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半端者



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【この小説が収録されている参考書籍】
半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

半端者の評価: 3.55/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(4pt)

俺シリーズの参考書

俺シリーズを読むに当たっては参考書として読んでおくべきかと思います。その他の本の意味合い(伏線)が理解出来ます。東さんは伏線の範囲が広すぎますが、そこがファンにとっては楽しみだと思います。
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No.10:
(4pt)

好きな作家の本

好きな作家の作品であり、久しぶりに当作家の作品を読みました。
今後も引き続き読んでいこうと思っています。
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No.9:
(4pt)

おもしろい

このシリーズは面白くよんでいます。
また出たら読みたいです。
昔のもよもうかな?
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No.8:
(4pt)

シリーズの前日譚、ここにあり

<ススキノ探偵シリーズ>長編第9作の本作品は、原点回帰とも言うべき作品となっています。

シリーズ第1作の「探偵はバーにいる」は、数行の0章から始まる、1980年頃のススキノを舞台にした作品ですが、本作品も同じように0章から開始。
「著者あとがき」にもあるとおり、第1作の「前日譚」となっているのです。

興味深いのは、巻頭の登場人物欄で、主人公の<俺>は、「ススキノの便利屋」と紹介されてきていましたが、本作品では、「北大の学生」となっており、サブストーリーとして、これまで住んでいたアパートから出て行くことになり、ススキノの片隅に住むまでが描かれています。

<俺>の友人で、ススキノに店を構える人物が、こんなセリフを吐きます。
「お前らは、永遠に、客なんだ。客は客で、威張って酒飲んでりゃいいんだ。俺らが遊ばせてやる。」
−−そう、歓楽街というのは、外の人間にとっては、なにがしかのお金を払うことで、遊ぶ時間を過ごすことのできる場所であり、ずっと居続けることはできないものなのです。

本作品の<俺>は、まだ「ススキノの外の人間」。
本作品は、そんな彼が、「ススキノの住人」になっていく過程を描いた作品と感じました。
単なる「半端者」が、「ススキノの便利屋」にどのように変貌していくのか、めくるめく展開が、読者を待ち受ける、快作です。
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No.7:
(5pt)

「ススキノ便利屋探偵」の甘く切ないライジング!


 この『半端者』は、デビュー作『探偵はバーにいる』(早川書房,1992年)の前日譚を描いた文庫オリジナル版で、主人公の《俺》は24歳という設定だ。この作品において、例えば、相棒の《高田》と「そもそも知り合ったきっかけが、遊楽地下(映画館名)じゃなかったろうか」(p.111)といった具合で、共に“映画好き”だったことが発端となっていることが分かる。また、インテリヤクザの《桐原満夫》や、メディア事業に打ち込む《篠原》などとの関わりも、当書で明らかとなっている。こうした《俺》を取り囲む個性的な主要登場人物たちを、さらに“肉付け”しているのが、このオリジナル版の特徴だろう。従って、本書はある意味で、「ススキノ探偵物語」のエンサイクロペディア的な役割も併せ持っていることになる。

 ところで、この作品を書かせたのは、著者である東直己さんが「あとがき」で記しているように、2011年9月に公開された映画「探偵はBARにいる」(原作は『バーにかかってきた電話』)が契機のようである。東さんは「小説と映画化作品は別物であり、ひとりひとりの小説家に、それぞれの方針はあろうけれども、基本的には、小説家は映画(映像化作品)には口を出すものではない」というポリシーの持ち主だ。つまり、「映画は、基本的に監督のものであって、原作者のものではない」という考え方である。ここからは、勝手な想像だが、映画は映画として“一人歩き”し、登場人物などもデフォルメされていくのだろうが、小説は小説としてキャラクターを守っておきたい、という東さんの作家たる自恃も感じ取れる。

 それはともかく、本作ではフィリピン・ダンサーとの甘く切ないラブロマンスが太い柱となっている。結末や真相に触れることは憚れるけど、先ずは果たして、こんな風にうまくフォール・イン・ラブとなるのかな、とは思う。まぁ、これは東さんの経験のなせる技か…(笑)。こうした様々な「事件」を通して、当然、何度かボコボコにされながら、《俺》は「ススキノ便利屋探偵」の道を突き進むことになる訳だが、このシリーズを読み通す、あるいは《俺》や周囲の人物たちを理解、解釈する上で、この作品は無視できない一作だろう。また、『半端者』から「ススキノ便利屋探偵」シリーズに“突入”するのも、存外面白いかもしれない。「ススキノ」というアジア最北の大歓楽街を背景に、《俺》の物語はここから展開して行く…。
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No.6:
(3pt)

小沢昭一的こころ

内容的には特に読んでも読まなくても、今後探偵シリーズを読む上で支障はないと思う。
映画の宣伝も兼ねて適当に最新作書いてよって、出版社に言われて東氏もそれに応えて適当に書いたって感じかな。
しかし昔よくラジオで聞いてましたよ。小沢昭一的こころ。たしかベストテン北海道が終わった後ぐらいに毎日小沢さんが絶叫してたな〜。このこと思い出しただけでも読んだ意味あったな(笑)。
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No.5:
(3pt)

