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北の夕鶴2/3の殺人
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北の夕鶴2/3の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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本作品を読むのは25年ぶりくらい。初読時はたぶん今よりも驚き、「こんな凄ぇトリックがあるんだ!」と感動した記憶があるんですが、再読した今回も、「こりゃあやっぱり凄いトリックだし、読みごたえ満点のミステリに違いない!」って唸らされました。 とにかく、第二章「さまよう鎧(よろい)の武者」で描かれる〈三ツ矢マンション〉の怪事件以降、加納通子(かのう みちこ)を何としてでも救わんとしてぼろぼろになっていく吉敷竹史(よしき たけし)の孤軍奮闘ぶりもあり、ぐいぐい引きずり込まれるように読んでいくことができました。 何と言っても素晴らしいのは、不可思議な謎のトリックが解き明かされるシーンの幻想的な美しさと、ファンタジーあふれるトリックの壮麗さですね。久しぶりに再読した今回も、ほうっとため息つくしかなかった。 あと、加納通子の問題行動いうか変人ぶりいうか、これは相当なもんだなと、今回再読して身にしみましたわ。吉敷は納得しないやろうし、通子はんには悪いけど、「竹史さん、よりは戻さんほうがええのちゃいます」声をかけたくなりました。初読時はラストに胸がいっぱいになったように覚えているのですが、今回は「あかん。それ、あかんわ」と、首を横に振ってました。 | ||||
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今、島田荘司の作品で読み逃しているものをコンプリートすべく、読んでいる。島田荘司の作品をチェックしてみると、カンタンに言って、ミタライは全部読んでいるが、それ以外に読んでいないものが残っていることが解ってきた。で、まずは吉敷をコンプリートしてしまおうということで、未読だった『北の夕鶴2/3の殺人』を読了した。 この作品は、1985年の作品でデビュー作の『占星術殺人事件』から数えると5番目の作品にあたるようだ。『占星術』→『斜め屋敷』→『はやぶさ』→『出雲伝説』という作品のリリースから考えて、察するに当時はミタライの路線を進めるべきか悩んでいて、『一般的』かつ『日本的』な鉄道ミステリー・警察モノを書いてみようとして吉敷竹史を登場させたような気がする。『占星術』にも多分に鉄道ミステリー要素はあるので、おそらく、かなり得意な分野なのだと思う。 読み進めて感じるのは、無駄な文章がまったくなく、読みやすいということがまずある。最近翻訳作品ばかり読んでいたせいもあるのかもしれないが、どんどん読める。情景が目に浮かんでくる。盛岡と釧路は似てるのか、とか感じるし、雪の情景も体感できる感じだ。特に北海道は、島田荘司は相当によく知っている感じがする。『死者が飲む水』も北海道が舞台だし、しばらく住んでいたのではないか、と思うくらいに詳細だ。 そして、島田荘司のミステリーの基本構造が既にここでも完成しているのが感じられる。 ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう これに登場人物のキャラクタが立っているのが冴えている。ミタライとは全く違う吉敷竹史のステキさが満ち満ちている。デカ魂の塊のような男らしい吉敷竹史がこの作品では特にカッコいい。 既にかなりの数の島田作品を読破しているので、トリックはほぼ当てることができた。ツッコミどころはあるが、そこが良いのだと思う。伊坂幸太郎が、帯に『これから読む人が羨ましい』と書いているのも納得である。 | ||||
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因为十分便宜所以买下了,是老版本的文库本,书页有点发黄,但是不影响阅读,保存质量很好! | ||||
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吉敷刑事シリーズの第3弾。 この作品の最大の特徴であるトリックは、良い意味で馬鹿馬鹿しいほど壮大で、しかも「本当にできるのでは……」と思わせてしまうのが島田荘司の剛腕ぶりというものだ。 寝台列車ゆうづる号に始まり、不思議なマンション、鎧武者、義経伝説、夜鳴石……これでもかというギミックがうなり、ラストのトリックにすべてが集約されていく。 吉敷自身の痛めつけられぶりもすさまじく、それでもなお通子にかかった嫌疑を晴らそうと懸命に駆け回る姿が、通子への愛が本物だと証明している。 とにかくこれだけ主人公がボロボロになる小説は知らないし、壮大すぎるトリックとともに、吉敷にも拍手喝采を送りたい。 | ||||
