札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ



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初公開日(参考)2009年08月
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長編小説

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札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)

2012年07月12日 札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)

日頃から反目し合う二つの警察署、中央署と南支署。ある日、未解決事件を調べていた南支署の新米巡査が、犯人グループに拉致された。危ういところを助けだされるが、その後、真相に蓋をするような圧力が中央署からかかる。そんな中、中央署の刑事のエスだと噂される男がベレッタを持って南支署に自首してきた。しかし、男は何故か「自首を揉み消さない」という念書を書かない限り、証言はしないと言いだし黙秘する。中央署でいったい何が起こっているのか?身内の犯罪を暴くため、支署の刑事たちは深く静かに捜査を開始する―。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれの総合評価:8.56/10点レビュー 9件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

笑いを抑えた分だけ、やや物足りないが

札幌方面中央警察署南支署シリーズの第一作。職務に燃える新米巡査の無鉄砲を契機に発生した警察内部の争いをテーマにした、社会性の強い警察エンターテイメントである。
南支署の新米巡査・梅津は刑事になりたい一心で、自分一人でオフの時間を使って未解決のこまごまとした事件の調査を続けていたのだが、熱を入れ過ぎて犯人グループに拉致された。危ういところに中央署のメンバーが駆けつけ救出されたのだが、その後、何故か中央署は事件を隠そうとする。そんなとき、中央署の刑事のスパイと目される男が拳銃を持って南支署に自首してきたのだが、男は「自首したことをもみ消さない」との念書を警察が書かない限り供述しないという。男は何を恐れているのか、隠されようとしているのはどんな陰謀なのか? 日ごろから枝(えだ)と呼ばれて馬鹿にされている支署の署員たちは、警官の誇りをかけて真相解明に立ち上がるのだった・・・。
2000年代始めに北海道警を激震させた現役警部による拳銃・覚せい剤事件からインスパイアされた物語で、新人警察官の使命感と堕落した現実を対比させて、警察の誇りとは何かを描いている。随所に現実的なエピソードがあり、警察に対する不信感が募って行くのだが、一方で生真面目に正義を追及する警察の存在も忘れてはいない。
シリーズ二作目「誇りあれ」を先に読んでいたので、それとの比較になるのだが、本作は警察のあり方というテーマが強く出て、著者ならではのユーモアがやや物足りない。そこだけが、ちょっと残念である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.8:
(5pt)

これが現実なら

とても面白い作品でした。 これが現実なら、怖いですが…。 フィクションであってほしい
札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)より
4575515116
No.7:
(5pt)

好きな作家である

警察内容であるが、ユニークなところが随所にあり笑ってしまうところも好きです。
札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)より
4575515116
No.6:
(5pt)

良い警察VS悪い警察

この対決の構図は実際には有り得ないが、ドラマとしてはとても面白い。
南支署の幹部、刑事課の面々、新米警官などキャラも良いし、正義感が溢れている。
そして中央署をギャフンと言わせるラストは、爽快感すら味わえる。
ところで、ディガー。おそらく潜入の公安とは思うが、どちらの味方?
札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)より
4575515116
No.5:
(4pt)

相変わらず面白い!

相変わらず面白い。すすきの探偵シリーズの映画化で一挙に全国区になった感があり、多くの人に認められたのは嬉しい限り。
札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)より
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No.4:
(3pt)

東直己らしからぬ作品

「無駄足ではなかった。刑事にとっては、珍しいことだ」(P114)
かつて東直己は「名無しの探偵」や「私立探偵 畝原」のシリーズで、北海道という土地に蔓延る、権力を持つものがその裏側で行なう悪事を徹底的に糾弾し続けた。本書はその東直己がその糾弾の矛先であった道警の警察官をを主人公にした小説。引用した言葉どおり、地道に無駄足を踏みながら情報を収集する刑事たちの姿を描いた、まさにまっとうな警察小説。劇的なドラマが描かれるわけでなく、また主人公であるはずの新人刑事、梅津の活躍が描かれるわけでもない。「エダ」と蔑まれた南支署の刑事たちが正義を追う姿を描く。それはそれでリアリティに富んだ地味な小説といいたいのだが、それにしては今度は南支署の位置づけがあまりにキレイごと過ぎてお伽噺のように思えてしまう。その結果、地味であり、なおかつカタルシスを得られないお伽噺という中途半端な作品になってしまっている。そしてまた残念なのは、あまり東直己らしからぬ作品になってしまっていることだ。
最近の東直己の作品はグダグダオヤジが、ただひたすら愚痴をこぼしてばかりいるような作品という印象が強く、ファンでないひとに勧めることが難しい。しかし、ぷんぷんと臭うような東直己という個性を味わうことができる作品であり、ファンとしては、けっ、仕方ないけどつきあっちゃうみたいな、決して「美味しい」ものではないが、この独特の「旨さ」に病みつき的な作品なのである。しかし本書は、東直己の臭いがしない、ありがちな警察小説のひとつにしか過ぎないのである。
小さな存在でしかない「善の警察」を創ることで、現実にある権力に拠った巨悪を糾弾するのは、この作家の従来の姿勢と変わらないのかもしれない。しかし、聞いただけでは字面まで分からない人の名前を、その漢字がわかるまでは、まずカタカナで表記するとか、あるいは本編とまったく関係なく、ふと気になったことが執拗に気になってしまう人間の性質の描写とか、この作家特有なそういう妙な拘りが感じられない。すっきりして読みやすくはあるが、何かつまらないという感じ。
それは刑事のひとりひとりを人間として描いた作品でなく、梅津という新人刑事を中心に据えてみたものの、結局は「南支署の刑事たち」の行動を描いた作品だからなのかもしれない。
タイトルになった「誉れあれ」とは、北海道警察歌“銀嶺映ゆる”の最後の一節「我が道警に 誉れあれ」に因る。それはまた警察という仕事も組織も大好きだった梅津の父親が、黙々と任務を果たしたあと、少量の酒をチビチビ飲みながらよく歌っていたというエピソードにも繋がる。しかしそのタイトル、エピソードは、ありがちの警察小説のようには、作品のなかでうまく結実したとは言いがたい。もしかしたら、この部分をもう少し巧く書き、あるいは梅津という刑事の人間をもう少し深く書いたならば、本書はありがちな警察小説としての及第作になったのかもしれない。もっとも、そうであっても東直己的でないことには、きっと変わりはないのだろうが・・。
札幌方面中央警察署南支署―誉れあれAmazon書評・レビュー:札幌方面中央警察署南支署―誉れあれより
4575236713



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