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最後の一球
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最後の一球の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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設定や展開には少々無理があるのですが、スポーツ好きな人には刺さる物語だと思います。 とくにプロを目指して努力してきた人、その夢を諦めざるを得なかった人にはドンピシャだと思う、胸を打つものがあります。 出番は少ないけれど、これぞ御手洗さん!という優しさも感じられる作品です。 | ||||
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他の人には勧めません。 設定も、展開も、結末も、最高だとは言えないと思います。 しかし、自分にとってはドストライクでした。 大好きな野球には愛されなかった二流選手。 才能に恵まれた超一流選手の運命。 親子の愛情と、友情。 心の琴線に触れる要素が複数ありました。 先が知りたくて急いで読みました。 | ||||
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謎解きはメインではありません。結末に至る過程、ひとりの野球人生が事件と交差するまでの手記がメインです。 本格よりこういう作品も島田荘司ファンも多いのだと思います。 胸が熱くなりました。 | ||||
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島田氏の御手洗もの長編の一作だが、ミステリーとして見れば、地味な事件で予想通りのトリックであり、御手洗ものとしては他の大作長編に埋もれてしまうような小品であるが、小説としてはかなり読み応えがあり、島田氏も自身の代表作と言い切るくらいである。 御手洗が登場するのは最初と最後だけ。 大部分がある社会人野球選手の手記となっているが、この物語が何とも言えず味わい深い感動編なのである。 | ||||
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冒頭、どのようにして野球の話につながっていくのか、??と思いながら読み進めていくと・・・。 一人称で始まる竹谷くんの独白。辛い練習風景の描写は、筆者自身の経験ではと思うほどリアルです。 | ||||
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島田荘司にはまってしまいました。 とても興味深く読んでいます。 島田荘司全巻を読破するつもりです。 がんばるぞ! | ||||
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トリックは、他の方も書かれているようにすぐに分かる展開。そこは今回の軸でなく、 あくまでも届いた手紙に書かれた、野球という人生のストーリー。 ヒーローが、ヒーローになるサクセスストーリーでないところが興味深く読ませる。 野球をやっている殆どの人は、プロ野球選手にはなれない、それが現実。 だけど、、、、という部分が、今回のストーリーだった。 フィクションならではの、心地よい展開と結末。読後感の爽やかさが秀逸だ。 | ||||
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ハートフルな物語 それでいて御手洗の手腕と優しさ 感動しました 自信を持って進めたい一冊 とにかく読んでほしい | ||||
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事件自体は普通で、本を売るためにちょろっと御手洗は出てくるが特に何もしない ならばこの作品のウリはというと二人の野球青年の人生で、これの描写は悪くないのだが、 これに野球賭博ならまだしも、サラ金という要素を絡めるのはややちぐはぐ感があった それにあれだけ縦横無尽な活躍をしている御手洗が相手が法律となるとあっさり無理といってしまうのも、 普段の彼を知っていると何だかガッカリ 書類を燃やすのは彼らでいいが、サラ金潰しは御手洗がやるとかそういう分担をしてもよかったんじゃないだろうか 相変わらずな日本人論もちょっと まあ御手洗シリーズと思わず読めばいい作品だろう | ||||
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驚愕するトリック、交差する人間模様!!的な本ではありません。 ハートフルな内容で、これを純粋に評価できる方が多いって事かな。 私は島田作品にヒューマニズム系を強く求めて無いんです。 ミステリでそうした作品なら東野圭吾を読む。 この人は本当、完璧な本を書くからね。 本作品は御手洗が冒頭に出てくる程度で 後は登場人物の手記です。 私としては、なんだかわからん人の(最後の方にならないとわからない) 手記を長々読まされ、内容がハートフルなものであっても 「オマエはなんだ。てか御手洗どうした。」という気持ちでしか読めません。 後々事件に関係していることがわかるのですが 「半生を綴った手記でその人物の位置がわかり、犯行がわかる」 というのはいらないです。 だって星占術殺人事件と同じじゃん。 手法が同じなんだよ。 しかも「御手洗さんは優しい人だから聞かなかったので 事件の概要がわからないまま終わってしまうから・・」みたいな 全く同じ文句も入ってる。 私としては純粋に評価しても、このレベルなら 名だたる作家は書く内容と思います。 悪い、という意味ではなくありきたり感がある。 「御手洗出ない騙し打ち」と「星占術殺人事件と同じ手法」をプラスすると 総合評価は低いです・・・。 読む度に「島田作品はもう読まない」と思うものの 新刊が出ると買ってしまうわたし。 潮時だとわかっていてもまた買っちゃうのかなーー。あぁ。 | ||||
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御手洗が登場する作品として期待して読みましたが、御手洗の推理の出番が少なくて少し残念でした。 ストーリーは、野球というジャンルで、男同士の友情が上手く表現されており、時折心が温かくなる場面が多かったです。 ただ、ミステリーとして考えたとき、わざわざ御手洗を出す必要もなく、、石岡君はただただ胃が痛いという印象を受けました(汗) 本格ミステリー好きの立場からしたら、もうちょっとひねったトリックを考えて欲しかった。でも、文章力は凄いと改めて感心です! | ||||
