ごくありふれた浮気調査のはずだった。私立探偵・畝原の許へ現れた女は、夫の浮気現場の撮影を依頼してきた。

八年前、卑劣な罠で新聞記者を追われた畝原は、以来探偵として一人娘の冴香を養ってきた。

ヨイショをさせたら天下一品。人呼んで「ホウカン探偵」法間に、街の大立者から依頼が舞い込む。

私立探偵・畝原は、足許に突然縋りついてきた少女に驚きを隠せなかった。彼女は血塗れで、体中が傷ついていたのだ―。

女子高生の素行調査を引き受けた私立探偵畝原は、その行動に驚愕した。

抗いきれぬ宿命ならば、恐れるものは何もない。男は再び札幌へ戻った。

吹雪のススキノで、道北の小さな町の町長が銃撃された。暗殺か、怨恨か、はたまた痴情の縺れか……。

心の奥底に咲く花―罪を背負いし生きる者は、その姿を追い求めるのか。私立探偵・畝原シリーズ、待望の最新刊。

過去を隠し、人目を避けて山奥で暮らす榊原健三の許に、かつての暴力団仲間が現れた。

人をおだてさせたら天下一品。探偵の法間はどんな気むずかしい相手も気持ちよくさせてしまう、魔法の舌の持ち主だ。

私立探偵・畝原の受けた依頼は、些細なマンションの苦情だった。

宮崎一晃は、難病に冒された車椅子の画家だ。ゆっくりと全身が麻痺していき、十年後には寝たきりになる運命…。

日頃から反目し合う二つの警察署、中央署と南支署。

「お願い。助けて」。

しがない探偵・法間謙一は我知らず大事件の渦中にいた!?発端は市議会議員・師山史輔からの依頼だった。

娘が被害者となった傷害事件の裁

ちんぴらに袋叩きにされて、“俺”は入院した。そこで偶然、病院の付添婦をしている昔の恋人と再会。

ちょっとした行き違いからガキに腹を刺されて入院した“俺”は、見舞いにきた自称「霊能力者」こと濱谷のオバチャンの依頼で、女子高生の家庭調査を引き受けるハメに。

授業にも出ないで昼間から酒を飲み、思い通りにならない現実に悩みながらも、また酒を飲む。

ある夜「俺」のところに、結婚詐欺にまつわる依頼が舞い込んだ。詐欺を仕組んだのは、元一流商社マンの伊野田という男だという。

学校では問題児扱いだが映画が大好きな中学生、翔一と知り合い意気投合した(俺)。

「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、“俺”のところに厄介な依頼を持ち込んできた。

みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、めった打ちにされて殺された。

札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」は、いつものようにバーの扉をあけたが…今夜待っていたのは大学の後輩。

猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。

俺は松井省吾。北海道で最も偏差値の低い、道央学院国際グローバル大学（通称・グロ大）の１年生だ。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。

街の片隅のラーメン屋『龍庵』に、出前持ちとして雇われた「おいちゃん」。

タフでもなければクールでもない。しかし、そうなろうとあがいている少年の物語。

過労死のリスクを数値化し、予期を可能にする画期的な新技術「過労死バイオマーカー」が、文部科学省・研究公正推進室による最終評価段階に入っていた。

ススキノで探偵をする〈俺〉は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。

「常習犯」―窃盗のプロであるあいつが人を殺すはずがない―。腑に落ちないまま、ベテラン刑事は犯人と対峙する。

ボクサーとしての夢破れて地元の松江に戻った池田は、私立高校の教師として退屈な日々を送っていた。

人を欺くために、自分を欺く。

松井省吾は北海道で最も「偏差値の低い」私立大学・道央学院グローバル大学の一年生だ。

地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、「俺」はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。

それはシリーズ最凶最悪の殺人者――。 冷酷な〝敵〟認定で次々に出される殺人指令を受け、戦慄の手段で殺人を続ける〝黒石〟。

道警本部まで加担し、組織的犯罪に手を染める中央署の腐敗に、近隣の南支署が気づいた。