疫病神



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 8件

7.18pt (10max) / 61件

Amazon平均点

4.24pt ( 5max) / 87件

楽天平均点

3.78pt ( 5max) / 120件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
26pt
サイト内ランク []A総合:575位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

80.00pt

20.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1997年02月
分類

長編小説

閲覧回数13,918回
お気に入りにされた回数15
読書済みに登録された回数84

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

疫病神 (新潮文庫)

1999年12月31日 疫病神 (新潮文庫)

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。たび重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に群がる金の亡者たちだ。なりゆきでコンビを組むことになったのは、桑原保彦。だが、二宮の“相棒”は、一筋縄でいく男ではなかった―。関西を舞台に、欲望と暴力が蠢く世界を描く、圧倒的長編エンターテインメント。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

疫病神の総合評価:8.44/10点レビュー 95件。Aランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(9pt)

アウトロー小説の面白さ

建設コンサルタントを仕事とする二宮にはサバキを依頼する相手として極道の桑原は顔見知りだった。
シリーズ一作目はこのような二人の関係だけれど二作目、三作目、となると二宮が桑原に引っ張り廻されるようになる。
この一作目でもその下地が出ていてなんだかんだと引きずり回される二宮の様子がオカシイ。
だが二宮も堅気とはいえ博打は好きだし酒や上手い食い物には目が無い。そして金にも執着する。
一作目として人物の造形がキチンとし、二人が動き回る行動原理もハッキリしている。
後はどんなドラマを描くのかとなるが、そこに産廃という現代にとって無視できないゴミ問題を絡ませてきた作者。
関西弁のノリの良さ。二人のセリフのバカバカしいやり取り。大阪を舞台にしたドタバタ劇だけれど内容はリアルで、世間に名の通った企業でも
ひとつ裏側から見れば、というありきたりの設定もこの作者にかかればずいぶんと納得させられる話になる。
絡まる人間の欲が物語の面白さにつながるのだけれど、この物語に善も悪も無くただ金を巡る駆け引きで最後に誰が勝つのかというハリウッド映画的な
面白さがこの本のすべて。大阪中を走り周り殴り殴られ金の匂いを追っていく二人の行動が痛快なエンターテインメントだ。
二人のコンビの絶妙さがこの物語を面白くし、読んでいて飽きさせないポイントになっている。


ニコラス刑事
25MT9OHA
No.7:
(7pt)

疫病神の感想

二宮と桑原コンビの付かず離れずの距離感は面白い。
けど、内容はややこしい。
シリーズモノとして評価は高いようなので、2作目以降も読みたい。

kmak
0RVCT7SX
No.6:
(8pt)

疫病神の感想

この作品に出てくる面々は金の亡者ばかり。欲を満たすためには、汚いことを平気に行う者達。金に魅せられているとしか言い様が無い。そんな自分も金に魅せられている者の一人なのだろうな。

松千代
5ZZMYCZT
No.5:
(6pt)

疫病神の感想

疫病神シリーズの第一弾。
高評価のシリーズだったので期待して読んだのですが…少しハードルを上げすぎてしまったのかもしれません。
二宮、桑原の疫病神コンビのやりとりは非常に楽しかったです。
今作は私にはいまいちハマりませんでしたが、次回作に期待です。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:
(9pt)

はじめまして疫病神!

いやぁ…こんなにハマったご本も久しぶり!。桑原二宮コンビ、イイ味付けです。軽妙なトーク合戦はクセになります。内容の方も興味深くて取材力の高さに驚かされるし、二転三転する展開で飽きることなく終盤まで突っ走れます。このシリーズにぞっこんラブです。

青と碧
2I6G5F32
No.3:
(8pt)

ストーリーもキャラも、オモロい!

黒川博行の代表的なシリーズである「疫病神シリーズ」の第一作。経済ヤクザの世界を生き生きと描いた、躍動感あふれる傑作エンターテイメントである。
建設コンサルタントを自称する二宮は、建設工事現場のトラブルを裏で解決するために工事業者とヤクザをつなぐ「サバキ」を本業にしているが、折からの不景気でしょぼくれていた。ある日、自分が手がけた「サバキ」がキャンセルされるという事態が起き、暴力団幹部・桑原と面識を得た。知り合いから依頼された産廃施設に関する仕事でヤクザに痛め付けられた二宮は、ヤクザの正体を探るために桑原の助けを得ようとしたのだが、それは、とんでもない疫病神を背負うことになるのであった。
産廃処理施設の用地確保を巡る産廃業者、地権者、建設会社の駆け引きに、金のにおいを嗅ぎ付けた暴力団が絡んできて、物語は複雑かつスピーディーに展開する。しかも、登場人物が全員、一癖も二癖もある古狸ぞろいで、この化かし合いが面白い。さらに、主役の二人ともキャラが濃く、ポンポンと飛び交う関西弁の会話は「オモロい!」の一言。古き良き任侠ものではない、経済ヤクザを描いた劇画を読むようで、すっきりした読後感が味わえる。「とにかく面白い小説を読みたい」という人には、オススメだ。

iisan
927253Y1
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

『疫病神』 黒川博行

主人公の二宮の、「建設コンサルタント」っていう怪しい肩書きからして笑える・・。

この二宮と、イケイケヤクザ(!)の桑原のコンビが、金を追ってどこまでもいっちゃう、
ヤクザのロードムーヴィーみたいな小説。

ヤクザの話なんで、追われたりどつかれたり刺されたりしてタイヘンなんだけど
それよりも何よりもこの小説の魅力は、二宮と桑原の魅力的なこと!
二人の独特の関係がおもしろくて、漫才みたいな会話に
本を読んでて噴きだしてしまうところいっぱいでした。
特に、会話の合間で桑原が怖いので本人にはいえない二宮の心の声を
ぶつぶつと書いたような描写が最高。

二人の着ているものとか髪型とか細かく描写してくれてるんだけど
ヤクザの桑原は着こなしがものすごくオシャレでかっこいいのに、
二宮は安物のポロシャツとチノパンツなので桑原に服装注意されたり
「おまえ、くさいのう・・」って言われたりしてて
そういう話の筋とは関係ない会話がいちいちおもしろい。

二宮に「ケンカの星の王子様」と呼ばれている桑原のあばれるシーンの描写は
ほんとにカッコイイし
関西弁のおどし文句も素敵すぎて萌えましたww

ちょっと警察の汚職とか人間関係とかむずかしいのですが
とにかく悪いやつばっかり出てくるので面白いです。

さくらちゃん
DOHYXH2J
No.1:
(7pt)

疫病神の感想

建設コンサルタントの男が、なりゆきでヤクザの男とコンビを組む事になります。二人は産業廃棄物処理場建設をめぐるトラブルに飛び込み、一儲け企むと言う話です。とにかく出て来るのがワルばかりで、みんなキャラが濃い。物語もほんの数日とは思えないくらい濃密です。夜も寝ないですから。関西弁の会話もテンポ良くなかなか楽しめました。ただ登場人物が多く、関係が複雑で分かりづらかったのがマイナスです。しかし最近のヤクザは簡単に人は殺さないんですね。本格推理の方がよほどバタバタ死んでいきますよ。

なおひろ
R1UV05YV
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!



その他、Amazon書評・レビューが 87件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク