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鈴蘭
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鈴蘭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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本書で登場する案件は三つ。それぞれが別の事象に見えながら実のところ……というようにはならず、すべてが別個のままに一応の解決に至る。と書くと、内容の点で散漫であるような印象を与えるかもしれないが、実際には散漫どころかむしろ最終的な風景は実に美しい。というのも、三つの案件はお互いに異なりながらもすべてが同じ方向を指示しているからである。矢印の先にあるのは「生に対する態度」であり、それは裏側から見れば「死に対する姿勢」である。物語の中に登場し、動き、語る者にはいわゆる悪人が一人もいない。そしてまた物語の中で死ぬ者はいないが、死んでいた者が三人、比喩的な意味で掘り起こされ、その死の有り様が照らし出される。そのとき、題名である「鈴蘭」の意味がほとんど物理的な重さを持って迫ってくる傑作。 本書の後、畝原シリーズは今のところ書かれていないのだが、これを最終巻としても決して違和感はない。 | ||||
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好きな作家の本で、新刊がでるのを楽しみにしています。 すすき野シリーズや北海道を題材にしたストーリーが好きです。 | ||||
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「私立探偵・畝原」シリーズ 畝原シリーズは現時点では、 「待っていた女・渇き」、「流れる砂」、「悲鳴」、「熾火」、「墜落」、「挑発者」、「眩暈」、「鈴蘭」 ということで、「鈴蘭」だけ読んだせいか、 んー。あんまり。 まあ、シリーズ物は巻により当たり外れがあるんだろうから、 最初から読むとおもしろいのかもなんだけど・・・ 微妙にあんまり読む気にならないのは、 なんか地味だから? というより、くどすぎるから? うーん。 わからん。 探偵はバーにいるは結構おもしろかったけど | ||||
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ススキノ探偵よりこちらのシリーズの方がいいのに、映画化ドラマ化されないのは、畝原さんが地味だからかな? 読む順番がごっちゃになってしまってて、あと読んでないのは何だろう? | ||||
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「鈴蘭」のレビューの欄ですが、あえてシリーズ全体について書かせてください。 なぜなら、「鈴蘭」だけを読むファンはいないと思うし、もしこれだけを読んで面白くなかったという感想を持ってしまったらもったいないと思うので。 ぜひ「待っていた女・渇き」から読んでほしいです。 畝原シリーズは現時点では、 「待っていた女・渇き」、「流れる砂」、「悲鳴」、「熾火」、「墜落」、「挑発者」、「眩暈」、「鈴蘭」 の計8冊です。 「挑発者」と「眩暈」の間に出た「疾走」という榊原健三という男のシリーズにもちょっとだけ登場します。 「鈴蘭」はゴミ屋敷の問題とか、失踪した元高校教師の捜索とかが同時並行で進みます。 いつもの畝原シリーズです。 「悲鳴」や「熾火」のように現在進行形で大きな犯罪が起きているわけではないですが、やはり読ませます。 問答無用で面白いです。 いわゆるハードボイルドな探偵小説が好きな方には、ぜひオススメします。 この四半世紀で登場したこの手の私立探偵といえば、私が知る限り、 原寮 沢崎 矢作俊彦 二村永爾 大沢在昌 佐久間公 藤田宜永 竹花 くらいじゃないでしょうか。 どれも面白いのですが、いかんせんコンスタントに新作が発表されていません。 その点、1-3年に1作は新作が出る畝原シリーズは本当に貴重です。 本編のストーリーとは別に畝原を取りまく環境も少しずつ変わっていっていて、それを楽しみにしているファンも多いと思います。 実の娘である冴香なんて「渇き」では10歳だったのに、ついに「鈴蘭」では大学卒業が近づいていますしね。 畝原自身も43歳から53歳にだんだんと年齢を重ねています。 ひとつ問題点をあげるとしたら、その点です。 人間関係が途中の一作だけ読んでもはっきりしないと思います。 現在の畝原家は「熾火」の後で完成したものですし、明美がどういう人間なのかはそれこそ一作目から読まないと分かりません。 玉木も最初のうちは現役の刑事だったので、それを把握した上でないと、今のポジションが分かりにくいと思います。 「探偵はBARにいる」の映画からファンになった方も、オススメいたします。 ぜひシリーズの通読を! | ||||
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見た目とは異なる内面を描いている結末が、 いままのエッジの鋭いニュアンスより、 より社会的に描かれていて、 正直、なんというかホッとした作品でした。 懐かしい登場人物も居たりして・・・。 このシリーズ、続けていって欲しいです。 | ||||