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逆密室とは、密室からどうやって犯人が出て行ったかではなく、密室に死体をどうやって入れたのかという謎を解くトリックだった。この小説の場合は、一階に管理人室があり、そこの管理人が被害者の女性二人がマンションに入ったのを見ていない、他の場所からそのマンションの中に入るのも不可能。なのに、そのマンションの五階の一室に女性二人の死体があった。どのようにして被害者の女性二人の死体を放置したのか、というものだった。トリックの解答がとても壮大で驚きました。 | ||||
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擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。 | ||||
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本作はいわゆる密室ものに分類できるとおもいますが、 内部の密室ではなく、外部からの密室を構成しています。 つまり、逆密室です。 それをとんでもないトリックを看破することで解決へ 導いていきます。 そのトリックに関しては前から「リアリティに欠ける」と 批判も多いそうですが、本格ミステリとはそういうものだと 割り切っています。 中学生の死亡事件、夜鳴石、鎧武者の謎もスッキリ解けて 島田節炸裂! | ||||
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吉敷刑事ものとしてはファンにはかなり人気の高い作品です。犯人が行ったトリックを頭で描いて読んでいると、何となくビートたけしのお笑いウルトラクイズの罰ゲームをやっているような・・・・・シュールな映像が浮かんできます。実現性ゼロの大仕掛け物理トリックです。吉敷ものって結構シリアス路線だと思って読み進めてきたのでこの種明かしにはいい意味でも悪い意味でも唖然としました。まさに必読の書と言えます。 | ||||
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週刊文春1985年 国内4位 吉敷竹史シリーズ第3弾。 吉敷刑事に掛かってきた元妻 通子からの電話。再会を期待し、夜行列車<ゆうずる九号>のホームへ向かう吉敷だったが、車内の通子の姿を見かけたとき、列車は北へ向けて出発してしまう。翌日、吉敷は、<ゆうずる九号>で女性の刺殺死体が発見されたことを知る。そこは、通子をみかけた号車であり、所持品も通子を示すものだった。 ・・・ 列車ミステリと、北海道 釧路で発生する伝奇ミステリをひとつにまとめあげた作品。伝奇ミステリは、義経北行伝説を絡めた、不可能犯罪。 なにせ、犯人のみならず、死体が発見場所に存在すること自体が謎になっている。釧路の原野に忽然と建つ、3棟の不思議な形のマンションと、敷地内の夜鳴石。伝説のとおり夜鳴石が鳴き、マンション内の一室で二人の死人がでる。写真にしかあわらない鎧武者など、奇奇怪怪なムードは満点。 対する吉敷は、通子に逮捕状というイムリミットが設定された上、暴漢に襲われて満身創痍。男の矜持を賭けてのハラハラドキドキの謎解きという体なんだけど、あまり切迫感を感じない。可能かどうかは別として、トリックのアウトラインがおぼろげながら、わかってしまうからなのか。通子のエキセントリックな性格も、事件の真相を追うにつれて魅力が少なくなってくる。吉敷の痛ましいほどの心のうちが、共感できる作品ではあるのだが。 TVドラマ化されているけど、こちらは未見。 | ||||
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週刊文春1985年 国内4位 吉敷竹史シリーズ第3弾。 吉敷刑事に掛かってきた元妻 通子からの電話。再会を期待し、夜行列車<ゆうずる九号>のホームへ向かう吉敷だったが、車内の通子の姿を見かけたとき、列車は北へ向けて出発してしまう。翌日、吉敷は、<ゆうずる九号>で女性の刺殺死体が発見されたことを知る。そこは、通子をみかけた号車であり、所持品も通子を示すものだった。 ・・・ 列車ミステリと、北海道 釧路で発生する伝奇ミステリをひとつにまとめあげた作品。伝奇ミステリは、義経北行伝説を絡めた、不可能犯罪。 なにせ、犯人のみならず、死体が発見場所に存在すること自体が謎になっている。釧路の原野に忽然と建つ、3棟の不思議な形のマンションと、敷地内の夜鳴石。伝説のとおり夜鳴石が鳴き、マンション内の一室で二人の死人がでる。写真にしかあわらない鎧武者など、奇奇怪怪なムードは満点。 対する吉敷は、通子に逮捕状というイムリミットが設定された上、暴漢に襲われて満身創痍。男の矜持を賭けてのハラハラドキドキの謎解きという体なんだけど、あまり切迫感を感じない。可能かどうかは別として、トリックのアウトラインがおぼろげながら、わかってしまうからなのか。通子のエキセントリックな性格も、事件の真相を追うにつれて魅力が少なくなってくる。吉敷の痛ましいほどの心のうちが、共感できる作品ではあるのだが。 TVドラマ化されているけど、こちらは未見。 | ||||
