鈴蘭
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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「探偵・畝原」シリーズの第8作。2010年の作品だが、それ以降は新作が出ていないのでシリーズ最終作なのだろうか? ゴミの山に埋もれて暮らす変人と同居していた女性、ヤクザの高校時代の恩師という二人の行方不明者探しを基軸に、今の時代が抱える問題と真摯に向かい合う畝原の熱い思いを描いた社会派ハードボイルドである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書で登場する案件は三つ。それぞれが別の事象に見えながら実のところ……というようにはならず、すべてが別個のままに一応の解決に至る。と書くと、内容の点で散漫であるような印象を与えるかもしれないが、実際には散漫どころかむしろ最終的な風景は実に美しい。というのも、三つの案件はお互いに異なりながらもすべてが同じ方向を指示しているからである。矢印の先にあるのは「生に対する態度」であり、それは裏側から見れば「死に対する姿勢」である。物語の中に登場し、動き、語る者にはいわゆる悪人が一人もいない。そしてまた物語の中で死ぬ者はいないが、死んでいた者が三人、比喩的な意味で掘り起こされ、その死の有り様が照らし出される。そのとき、題名である「鈴蘭」の意味がほとんど物理的な重さを持って迫ってくる傑作。 本書の後、畝原シリーズは今のところ書かれていないのだが、これを最終巻としても決して違和感はない。 | ||||
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好きな作家の本で、新刊がでるのを楽しみにしています。 すすき野シリーズや北海道を題材にしたストーリーが好きです。 | ||||
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「私立探偵・畝原」シリーズ 畝原シリーズは現時点では、 「待っていた女・渇き」、「流れる砂」、「悲鳴」、「熾火」、「墜落」、「挑発者」、「眩暈」、「鈴蘭」 ということで、「鈴蘭」だけ読んだせいか、 んー。あんまり。 まあ、シリーズ物は巻により当たり外れがあるんだろうから、 最初から読むとおもしろいのかもなんだけど・・・ 微妙にあんまり読む気にならないのは、 なんか地味だから? というより、くどすぎるから? うーん。 わからん。 探偵はバーにいるは結構おもしろかったけど | ||||
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ススキノ探偵よりこちらのシリーズの方がいいのに、映画化ドラマ化されないのは、畝原さんが地味だからかな? 読む順番がごっちゃになってしまってて、あと読んでないのは何だろう? | ||||
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「鈴蘭」のレビューの欄ですが、あえてシリーズ全体について書かせてください。 なぜなら、「鈴蘭」だけを読むファンはいないと思うし、もしこれだけを読んで面白くなかったという感想を持ってしまったらもったいないと思うので。 ぜひ「待っていた女・渇き」から読んでほしいです。 畝原シリーズは現時点では、 「待っていた女・渇き」、「流れる砂」、「悲鳴」、「熾火」、「墜落」、「挑発者」、「眩暈」、「鈴蘭」 の計8冊です。 「挑発者」と「眩暈」の間に出た「疾走」という榊原健三という男のシリーズにもちょっとだけ登場します。 「鈴蘭」はゴミ屋敷の問題とか、失踪した元高校教師の捜索とかが同時並行で進みます。 いつもの畝原シリーズです。 「悲鳴」や「熾火」のように現在進行形で大きな犯罪が起きているわけではないですが、やはり読ませます。 問答無用で面白いです。 いわゆるハードボイルドな探偵小説が好きな方には、ぜひオススメします。 この四半世紀で登場したこの手の私立探偵といえば、私が知る限り、 原寮 沢崎 矢作俊彦 二村永爾 大沢在昌 佐久間公 藤田宜永 竹花 くらいじゃないでしょうか。 どれも面白いのですが、いかんせんコンスタントに新作が発表されていません。 その点、1-3年に1作は新作が出る畝原シリーズは本当に貴重です。 本編のストーリーとは別に畝原を取りまく環境も少しずつ変わっていっていて、それを楽しみにしているファンも多いと思います。 実の娘である冴香なんて「渇き」では10歳だったのに、ついに「鈴蘭」では大学卒業が近づいていますしね。 畝原自身も43歳から53歳にだんだんと年齢を重ねています。 ひとつ問題点をあげるとしたら、その点です。 人間関係が途中の一作だけ読んでもはっきりしないと思います。 現在の畝原家は「熾火」の後で完成したものですし、明美がどういう人間なのかはそれこそ一作目から読まないと分かりません。 玉木も最初のうちは現役の刑事だったので、それを把握した上でないと、今のポジションが分かりにくいと思います。 「探偵はBARにいる」の映画からファンになった方も、オススメいたします。 ぜひシリーズの通読を! | ||||
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