる感じなので著者の趣向か。
甘さを排したハードボイルドな世界を昭和的な筆致で描写した力作で、その密度の高さは凄いものがある。
吐き気をもよおす程の残虐非道の小説だが手に取って絶対に損は無い一冊ではないだろうか。
ミノタウロス Amazon書評・レビュー: ミノタウロスより
4062140586
No.25
(3pt)

当時にゃ月に向かうロケットなんてございませんわよ。

職場の同僚がくれたので休憩時間を使って読んでみた。感想?ええ、面白かったですとも。でもこれ、既出レビューにあるような「悪党大活躍ピカレスク浪漫」というにはちょっと遠い代物だ。

時は20世紀初頭の赤白軍ロシア内戦下、衣食住に困る事のない身の上の主人公が、義理は解るが人情の知らぬ鬼畜よろしく立ち振舞うことを自由と捉えるも、安寧の場を追われ、泥にまみれ、やるかやられるか、獣もいよいよ獣らしく立ち振る回らざるを得ない状況におかれてようやっと心を震わせる美を一時垣間見みるーも後の祭り。当時のウクライナに於ける農奴蜂起や疫病蔓延等の史実を絡めながら描かれた一遍のフィクションが本作だ。

既出レビュワーは触れないが、本作にはひょんなことから土地持ちになる登場人物がいる。博打は避けるがチャンスは可能な限り可能な範囲で活かす堅実な男だ。物語の始めに回想として登場し、不平を漏らさず静かに消え行く男。専ら当作品の暴力描写ばかりが取り沙汰される余りかこのキャラクターが当作品上もっとも異質な存在に思えるのはなんとも面白い。主人公なら百姓根性と唾棄するかもしれないけれど、主人公の甘ったれが可能な程の土壌を創るってのはいつの時代にも偉業なのだ。

さて、芸術至上主義に傾倒して止まない向きはよく「理屈じゃないのよ」と宣うけれど、理屈抜きで一体どうやって文章によって展開されるフィクションノベルを愉しむの?音韻芸術の詩と違って長々と文章を連ねざるを得ない小説の類はどうしたって散文にならざるを得ないんだよ。当著者だってその区別を取り払えるような出鱈目なことを自身の小説論で言っちゃいない(ハズ)。別の文脈に於いて、巧い文章書きの書いた断片的文章を適当に繋げ併せて、あとは読者の脳内で補完して貰いましょう、という試みが多少にも成功するを他の作家の著作で皆見てきたと思うけど、そんなカットアップ小説でさえ読まれ語られるのはひとつの物語としてだ(ディエゲーシスなんて横文字で格好よく響かせたところでとどのつまり「物語」ってことなんだぜ)。もし当著者の小説感に敷衍して当作品を語らないと当作品をきちんと読めたことにはならないとファンは言うかもしれないけれど、その意味の「きちんと」なんて広範な読者にとり不要な押し付けでしかない。

当作品の登場人物のひとりシチェルパートフのとっつあんの末期は本作のクライマックスってくらいに痛快。ここ共感できる人だけウェルカムっす。感想以上。
ミノタウロス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミノタウロス (講談社文庫)より
4062766515

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