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吉敷シリーズは、御手洗ものと比べると、警察の動きがメインであるため、どうしても地味な展開になってしまうのだがだが、本作だけは違う。 吉敷シリーズでは別格の大トリック、雰囲気であり、シリーズ中では最も好きだ。 何より、怪奇ムード満点であること、その怪奇ムードがプロットにおける必然だということが、高く評価したいところだ。 そして、サスペンスも十分だし、本シリーズ独特のメロドラマチックもまぶしてあるし。 惜しむらくは、そのサスペンスのかなりの部分が、吉敷のプライベートに依存するということである。 これは、必要以上に長くすることができないという、ノベルスミステリの宿命なのかもしれない。 島荘がメジャーになるためには、本シリーズが必要だった。 だから一時期、著者はかなり本シリーズを量産して、作品の質をかなり低下させた。 かなり著者的には、本シリーズに嫌気がさしていたのではないだろうか。 本作はまだそうなる前の、気力の充実していた、しかし御手洗ものを量産できなかった時期のものだから、吉敷ものなのに“このトリック”ということなのだろう。 やはり島荘には大技物理トリックが良く似合う。 実現性うんぬんではない。 説得力があれば、そして何よりも作品の密度の高さに必然であれば、それで良い。 いま、著者は本シリーズを中断している。 本作以降、「涙〜」まで、吉敷はよくがんばったし、その役割は十分に果たしたと思う。 でも、著者の看板スターのひとりであるし、また再び活躍を見たいものである。 | ||||
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いわゆる『吉敷竹史』シリーズの3に当たる本作。思いが残るまま別れた妻加納通子が主人公となり 彼女の突然の電話からドラマは展開し、北端の町釧路に舞台は馳せる。 彼女が殺された?〜彼女が殺した?と状況証拠から一転二転しながらストーリーは進み、事件の キーマン藤倉兄弟に行き着く。彼らと通子の関係は?そんな中、藤倉兄弟、通子も住む三棟建ての大型 三ツ矢マンションで聞き込みを進める中で証人が複数以上存在する怪談、怪奇現象が大きくクローズ アップされる。一笑に付したいこれらの事件はやがて事件の核心と奇妙な符合を見せはじめるーー 「僕はとにかく読者を驚かせたいんだ」と語る島田荘司作品でやはり大型トリックに属するこの作品。 「ある訳ないだろっ!」と言えばそれまでだが、「不可能とは言いきれないだろう」と言う絶妙な トリックは島田作品ならではと思える。読み終わったあと、タイトルに大きく頷くのあった。 | ||||
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吉敷シリーズの三作目。ロマンチックな導入部で幕開け,なだれこむサスペンス,鎧武者の亡霊に心霊写真等のホラー,そして大胆な着想としか 表現できないトリックが最後に待ち構えています。それらの要素を圧倒的な空想力で組み立てた力作でしょう。 名作・傑作なんて表記は似合わない,そんな作品。同じアイデアを使って他の作家が書いても全然駄目なんだなぁきっと。島田荘司だから。。 初期島田の魅力を残しながらも,そこから強烈に脱皮しようとしている姿が浮かぶ過渡期の作品だろう。 新本格派の普及に尽力した島田,だが皮肉なことにその後幕開ける一種のゲーム性と,もっとも一線を画しているのが島田でもある。 この一作を読んでいると,そんな孤高の一匹狼のイメージを強く感じてしまいますね。そして一匹狼と謂えば,作中でボロボロになりながらも 男の信念を貫き通す吉敷刑事もそうだ。その姿にはシビレますね。泣けてもくる。。ここら辺が推理作家の側面を越えて,純粋に小説読みも うならせることができる魅力だと感じる。 とは言え,同時にミステリーファンとしてここで使われる大型トリックには興奮してしまう。現実味はまったくない。実際に行ってみたら さぞかし面白い見ものになるだろうなぁ(笑)。でも,そんな横紙やぶりなことをやっても不思議と完成しているのが島田。そこが好いの。 | ||||
