パズル崩壊
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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まだ法月綸太郎氏が後期クイーン問題に頭を大いに悩ませていた頃に放ったロジック全開の短編集。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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普通でした。 | ||||
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「黒のマリア」から、だんだん怪しくなってくる・・・。 そんな中で気に入ったのは、「トランスミッション」。 何とも不思議な話なのですが、もう感覚的に”これ好き!!”。 これはいい不条理。 そして「カットアウト」。 ページ中の文字の密度が異様に濃く、また文章も堅いので読みづらかったのですが、 ”彼等”が日本に凱旋してくるあたりから、モリモリ面白くなってきた。 桐生が妻の遺体に筆を入れた真意とは・・・・・ 既存のネタにモチーフがあるとはいえ、それまでの過程を踏まえると、ちょっと泣ける。 読み始め当初は”何とも思わないんだろうな”でしたが、読み終わってからは ”この作品載ってるから、本書は手放さないでおこう”に変わりました。 ポロックが好きな人に感想を聞いてみたいものだ。 | ||||
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何故かAmazonではこの『パズル崩壊』が不相応な好評価を受けていますが、実際はそんな大したものではありません。法月綸太郎は他にもたくさんの短編集を書いていますが、それらの中でもこれはいっとうパッとしない、優れたところの無いただバラエティに富んでいるというだけの駄作短編集です。法月綸太郎を読んだことのない方は、先に「死刑囚パズル」と「都市伝説パズル」が収録されている『法月綸太郎の冒険』及び『功績』を読むことをおすすめします。 | ||||
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法月氏の推理短編集だが、同じ短編集である法月綸太郎の○○シリーズのような論理的なガチガチの本格志向の推理短編はあまり期待しない方がいい。 最初の2編ほどを除いて、一応ミステリーの体裁はとっているが、どちかというとショートショート的なオチのものが多くなっている。 注目はカットアウトで、ポロック論と二人の芸術家の友情と反目がまるで純文学のように綴られた異色作で、著者の新たな側面が伺える意欲作である。 ラストは長編になるはずだったボツ小説の冒頭のみ収録。これを読まば作者の苦悩と葛藤がこのような非本格系の作品集を生み出さざるを得なかったのが納得できる。 法月氏の短編集としては王道路線ではないので、初心者にはあまりお勧めできないが、氏の創作履歴を語る上では外せない作品である。 | ||||
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◆「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」 リュウ・アーチャー対フィリップ・K・ディックという構図 のもとに書かれた、ロス・マクドナルドのパロディ。 生臭く凄惨な事件の後にかまされる《最後の一撃》は、 脱力必至なシロモノで、まじめな読者なら怒るかもw まあ、この結末も、私立探偵リュウ・アーチャーが〈複雑に入り組んだ人間関係 と、陰惨な家庭の悲劇にまつわる面倒な事件〉に巻き込まれながらも、一貫して 傍観者の立場を崩さず、まさに「視線」そのものといえる存在であるゆえです。 ◆「カット・アウト」 前衛画家が、妻の死に際して、遺体に絵を描いた理由とは? 90年代初頭の新本格批判に対する作者なりの返答、ともいえる作品。 昔から、本格ミステリは「人間が描けていない」というテンプレート化された物言いに さらされがちです。本作では、抽象絵画に対する警鐘として〈自然や人間に発する豊饒 なイメージを切り捨て、平板な画面とそれを見つめる視線の強度のみを追求し、不毛な 超越感覚と自己充足に埋没〉といった批評を挙げ、新本格批判と重ね合わせています。 その上で、敢えて人間を描かないことで、描ける ものもあることを作者は高らかに宣言するのです。 ◆「重ねて二つ」 ◆「懐中電灯」 ◆「黒のマリア」 ◆「トランスミッション」 ◆「シャドウ・プレイ」 | ||||
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