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全然違う話がいきなりはじまったな…あれ?あれ?最後まで行っちゃうの????と 一気に読んでしまう小品。 御手洗潔は、すべてを一瞬で観通してしまいながらも、真相をあえて葬るというような 粋やあたたかさがある人柄だったんだなぁと 意外な魅力に気付かされた。 頑張ることは無駄じゃない、頑張って、胸を張っていこうと素直に感動できる1冊。 | ||||
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高校時代にプロ野球選手を夢見て、社会人野球を選ばざるを得ない若きピッチャーと、超高校 球であり、大学野球を経て鳴り物入りで社会人野球と横浜ベイスターズに入団する孤高の天才 バッターの、全く異なる二人の異なる境遇でありながら、不思議な運命がふたりを事件に巻き 込んでゆく、ミステリー作品である。 野球というテーマでありながら、ふたりの若者が「不遇な運命」に抗いながら、ピッチャーと バッターという繊細な心理状態を描きながら、ストーリーが展開する著者の緻密な構成には、 頭が下がる思いである。 本当に野球を愛した、ふたりの異なる運命が待ちかまえる「最後の一球」を描くラストシーン は、強く心を揺さぶられた。私自身の「最後の一球」はどのようなものか?を考えさせられ る、心に残る一冊である。 | ||||
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久しぶりに読んだ島田作品。 読んだ後、何とも言えない心地よい風が吹き抜けました。 島田氏の代表作といえば、すごい作品が既にありますが、この作品はそれらには ない感覚を与えてくれます。 推理小説というより素敵なお話です。 読んだ後、何日かはこの物語の人たちが頭から離れませんでした。 | ||||
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初出は2005年2月10日発売『季刊島田荘司04』。この季刊の素晴らしいところは何といっても最新のミタライ・シリーズをいち早く読むことが出来るところで、『03』には『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』が掲載されている。『季刊島田荘司04』の中で480枚の長編『最後の一球』の存在感は大きかった。 なんと言ってもストーリーに暖かみがある。血が通ったミステリーだ。こういう暖かみがあるストーリーをミステリーで書けるのは島田荘司だけではないかと思えてくる。トリックや異常性でなく、この優しさ溢れるミステリーこそ評価されるべきだろう。最近のミステリーのリーダーズ・ポールはそれを忘れていてつまらないな、と思う。 | ||||
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カバーにある筆者の言葉が、作品の立ち位置を示しています。 トリックという程のものもなく、ネタはすぐ割れます。でも、もとよりそれを読ます作品ではありません。 島田荘司の「推理」作品としては並ですが、何度も読み直してみたくなる作品です。結局野球人として成功はしなかったが、心から野球を愛した主人公の足取りがなんとも清々しく、最後の社会派推理作家だから書ける、真面目に日々を送る「地の塩」への温かい眼差しと励ましがここにはあります。 | ||||
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御手洗・石岡さんが主役だった4分の1位の後、必死に野球をする人間の話に移って、戸惑いながら読んでいましたが、謎の火事の原因がこういうところにあったのかと感動しました。 ミステリーというよりはミステリーを絡めた社会小説と言えると思う。 ラスト、御手洗さんの心の底に流れる優しさを感じました。 この本は現役裁判官と裁判官を志す人にこそ読んでもらいたいな。 図書館で借りた本なのですが、買う事に決めました。これは手元に置いておきたい本です! | ||||
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トリックだとかミステリだとかっていうより、一人の野球少年の人生が描かれているような作品です。人生の努力やささやかな成功、挫折といったものが実際の人生がそうであるように泥臭く描かれています。読んでて何度かじんときちゃいました。 また少したったら読み返そう。読後にそう思った作品は久しぶりかも。 はたして御手洗シリーズである必要があるのか?との疑問は残りました。 | ||||
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作者の筆力を感じさせられる一冊です。読んでどきどき、ラストはぐっと胸にきます。 野球好きには特に堪らないかも。心を熱くさせてくれると思います。 | ||||
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名探偵御手洗 潔とその友人石岡 和己、島田荘司が創り出した和製ホームズ、ワトソンコンビのシリーズなのですが、書店で目に付いたのがご覧の本書のカバー。最近はアート風にこったものが多い中で、これは全くオーソドックスな油絵タッチのイラスト、ハンカチ王子の斉藤君のような目元の涼しいピッチャーが一球投げ終わった瞬間を描いています。 御手洗シリーズは大体、出だしになんとも不可思議な謎が読者に提起されるのですが、本作品は田舎で自殺しそうになった女店主の相談にのってやるという牧歌的な事件から始まります。約三分の一程読み進みますと、このカバーのピッチャー、浜松商業で抜群の制球力をもつ竹谷 亮司の登場です。対するに早稲田実業の天才スラッガー、武智 明秀、二人はともに甲子園に出場するのですが、竹谷はプロからのドラフト指名を受けられず家計の都合で地元の実業団入りをし、一方武智も数多のプロの誘いを断り実業団入りをします。二人はやがて、実業団野球決勝戦の9回裏に運命の対決をし、竹谷の渾身の力をこめた一球は鋭く一閃した武智のバットによりフェンス直撃の2塁打とされてしまいます。その後二人は横浜マリナーズに所属することになるのですが、投手と打者の駆け引き、1軍でプレーすることへの憧れと2軍落ちの失意、プロの世界で名を成した者となせなかった者との友情などがさわやかに語られるのです。終局直前に至るまでは全く青春スポーツ小説です。(あるいは野球小説というべきかもしれません。かって海老沢泰久の「監督」という名作があります) 勿論、最後には御手洗シリーズとしての謎の解明に至るクライマックスがあり、なかなか感動的なエンディングとなりますので、読者はスポーツ小説と探偵小説の二重の楽しみを味わうことができます。(ロングバージョンのレビューは http://shonan.qlep.com/のレジャー→エンタメでどうぞ) | ||||
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