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ゴミ屋敷のような施設でひっそりと消えた一人の女性。そして一人のヤクザが中退した高校時代にただひとり世話になった恩師の失踪の二つの軸を絡めながら進む物語。自らの無自覚な愚かさにより愛する者を傷つけ失った時に人はどれほど後悔し慟哭し自らを罰するのか?愛する人が死を選ぶ事を知りつつ送り出さねばならなかった人はその悲しみをどうやって癒すのか?その難しいテーマを作者特有の優しく味のある文章で見事に書きあげています。人によって琴線に触れる部分はそれぞれでしょうが、私はヤクザの怒りと悲しみの部分で思わず泣きました。またその悲劇の背景にある夫婦の物語でも泣きました。 全体的には良いのですが、終盤登場人物の一人が泣きながら語る場面があるのですが、そこが残念ながら蛇足感というか、それほど感情移入するだろうかという違和感があり、それまでが良かっただけに残念ではありました。しかし、全体の品質はその程度では全く損なわれておらず、相も変らぬ読んで読みほれる?東節という感じです。 | ||||
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「鈴蘭」のレビューの欄ですが、あえてシリーズ全体について書かせてください。 なぜなら、「鈴蘭」だけを読むファンはいないと思うし、もしこれだけを読んで面白くなかったという感想を持ってしまったらもったいないと思うので。 ぜひ「待っていた女・渇き」から読んでほしいです。 畝原シリーズは現時点では、 「待っていた女・渇き」、「流れる砂」、「悲鳴」、「熾火」、「墜落」、「挑発者」、「眩暈」、「鈴蘭」 の計8冊です。 「挑発者」と「眩暈」の間に出た「疾走」という榊原健三という男のシリーズにもちょっとだけ登場します。 「鈴蘭」はゴミ屋敷の問題とか、失踪した元高校教師の捜索とかが同時並行で進みます。 いつもの畝原シリーズです。 「悲鳴」や「熾火」のように現在進行形で大きな犯罪が起きているわけではないですが、やはり読ませます。 問答無用で面白いです。 いわゆるハードボイルドな探偵小説が好きな方には、ぜひオススメします。 この四半世紀で登場したこの手の私立探偵といえば、私が知る限り、 原寮 沢崎 矢作俊彦 二村永爾 大沢在昌 佐久間公 藤田宜永 竹花 くらいじゃないでしょうか。 どれも面白いのですが、いかんせんコンスタントに新作が発表されていません。 その点、1-3年に1作は新作が出る畝原シリーズは本当に貴重です。 本編のストーリーとは別に畝原を取りまく環境も少しずつ変わっていっていて、それを楽しみにしているファンも多いと思います。 実の娘である冴香なんて「渇き」では10歳だったのに、ついに「鈴蘭」では大学卒業が近づいていますしね。 畝原自身も43歳から53歳にだんだんと年齢を重ねています。 ひとつ問題点をあげるとしたら、その点です。 人間関係が途中の一作だけ読んでもはっきりしないと思います。 現在の畝原家は「熾火」の後で完成したものですし、明美がどういう人間なのかはそれこそ一作目から読まないと分かりません。 玉木も最初のうちは現役の刑事だったので、それを把握した上でないと、今のポジションが分かりにくいと思います。 「探偵はBARにいる」の映画からファンになった方も、オススメいたします。 ぜひシリーズの通読を! | ||||
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一気に読ませます 悪くない作品だと思います 思いますが、高校を退学した人間が、退学の際それを回避しようと努力してくれた、 ただそれだけの理由で何十年も経ってから”ヤクザ”とはいえ、いや”ヤクザ”だからこそ、 その恩師のために体を張ろうとするものなのでしょうか また、ゴミ屋敷の主人の行動にその”妻”の行動に何を思えばいいというのでしょうか 自分は主人公畝原の娘の真由のようには、作者の意図する”純愛”も”感動”も感じることはできません いわゆる”異常者”に対して、東さんの感性と自分ではどうも相容れないものがあるようです とはいえ、読んでがっかりということは無い作品です | ||||
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今回は、とっても良い出来です。私の好みです。 世間を騒がす話題を絡めて上手に仕立て上げてると思います。 ゴミ屋敷、貧困ビジネス等。 相変わらず、リアルな北海道弁を堪能させてもらいました。 終盤、真由の畝原への態度は、泣かせに来ているのかと思い、 あざといなと思いましたが、まんまと引っかかりました。 ラスト良かったです。ちょっと想像していなかったので、 泣きました。 畝原は、普通の生活者であることが、このシリーズの根幹です。 それが、しっかり描かれていて今回は堪能しました。 いやーなまらおもしろかったわ。ほんとにさ。 また次回作を楽しみに待ってます。 | ||||
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