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北の夕鶴2/3の殺人



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北の夕鶴2/3の殺人の評価: 8.60/10点 レビュー 5件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.60pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

これは新刊で手に入る

吉敷ものでは今でも新刊で手に入る数少ない本の一つ。なので評価は一つ加えた。
今作の分数は2/3。この意味は恐らく「殺された3人の内の2人のトリックを見破ろう」という島田氏の意図が見える。
斜め屋敷のトリックが好きな方であれば、あれほど壮大ではないが、十分楽しめる内容となっている。

元女房の通子さんの汚名を晴らすべく吉敷が奮闘する姿が非常に痛々しい。
実際に暴漢に襲われ、ほぼ半身不随の状態でよくぞ頑張ったと褒めてあげたくなる内容だ。
北海道を舞台にしており、季節は真冬なので、今の時期に読むのは持って来いだ。屈斜路湖や摩周湖等、実名表記も良い。
吉敷刑事と言うよりも、名探偵吉敷と呼ぶのが相応しく、結構気に入っているので読み耽りたいが、何度も言うように入手率が。。。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

吉敷とともに悩み、苦しみ、カタルシスを味わえた快作

殺人犯の汚名を着せられ、真犯人に口封じに殺されようとしている、別れた妻・通子を救うため、主人公の刑事・吉敷が孤軍奮闘するストーリーです。

満身創痍になり、文字通り血を吐く思いをしながら、過酷な冬の北海道で通子を探し続ける吉敷の姿は痛々しく、読んでいるこちらも苦しくなるほどでしたが、「惚れた女のためだろ!頑張れ!」と前向きな気持ちで読み続けることができ、ラストには吉敷も読者も報われる、いろんな意味でのカタルシスが待ち受けていた作品でした。

全体的な作風はハードボイルド寄りなのですが、不可能犯罪を可能とする驚きのトリックは実に島田氏らしいですね。
すでに彼の作品はそれなりに読んでいたので、なんとなくどんなトリックかは察しがついたし、人によってはこういうのを「バカトリック」と呼ぶのでしょうが、私は好きですね。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大胆なトリックはここでも生きていました

「占星術殺人事件」以来、島田荘司のファンですが、この作品も読みやすくて面白かったです。登場する小道具や歴史的なエピソードも含めて楽しませてもらいました。北海道に行きたくなりました。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:
(9pt)

吉敷竹史に血と肉が備わりました。

内容は純本格、文体はハードボイルド調と、実に島田荘司らしい仕上りになっている。
今回の目玉は2つ。
まずは吉敷物とは思えぬほどの超絶技巧を凝らした大トリックの殺人。とは云え、トリックの内容は後の御手洗物を読んでいる身にとっては十分予想のつくもの。ただそれを吉敷が解くというのが珍しい。
2点目はやや没個性的だった吉敷の個性、存在感がいつにも増して顕著だったこと。通子の存在が不屈の精神を幾度となく蘇らせ、熱い魂と言葉を持った存在にまで押し上げている。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(10pt)

北の夕鶴2/3の殺人の感想

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hiloaki
QC6TR8ZY

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