切り裂きジャック・百年の孤独
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.80pt |
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切り裂きジャックについては今まで興味が無かったので、本作が初めて触れた「真相の仮説」。1888年の事件を推理するだけでは作品として物足りない為か、100年後の西ベルリンで同様の連続殺人が起き、こちらを捜査して行く事で過去の事件も解決できる、との構成の作品でした。1,888年の事件と1,988年の事件の、動機、犯人像が全く同じとは、さすが島田御大、強引で剛腕です。なにせ切り裂かれるんでね、グロくてぐちゃぐちゃ、気持ち悪いです。それが気にならなければ、面白くて楽しめる作品かと。私的には、この仮説は悪くないな。 | ||||
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タイトル通り、かの有名な切り裂きジャック事件を扱ったミステリー。100年前の同事件をなぞるようにして、発生する事件。現在の事件よりも100年前の事件のストーリーの方が良くて、作者の事件に対する独自の解釈を興味深く読みました。一方、現在の事件は結論を100年前の事件と同じにしようと、そのこじつけ感が強く、結論も唐突で、ちょっと?マークが個人的にはたくさん出ました。最後に登場する日本人は御手洗!? | ||||
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島田荘司の御手洗シリーズでも吉敷シリーズでもないノン・シリーズである本書はなんと大胆にも島田荘司の切り裂きジャック事件真相論である。2002年でもパトリシア・コーンウェルが巨額の金を使って作家生命を賭けて真相を精力的に暴く活動を行っているこのあまりに有名な事件はやはりミステリ作家にしてみれば一度は手掛けたいテーマなのだろうか。 | ||||
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島荘御大2作目。島田さん流の切り裂きジャック事件の推理を登場人物に語らせているように感じました。余談ですがエンバーミング(和月伸宏)のファンとしても興味を引く人物の名前が出ていて面白かったです。 | ||||
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1888年にイギリスで起きた未解決の猟奇殺人事件。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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作中で露骨に「これは伏線だな」と感じる記述があったけれど,そうじゃなかった箇所は残念だった.犯人はそれなりに意外な人物でした. | ||||
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島田氏の88年に発表された長編ミステリー。 この80年代に出た作品としては御手洗ものでも吉敷ものでもないノンシリーズの作品で、100年前のロンドンの切り裂きジャック事件の事実と当時の西ベルリンでの事件が交差して展開するという異色作である。 史実である切り裂きジャック事件に島田氏が独自の解釈で解決を提示し、それがそのまま今の事件に準えていくというなかなかの意欲作になっている。 ボリュームも適度であり、何より、最後でおそらく御手洗らしき人物がちょこっと出てくるという嬉しいサービスもある。 | ||||
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島田荘司さん『切り裂きジャック・百年の孤独』は、タイトルどおり切り裂きジャックをモチーフにしたミステリである。1988年 週刊文春ミステリーランキング 国内部門第10位にランクインしている。この年は、まさに切り裂きジャック事件の100年後にあたる。 舞台は1988年のベルリン。立て続けに女性が惨殺される事件が発生する。被害者の5人は、いずれも娼婦であり、腹部を切り裂かれ、内蔵を引きずり出されて死亡していた。警察当局は、この猟奇的な事件と、1888年に起きた切り裂ジャック事件との類似性に注目し始める。決定的なのは、殺人現場の『ユダヤ人は、みだりに非難を受ける筋合いはない』という落書き。この落書きは、切り裂きジャック事件の現場に残されたとものと同じ文言であった。 ・・・ 本作品では、現在に発生した連続殺人事件と、切り裂きジャック事件を一気に解決してしまうという奇想天外なミステリである。探偵の役は、真紅のコートを着た日本語の堪能な紳士、「切り裂きジャック研究会」名誉顧問のクリーン・ミステリ(!)。 本作品は、1988年ベルリンの事件と、1888年ロンドンの切り裂くジャック事件が交互に描かれて、ストーリーが展開する。被害者たちの関係、殺害された方法、犯人の遺留品、そして犯行声明。二つの事件の類似性が、浮き彫りになっていく。切り裂きジャック事件そのものに詳しくなくとも、興味を損なうことはない。読み進めるうちに、切り裂くジャック事件そのものの理解が深まるようになっている。この展開の仕方と随所に埋め込まれた仕掛けに、用心していてもついついミスリードされてしまうのである(これナシってのもあるけれど)。 100年の時代を経て、二つの事件にどのような関連があるのだろうか?予想外の犯人、そして犯行の動機にびっくり仰天であるが(伏線が、きっちり、しっかりと張られているので、お見逃しなきように)、事件の関連性に納得できるかで好き嫌いは分かれそうだ。犯人を暴くシーンは、作品のどこかクラシックな雰囲気とはマッチしてはいるけれど、ケレン味ありだ。これも、評価の難しいところかもしれないなぁ。 | ||||
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著者の初期の作品で、まだ著者がいろいろと作風を模索している時期のものだけに、まさかラストで・・・という驚きがあった。 これは嬉しい。 リアルタイムで著者の作品を読んでいた当時、まさかという予感はあったのだが、それでも・・・ 詳しくは、未読のひとのために省略する。 ジャックの謎に著者が挑戦した作品という意味では、一つの解釈を示した意義はあると思う。 そして、過去の事件をなぞるような現代の事件の意義は、その趣向にあるわけだから。 | ||||
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この解釈は面白かった!様々な伏線を時に上手く、時にあっけなく回収し、 そしてちゃんと収拾はついていますので安心して読めます。 久しぶりに「面白い!」と思えた推理小説でした。 はじめの伏線の描写がダラダラとした感じがしてあまりページが進まなかった のですが、読み進めるうちにそのダラダラ部分も後々非常に大切な要素 となって行きます。 「島田荘司」という日本人作者が書いたものではない!と途中錯覚して しまうほど海外テイストに満ちた感じもし、軽妙に物語は進み、 意外性もあって非常に良かったです。 お勧めです。 | ||||
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