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最後の一球
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最後の一球の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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事件自体は普通で、本を売るためにちょろっと御手洗は出てくるが特に何もしない ならばこの作品のウリはというと二人の野球青年の人生で、これの描写は悪くないのだが、 これに野球賭博ならまだしも、サラ金という要素を絡めるのはややちぐはぐ感があった それにあれだけ縦横無尽な活躍をしている御手洗が相手が法律となるとあっさり無理といってしまうのも、 普段の彼を知っていると何だかガッカリ 書類を燃やすのは彼らでいいが、サラ金潰しは御手洗がやるとかそういう分担をしてもよかったんじゃないだろうか 相変わらずな日本人論もちょっと まあ御手洗シリーズと思わず読めばいい作品だろう | ||||
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名探偵御手洗 潔とその友人石岡 和己、島田荘司が創り出した和製ホームズ、ワトソンコンビのシリーズなのですが、書店で目に付いたのがご覧の本書のカバー。最近はアート風にこったものが多い中で、これは全くオーソドックスな油絵タッチのイラスト、ハンカチ王子の斉藤君のような目元の涼しいピッチャーが一球投げ終わった瞬間を描いています。 御手洗シリーズは大体、出だしになんとも不可思議な謎が読者に提起されるのですが、本作品は田舎で自殺しそうになった女店主の相談にのってやるという牧歌的な事件から始まります。約三分の一程読み進みますと、このカバーのピッチャー、浜松商業で抜群の制球力をもつ竹谷 亮司の登場です。対するに早稲田実業の天才スラッガー、武智 明秀、二人はともに甲子園に出場するのですが、竹谷はプロからのドラフト指名を受けられず家計の都合で地元の実業団入りをし、一方武智も数多のプロの誘いを断り実業団入りをします。二人はやがて、実業団野球決勝戦の9回裏に運命の対決をし、竹谷の渾身の力をこめた一球は鋭く一閃した武智のバットによりフェンス直撃の2塁打とされてしまいます。その後二人は横浜マリナーズに所属することになるのですが、投手と打者の駆け引き、1軍でプレーすることへの憧れと2軍落ちの失意、プロの世界で名を成した者となせなかった者との友情などがさわやかに語られるのです。終局直前に至るまでは全く青春スポーツ小説です。(あるいは野球小説というべきかもしれません。かって海老沢泰久の「監督」という名作があります) 勿論、最後には御手洗シリーズとしての謎の解明に至るクライマックスがあり、なかなか感動的なエンディングとなりますので、読者はスポーツ小説と探偵小説の二重の楽しみを味わうことができます。(ロングバージョンのレビューは http://shonan.qlep.com/のレジャー→エンタメでどうぞ) | ||||
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悪徳金融業者が法外な金利を得るために偽造した捏造書類。ビルの屋上に隠されたその捏造書類が火事で焼失した。消防、警察、両方とも入念に調べたが、放火を示すような物的証拠は出てこなかった。この火事はどうやって起きたのか? 本書の4分の3は、トリック、犯人の動機、動機の背景が、順を追って犯人の1人称で語られるている。 推理小説なのだが、トリック、犯人の動機、動機の背景のすべてに野球が関係しており、野球に対する熱い気持ち、プロの厳しさ、一緒にやってきた仲間のすばらしさ、想いを口に出さなくても気持ちが通じ合う感覚といったスポーツの良さや本質などが伝わってくる作品でもある。 ちなみに、野球が大好きな書評子は表紙の絵を見ただけで買ってしまった。CDで言うところの“ジャケ写買い”というやつだ。 | ||||
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