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これまでの吉敷モノ(はやぶさ、出雲)は、ただのかっこいいラーメン好きな刑事くらいにしか描かれてなかったのが、3作目のこれでえらく掘り下げに掘り下げ、吉敷というホンモンのキャラクターが生まれる結果となった。島田自身が吉敷に愛着抱き始めたんだろうか。これを読めばほとんどの人間が、吉敷を好きになるだろう。かくいうわたしも、実は御手洗よりも吉敷が好きだったりする。一人の女のために満身創痍で立ち向かう姿にマジしびれる。 さらにこの作品は、そんな吉敷の姿と同時に、御手洗モノもビックリな奇想天外なトリックが用いられてるのも見逃せない。前2作が、顔の皮剥がされたりバラバラに撒かれたりと猟奇ではあれどトラミスの範疇だったから手堅く地味な印象を受けるが、今回は本格ファンよだれモノの大トリック。まさに島田節炸裂で嬉しい限り。 | ||||
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とんでもなく大げさなトリックは拍手ものだが、犯行計画としては欠陥があると言わざるをえない。トリック実行のためには死体発見現場に共犯者がいることが絶対条件なのだが、その共犯者が殺人を実行したのだろうと問い詰められた場合、犯人には反証ができないのである。 また、話の中で見えてくる犯人のキャラクターが、そんな大トリックを考え出すような人物にはとうてい思えないのも弱点だ。後半のサスペンスフルな展開にはその犯人像で全く差し支えないのだが、このトリックを中心に据えるのなら、もっと尊大な人間を犯人に設定し、御手洗潔と対決させてもらいたかったと思う。 トリック自体に星2つ進呈。 | ||||
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こういうトリックは、僕は無性に好きであります。 大胆でセコくない。これが島田文学の醍醐味。ただ、吉敷の個人的なドラマに焦点が絞られすぎ、「奇想 天を動かす」などに比べると、社会性が希薄なのが残念。 | ||||
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よくもまぁ、こんなバカバカしいトリックを考える人もいるもんだ(笑)。バカバカしいけど、不愉快ではないですね(笑)。でも、多分、実現不可能でしょう。そういう割り切りが必要な作品ではあります。ただ通子との大河ストーリーという観点でみると、吉敷ファンには欠かすことのできない作品です。 | ||||
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本作のトリックは作者の代表作「斜め屋敷」に匹敵するスケールの大きさを持った素晴らしいものだ。しかし、話が吉敷刑事が別れた妻を追って苦闘する姿を中心に描かれており、チグハグな印象を与える。ミステリとしての物語とトリックがアンマッチなのだ。解決にしても、上記のように別れた妻の件で苦闘する吉敷刑事が突然思いつくという唐突なもので違和感が残る。ファンタスティックなトリックにはファンタスティックな舞台設定をと思うのは私一人ではあるまい。舞台設定を変えた状況で、このトリックを味わいたかった。ファンならではの思いである。 | ||||
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島田荘司の本はこれで2冊目読破です。ハードボイルドで、一度決めたことはやり通す吉敷刑事は、まさに私の理想とする自分の姿であります。(今は全くかけ離れていますが、いつかは・・・!!)内容は、うーん。トリックが壮大すぎて、悪い意味で想像を超えたものになってしまった。そこが残念。 | ||||
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今更言うまでもないですが、島田荘司作品には、「御手洗潔」シリーズと、「吉敷竹史」シリーズという、2つの人気シリーズがあります。御手洗シリーズは、トリッキーな謎、トリッキーな真相、を主題としたある意味クラシカルな本格ミステリであるのに対して、吉敷シリーズは、リアリズムを重視した社会派の匂いが強い作品群、という色分けで語られる場合が多いです。タイトルもいかにもそれっぽいですしね。乱暴な言い方をすれば、テレビの2時間サスペンスのニュアンスでしょうか。そんな中この作品は、御手洗シリーズを思わせるトリッキーな謎と一発トリック、壮大なケレン味、という点で魅せます。更に鎧武者、義経伝説、夜鳴石など伝奇的要素もいい感じで演出効果を上げてくれます。そしてファンにとってはお馴染みの、吉敷と通子の物語でもあります。トリックが現実的でない、という批判もやっぱり多いですね。然しながら作者もそんな事は先刻承知で書いていると思われます。という意味で、やっぱり御手洗シリーズ的かもしれないなあ、と。でも、実のところ、吉敷シリーズにも、大技トリックを駆使するタイプの本格ミステリは他にもあるんですよね。『奇想、天を動かす』とか。いずれにせよ、島田荘司氏が、本格ミステリ作家たらんとして、そして最も脂が乗っていた時期の傑作だと思います。ロマンティック。 | ||||
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