半端者



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    初公開日(参考)2011年02月
    分類

    長編小説

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    半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

    2011年02月28日 半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

    授業にも出ないで昼間から酒を飲み、思い通りにならない現実に悩みながらも、また酒を飲む。ひょんなことから知り合った謎のフィリピン女性、フェ・マリーンと恋に落ちた大学生の“俺”は、行方不明となった彼女を捜して、ススキノの街をひたすら走り回る。若き日の“俺”、高田、そして桐原の人生が交錯し、熱く語らい、ときに本気で殴り合う。デビュー作『探偵はバーにいる』の、甘く切ない前日譚が文庫オリジナルで登場。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

    半端者の総合評価:7.00/10点レビュー 12件。Cランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (6pt)

    「俺シリーズ」ファンにはおすすめ

    札幌・ススキノを舞台にした名無しの探偵シリーズのファンなら楽しめる、書き下ろし作品。
    「著者あとがき」で「非常に苦労した」と書いているが、確かに、シリーズの他の作品に比べて流れが悪いというか、東作品の良さである“軽やかさ”に欠ける印象だった。
    ストーリーは、主人公の俺を始め、高田、桐原などおなじみのシリーズの登場人物がデビュー作に登場するまでの成長物語で、話としてのまとまりの無さが気になった。また、登場人物たちがキャラクターが完成していないというか、シリーズ作品の中のキャラクターに通じるものはあるものの、いまひとつ魅力に欠ける印象で物足りなさを感じてしまった。
    単発の作品として読むと東直己の評価を誤ってしまうのではないかと、余計な心配をしてしまった。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.11:
    (4pt)

    俺シリーズの参考書

    俺シリーズを読むに当たっては参考書として読んでおくべきかと思います。その他の本の意味合い(伏線)が理解出来ます。東さんは伏線の範囲が広すぎますが、そこがファンにとっては楽しみだと思います。
    半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)より
    4150310254
    No.10:
    (4pt)

    好きな作家の本

    好きな作家の作品であり、久しぶりに当作家の作品を読みました。
    今後も引き続き読んでいこうと思っています。
    半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)より
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    No.9:
    (4pt)

    おもしろい

    このシリーズは面白くよんでいます。
    また出たら読みたいです。
    昔のもよもうかな?
    半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)より
    4150310254
    No.8:
    (4pt)

    シリーズの前日譚、ここにあり

    <ススキノ探偵シリーズ>長編第9作の本作品は、原点回帰とも言うべき作品となっています。

    シリーズ第1作の「探偵はバーにいる」は、数行の0章から始まる、1980年頃のススキノを舞台にした作品ですが、本作品も同じように0章から開始。
    「著者あとがき」にもあるとおり、第1作の「前日譚」となっているのです。

    興味深いのは、巻頭の登場人物欄で、主人公の<俺>は、「ススキノの便利屋」と紹介されてきていましたが、本作品では、「北大の学生」となっており、サブストーリーとして、これまで住んでいたアパートから出て行くことになり、ススキノの片隅に住むまでが描かれています。

    <俺>の友人で、ススキノに店を構える人物が、こんなセリフを吐きます。
    「お前らは、永遠に、客なんだ。客は客で、威張って酒飲んでりゃいいんだ。俺らが遊ばせてやる。」
    −−そう、歓楽街というのは、外の人間にとっては、なにがしかのお金を払うことで、遊ぶ時間を過ごすことのできる場所であり、ずっと居続けることはできないものなのです。

    本作品の<俺>は、まだ「ススキノの外の人間」。
    本作品は、そんな彼が、「ススキノの住人」になっていく過程を描いた作品と感じました。
    単なる「半端者」が、「ススキノの便利屋」にどのように変貌していくのか、めくるめく展開が、読者を待ち受ける、快作です。
    半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)より
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    No.7:
    (5pt)

    「ススキノ便利屋探偵」の甘く切ないライジング!


     この『半端者』は、デビュー作『探偵はバーにいる』(早川書房,1992年)の前日譚を描いた文庫オリジナル版で、主人公の《俺》は24歳という設定だ。この作品において、例えば、相棒の《高田》と「そもそも知り合ったきっかけが、遊楽地下(映画館名)じゃなかったろうか」(p.111)といった具合で、共に“映画好き”だったことが発端となっていることが分かる。また、インテリヤクザの《桐原満夫》や、メディア事業に打ち込む《篠原》などとの関わりも、当書で明らかとなっている。こうした《俺》を取り囲む個性的な主要登場人物たちを、さらに“肉付け”しているのが、このオリジナル版の特徴だろう。従って、本書はある意味で、「ススキノ探偵物語」のエンサイクロペディア的な役割も併せ持っていることになる。

     ところで、この作品を書かせたのは、著者である東直己さんが「あとがき」で記しているように、2011年9月に公開された映画「探偵はBARにいる」(原作は『バーにかかってきた電話』)が契機のようである。東さんは「小説と映画化作品は別物であり、ひとりひとりの小説家に、それぞれの方針はあろうけれども、基本的には、小説家は映画(映像化作品)には口を出すものではない」というポリシーの持ち主だ。つまり、「映画は、基本的に監督のものであって、原作者のものではない」という考え方である。ここからは、勝手な想像だが、映画は映画として“一人歩き”し、登場人物などもデフォルメされていくのだろうが、小説は小説としてキャラクターを守っておきたい、という東さんの作家たる自恃も感じ取れる。

     それはともかく、本作ではフィリピン・ダンサーとの甘く切ないラブロマンスが太い柱となっている。結末や真相に触れることは憚れるけど、先ずは果たして、こんな風にうまくフォール・イン・ラブとなるのかな、とは思う。まぁ、これは東さんの経験のなせる技か…(笑)。こうした様々な「事件」を通して、当然、何度かボコボコにされながら、《俺》は「ススキノ便利屋探偵」の道を突き進むことになる訳だが、このシリーズを読み通す、あるいは《俺》や周囲の人物たちを理解、解釈する上で、この作品は無視できない一作だろう。また、『半端者』から「ススキノ便利屋探偵」シリーズに“突入”するのも、存外面白いかもしれない。「ススキノ」というアジア最北の大歓楽街を背景に、《俺》の物語はここから展開して行く…。
    半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)より
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