探偵くるみ嬢の事件簿
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
探偵くるみ嬢の事件簿の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小生も東直己ファンなのだが、(ナンボナンデモ)これは読まなくてもいいだろう。鯨統一郎のような軽いテイストで、鯨統一郎のようなちょっと人を食った謎解きもない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは以前廣済堂文庫から発売され、長らく絶版状態になっていた『ソープ探偵くるみ事件簿』を改題して光文社文庫より新装再版された連作短編集。時期的には、ちょうど処女作『探偵はバーにいる』の発刊された翌年の1993年『月刊小説』に連載されていたものに、1997年廣済堂文庫として纏められたときの書き下ろし二作を加えた作品集ということになる。 東直己が作家生活のスタートを切り始めた時期の、しかも大変興味深い改題前タイトルの作品集ということもあって、絶版が惜しまれていたのだが、作者が有名になれば遡って再版されても商業的には文句なしという良い例なのだろう。 すすきの探偵シリーズにおいても、あるいは畝原探偵シリーズにおいても後々取り上げられることになる、カルト教団やAという文化が早くもこの短編集で姿を見せているところなど、まるでその後の作品のための持ち駒の試し撃ちの様相を呈していたりするが、何よりも東作品に共通してみられる優しさの原形がこんなところにあったのだと納得。タフでありながら優しく……フィリップ・マーローの定義通りに作品を送り出している東直己ならではの世界が広がるなかなかにきらびやかな原石の群れである。 もともとススキノ探偵シリーズはユーモラスな書きっぷりで笑いを禁じ得ない箇所などがてんこ盛りなのだが、この短編集は心優しき天才探偵ソープ嬢のくるみと脇役たちの愛敬たるや相当のものなので、誰もいないところで一人で読まないと、にやにやおじさんや牛乳吹き出しおばさんになってしまうので注意! おかしく、そして哀しい、あくまで庶民の側の正義漢。東ヒーローならぬ、初代東ヒロインの活躍ぶりを是非とも読んでいただきたい。 ちょうど軽探偵シリーズというイメージで戸梶圭太が『ご近所探偵TOMOE』を今年やっぱり薄手の文庫シリーズでどこどこと出版したが、けっこうこのくるみ嬢の影を引きずっているのではないか? と思える節もあったりするのは勘繰り過ぎか? ほとんど作者の理想的女性でもあると思われるくるみ。登場の仕方はシャーロック・ホームズばり。一度会ったら忘れられないこと請け合いの名探偵である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は北海道の架空の街・来内別市を舞台とした連作ミステリー。来内別市はかつて炭坑で栄えたものの閉山で寂れ、日本一小さな市なった。そこで市長は風俗産業で街を復興させようと実現した。そして主人公の岸本くるみは、その来内別市の「家族風呂ガルボ」に勤める風俗嬢で、巧みな推理で次々と難事件を解決していくが、職業が職業だけに、事件簿も風俗にまつわる事件が多く、今までにない面白さがありました。短編ならではのテンポの良さ、脇役の刑事コンビのユーモラスなやりとり、くるみの華麗な推理と連作それぞれに個性的で面白かったです。東直己の作品としては軽いタッチのミステリーで、異色の作品ではありますが、北海道を舞台として、自然や環境を作品に活かし、東直己の別の面白さも感じられました。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|