悲鳴
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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探偵・畝原シリーズの第3作。浮気調査のはずが意味不明の事態に巻き込まれた畝原が、札幌を牛耳る行政と警察、業者の利権構造を暴いていく傑作ハードボイルドである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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タイトルの「悲鳴」の意味が、本書の後半でわかります。「俺」シリーズ以上のやるせなさ・・・。とても魅力的な人物が登場しますが、その彼にも悲劇が、、、重厚で切ないストーリーに圧倒されます。 | ||||
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面白い。相変わらず、ゆったりとした入りだが、計算された構成で楽しめた。 | ||||
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単純と思われた浮気調査からやがて…といういつものパターンはいいのだけれど、本作はややまとまりに欠いた感が強いです。 複雑な伏線が絡まりあわず独立して存在し続け、混沌とした空気の中で物語は終わっていきますが、それ故にタイトルでもある「悲鳴」の意味の衝撃というか悲壮感がボケてしまったように思いました。 もちろん畝原とその家族の織りなす物語はいつもの通り温かいし、個人的に大好きな横山の姿を見る(読む?)度に「仕事ってこれぐらいの思いでしなくちゃなぁ」と思ったりする訳で、非常に読み応えはあります。またこの作者の特徴である「息遣いが感じられるような会話」も健在で、畝原と明美の会話からも「あ〜!そうそう!ある程度近い関係になると男女の会話ってこんな感じでズレるよなぁ」などとニヤリとさせてくれます。そういった東作品ならではの楽しみ方はもちろんしっかりあるのですが、それでもやはり散漫とした印象は残ります。他の畝原シリーズを既読の方は問題なく楽しめると思いますので、初めて畝原シリーズを読もうとされる方は他の作品から読まれる事をお薦めします。 | ||||
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2001年発表、2004年文庫化の本作品は、著者が<ススキノ探偵【俺】シリーズ>と並行して書き進めている、<畝原浩一シリーズ>の長編第3作目。 本シリーズの登場人物は、作品の発表に伴い、少しずつ年齢も重ねていくようで、本作品の畝原探偵は「再来年の四月には五十」(P.39)、ということから48歳で、前作より一つ歳を取っている。 男手ひとつで育てている娘の冴香も、小学生から中学生に成長しています。 物語の発端は、「簡単な浮気調査」。 浮気の現場を写真に収めれば完了という、探偵の初歩のような仕事であった。 ところが、仕事を進めていくと、「奇妙な依頼」であったことに気づく…。 やがて、自宅に届く、脅迫めいたファックス、さらには、死体の一部が北海道内の名士宅にばら撒かれていくという事件が発生し…。 と、何でもない事件が大きな事件へ発展という、ハードボイルドにありがちな展開ではありますが、700ページ弱という分量がありながら、魅力的な登場人物とテンポの良い物語展開により、飽きさせるところはありません。 本作品の登場人物の中で、特筆すべきは、<アブちゃんバスター 高橋陽介>(P.250)でしょう。 その肩書きが何を意味するかは、ここで述べることはできませんが、想像上の人物であることは明らかなのに、「世の中には一人くらいこんな人物が存在するかも」という、妙なリアリティがあります。 また、彼の口癖が、やがて畝原探偵にもうつってしまうところなどは、いかに魅力的な人物かをよく物語っています。 ちなみに私は、長編第4作「熾火」を先に読んでいるため、シリーズの常連さんの中のある人物にどんな運命が待ち受けているか知りつつ、本作品を読みましたが、それ故、その人物と畝原探偵とのシーンは、切ないものが感じられました。 切ない――と言えば、題名の「悲鳴」の意味も、物語の終わり近くで明かされますが、切なさを十分に感じさせ、本作品の読みどころの一つと考えています。 | ||||
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ススキノ探偵シリーズ読破の後に畝原探偵シリーズを読んでいます。 畝原シリーズの今まで読んだ中で一番の作品だと思います。 ストーリーがよく練られていて長編作品なのに破綻がありません。 魅力的な登場人物もいます、個人的におすすめの一品です。 しかしこのシリーズを読んでると本当に警察や官僚の癒着・利権闘争が話のベースになっていて 読者は「そうなんだろうな」と思ってしまいます。 これをフィクションと取るかどうかは読者に委ねられている訳ですが個人的にはかなり真実に迫っているんだろうと思います。 自分の年齢が50歳近くなり畝原探偵と近いせいもあり、 自分の行動にいちいちチェックを入れるなんてところに、「あるある」と共感したりもしました。 これからも良い作品を出されることを祈念します。 | ||||
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