シリーズ読者が最も楽しめるかもしれない。

ススキノ探偵シリーズですが、
これまでの時系列を飛んで、
学生時代の“俺”。

高田や松尾、
桐原や、
桜庭といった、
シリーズでレギュラー的な人たちとの、
出会いのような場面が多く、
常連には楽しめる内容。

以前にちょこちょこと触れられたエピソードが、
リアルに登場してくるのも、それ。

特に、
桐原とのエピソードが印象的。
微妙なやくざの親分と堅気の男という、
ドラマの中心の一つである関係が、
なんとなく納得させられる。

若さを感じる部分もあるが、
やはり、
金を稼ぐ行為に関して、
今一つリアリティを感じない。
まぁ、それは、
この作品だけではないが。
それによって、
物語であることを強く感じてしまうが、
ある意味作者の狙いかもしれない。

なんとなく漂うフレッシュさは、
悪くない。
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No.4:
(1pt)

シリーズ最強・最低の駄作&愚作。

駄作・疾走と負けないくらい、酷い内容。★一つすらつけたくない。

いったい東直己はどうしちゃったのだろう。

何の物語もない。
シリーズ読んでない人には、何のこっちゃ?って話の羅列。
読んでる人には、「おいおい・・・」って不快感の羅列。

シリーズ登場人物の前日譚?
どこが??

誰一人、その若さすら感じないどころか、むしろシリーズ後半と変わらずの描写。
峰不二子の吹き替えがババァのままってのより、もっと酷い。

「おれ」が家庭教師してるから“若い頃”なの?
それ以外、カード賭博で金作って、葉っぱやって、飲み歩いてサウナ行って・・・やってる事はシリーズと一切変わらずじゃない。

そうなった経緯があるのが“前日譚”じゃない???
読者を馬鹿にしてるっていう怒りより、あまりにも情けない内容で、東直己を心配になってきてしまった。

桐原にいたっちゃ、ただ登場してるだけ。
彼との出会いとか期待したのが馬鹿だった・・・

それに、無くてもいいようなフィリピン女話。

幾つかの話が絡みながら最後まで読み進められた「オレ」シリーズ。
あの頃の東直己はどこに行ってしまったんだろう・・・

映画化され、印税もあらたに入り、もう、作家としての意欲など無くなってしまったのだろうか・・・
こんな愚作を出版させた編集者、読者、馬鹿にしてない??

本人のあとがき、書いているほうも編集チェックする方、あれ読んで読者が何を感じるかとか、考えないのだろうか・・・

もう、シリーズ終了してほしい。


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No.3:
(4pt)

読みごたえがあった

シリーズ初となる主人公の学生時代を描いた作品。他の作品同様、ユーモアとハードボイルドが際立ち、さらにこれまで語られなかった登場人物たちとの出会いなどとても読みごたえがあった。
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No.2:
(4pt)

オレは若い時からオレだったけど、多少ヘナチョコ。

ススキノ探偵シリーズの主人公(名前は不明。自称”桑畑三十郎”)が若い時の話です。一応、メインプロットらしきものはあるんだけどふにゃふにゃした結末。帯にあるとおり第一作「探偵はバーにいる」の前日譚で、このシリーズのファンにはニヤリとさせられるシーンが多々出てくるけれども、初めて読む人にはちょっと物足りないかも知れません。ただ、まだこのシリーズを読んだことがない人には、読んでくと主人公の人間関係や性格などがよく分かるので入門編として良いかなとも思います。少し前あたりの作品テーマが解決しようがない社会の暗部であったりして、読んでてこちらも精神的にドンドン落ち込んでしまい、東直己作品からしばらく離れていた私ですが、久々に「面白い!」と思える作品を読むことができてとても良かったと思います。畝原ものでも感じるけど、東直己って人の「痛み」に関する表現は具体的で読んでるこちらも痛くなりますね。
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No.1:
(3pt)

まぁまぁでした

いわゆる、「おれ」の若かりし日の冒険譚。ファンにはお馴染み、高田や桐原も登場し、新しい視点で北海道を駆ける「おれ」が描かれている。反面、はっきりした筋がなく、小さなエピソードが散りばめられている感じ。メインストーリーがあっての小説というより、「おれ」の青春の1ページを切り取った様な話です。
なので、結構展開がスローで血沸き肉踊る作品ではなく、淡々としみじみと読む作品になっている。主人公のおれは大学生時代から、とんでもない大酒飲みだったことが分かる作品でもあります。
本作品の主人公の後日談と言うか大人になったあとの話である、「探偵はバーにいる」が映画化されましたね。実は「小説フリージア」も随分前に映画化されているみたいです(漫画の映画化:玉山鉄二主演ではない)。
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