(短編集)
立ち向かう者たち
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「立ち向かう者」、「作り話」、「悪酔い男」、「重り」、「疑惑」、「責任」、「ケンシの人」の六編を収めた短編集。それぞれの短編において、それぞれの登場人物が、それぞれに異なるやり方で自分の目の前に立ち塞がる難題に挑む、と、そのようにまとめるならば多少言い過ぎの感はあるだろうし、そもそも物語とはいつもそのようなものだ、と言われればそうかも知れない。そうであるにせよ、本書の収録作品はどれも目の付け所が独特である。たとえば「立ち向かう者」のそれで立ち塞がるのは「司法の正義」であり、「作り話」では「子供の秘密」であり、それらの難題に対して、物語はやや変格な角度から切り込んでゆく。また「疑惑」と「責任」は表裏の物語を構成し、「ケンシの人」は一つの優れた童話となっている。そのどれもこれもが傑作である。 | ||||
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様々な主人公が苦悩している………。 自分のこれまでの人生にもラップする部分を感じながら、読みました。 | ||||
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この話には臨場感がある。 まるで、作者の実体験が織り交ぜられているかのような 錯覚を起こしてしまう。短編集だが、作者はその都度、 愚かな父親だったり、女だったり、少年だったりする。 しかし、描かれているのは、近年メディアで取り上げられている 現代の病ばかりだ。それだけに、人の心の答えがこの本には詰まっている 気がした。『ケンシの人』ではケンシの人が死を考えている少年に与えた 助言には共感しなかったが、納得した。『悪酔い男』は、 業界人とメディアを批判しがちな人、双方に読んでもらいたい。 『疑惑』と『責任』は連作だが、生活保護つまりは生きることの卑しさ そのものが問題提起されていた。 この本を読んで、現実に悲しくなる人もいるかもしれない。 確かに、この本は現実の残酷さを如実に描き出している。 しかし、だからこそ、人は残酷な現実に“立ち向かう“ことをしなければ ならないのだと実感させられた。 | ||||
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「世の中から、こぼれおちたとしても。生きていくしか、ないじゃないか。」「自分だったかもしれない彼らを、共感をこめて描き出す。じわりと苦い傑作集。」 これら帯の文句に誘われて購入。いやぁ、これは参った。 知的障がい者も、不遇な家庭で育った売春婦も、生きていかなきゃならない。そしてそれは、「自分だったかもしれない」し、「この先の自分」かもしれない。 短編集ですが、どれもがほろ苦い後味を残します。感情や感傷に走ることなく、冷静でありながら、弱者への愛情(ちょっと違うかも知れませんが、適当な言葉が見当たりません・・・)をも仄めかす。抜群の筆致です。 それにしても、帯の文句は的を得ています。 | ||||
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「東さんは本当に外れのない作家さんだ!!」 常々思っていることですが、本書を読んでも本当にそう 思います。 この本は短編(中篇?)集ですが、恐怖を感じるものあり、 何ともいえない切なさを感じるものあり、人間に対する 限りない愛情を感じられるものありと多岐に渡っています。 全ての作品に共通することはやはり人間がよく書けている ということ。 多作でありながらどの作品を読んでも殆ど外れがない。 本当に稀有な作家さんだと改めて思います。安心して読める 一冊ですね。 あー面白かったです!! | ||||
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