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(短編集)

立ち向かう者たち



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立ち向かう者たちの評価: 4.33/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

傑作短編集。

「立ち向かう者」、「作り話」、「悪酔い男」、「重り」、「疑惑」、「責任」、「ケンシの人」の六編を収めた短編集。それぞれの短編において、それぞれの登場人物が、それぞれに異なるやり方で自分の目の前に立ち塞がる難題に挑む、と、そのようにまとめるならば多少言い過ぎの感はあるだろうし、そもそも物語とはいつもそのようなものだ、と言われればそうかも知れない。そうであるにせよ、本書の収録作品はどれも目の付け所が独特である。たとえば「立ち向かう者」のそれで立ち塞がるのは「司法の正義」であり、「作り話」では「子供の秘密」であり、それらの難題に対して、物語はやや変格な角度から切り込んでゆく。また「疑惑」と「責任」は表裏の物語を構成し、「ケンシの人」は一つの優れた童話となっている。そのどれもこれもが傑作である。
立ち向かう者たち (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:立ち向かう者たち (光文社文庫)より
4334763367
No.5:
(4pt)

こんなこともあるのか

様々な主人公が苦悩している………。 自分のこれまでの人生にもラップする部分を感じながら、読みました。
立ち向かう者たち (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:立ち向かう者たち (光文社文庫)より
4334763367
No.4:
(5pt)

臨場感

この話には臨場感がある。
まるで、作者の実体験が織り交ぜられているかのような
錯覚を起こしてしまう。短編集だが、作者はその都度、
愚かな父親だったり、女だったり、少年だったりする。
しかし、描かれているのは、近年メディアで取り上げられている
現代の病ばかりだ。それだけに、人の心の答えがこの本には詰まっている
気がした。『ケンシの人』ではケンシの人が死を考えている少年に与えた
助言には共感しなかったが、納得した。『悪酔い男』は、
業界人とメディアを批判しがちな人、双方に読んでもらいたい。
『疑惑』と『責任』は連作だが、生活保護つまりは生きることの卑しさ
そのものが問題提起されていた。

この本を読んで、現実に悲しくなる人もいるかもしれない。
確かに、この本は現実の残酷さを如実に描き出している。
しかし、だからこそ、人は残酷な現実に“立ち向かう“ことをしなければ
ならないのだと実感させられた。
立ち向かう者たち (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:立ち向かう者たち (光文社文庫)より
4334763367
No.3:
(5pt)

「人生はいびつで、容赦がない」。後味残す、胸に迫る人間ドラマ。

「世の中から、こぼれおちたとしても。生きていくしか、ないじゃないか。」「自分だったかもしれない彼らを、共感をこめて描き出す。じわりと苦い傑作集。」

 これら帯の文句に誘われて購入。いやぁ、これは参った。
 知的障がい者も、不遇な家庭で育った売春婦も、生きていかなきゃならない。そしてそれは、「自分だったかもしれない」し、「この先の自分」かもしれない。

 短編集ですが、どれもがほろ苦い後味を残します。感情や感傷に走ることなく、冷静でありながら、弱者への愛情(ちょっと違うかも知れませんが、適当な言葉が見当たりません・・・)をも仄めかす。抜群の筆致です。

 それにしても、帯の文句は的を得ています。
立ち向かう者たち (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:立ち向かう者たち (光文社文庫)より
4334763367
No.2:
(4pt)

東作品に外れなし

「東さんは本当に外れのない作家さんだ!!」

常々思っていることですが、本書を読んでも本当にそう
思います。

この本は短編(中篇?)集ですが、恐怖を感じるものあり、
何ともいえない切なさを感じるものあり、人間に対する
限りない愛情を感じられるものありと多岐に渡っています。

全ての作品に共通することはやはり人間がよく書けている
ということ。

多作でありながらどの作品を読んでも殆ど外れがない。
本当に稀有な作家さんだと改めて思います。安心して読める
一冊ですね。

あー面白かったです!!
立ち向かう者たち (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:立ち向かう者たち (光文社文庫)より
4334763367
No.1:
(3pt)

短編集

東直己の短編集。一部、連作短編集になっている部分もあるが、全体としてそつなく描かれる。実際の事件と瓜二つの話もある。いつもの探偵達が出てこないので、ファンとしてはパンチに欠ける感じもしてしまうが、及第点の作品だろうか。ちょっと泣ける話かた、恐ろしい話も入っており内容も多岐に亘る。
立ち向かう者たち (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:立ち向かう者たち (光文社文庫)より
4334763367

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