二の悲劇
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
二の悲劇の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
| ||||
---|---|---|---|---|
実に興味深い設定だった。作者自身が探偵役となって物語の主人公を演じるシリーズの根底を揺るがすようなお話だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルからして「悲劇シリーズ」かとは思うものの、実際「一の悲劇」とは話の繋がりはありません。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭にビッシリと活字の埋まった「キミ」の独白に、圧倒される。エンタメ作とは思えない、過剰な熱量は、純文学的肌触り。が、「生首に聞いてみろ」でもお目に掛かったペダンティックな文章は、いかにも本格ミステリーの書き手らしい趣味で、悪くない。 綸太郎父子と、マドンナ? 役の容子が登場してからは、一転スラスラと楽しく読む事が出来た。二人の女性が良く似てる事から発した、すれ違いの恋愛が悲劇を起こした経緯は、被害者の日記で明かされるが、読み応え十分で、とても引き込まれた。 ただ本格ミステリーとして読むと、名探偵が見事な推理で事件を解決したわけでなく、物足りなさを覚える。そして真犯人が明かされた時、それはアンフェアじゃないか、と言いたくなる、釈然としない気持ちになった。きちんと読めてれば、犯人は一目瞭然? 簡単に騙される私には、難解だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
法月綸太郞は本書以前に『一の悲劇』を発表しているので、本書はその構造的な後継作品となる。「構造的な」というのは、物語そのものには繋がりはないのだが、『一の悲劇』が一人称形式で書かれているのに対して、本書は二人称形式の物語である、という理由による。ところが本書『二の悲劇』というタイトルは単に二人称形式のみならず、「一人二役」あるいは「二人一役」という構造を孕み、その上でかろうじて成立している「唯一性」を核心に持つ物語でもある。と同時に二人称で指し示される「あなた」もしくは「君」とは一体「誰」のことなのか? という問いさえ内に含む。しかもその「あなた」または「君」という指示が対象によって反射され、結局は「私とは誰なのか?」という根源的な不安へと凝縮する、その過程が描かれた物語である。表面的にも深層的にもまさに悲劇的なラブストーリーなのだが、しかも極上のラブストーリーなのだが、悲劇の発端があまりにもささやかなことであるだけに一層その悲劇性が強調されて仕方ない物語でありつつしかもその根源に、幻想と現実の実に「リアルな」描写が横たわっているのだ。 ロラン・バルトの「人はつねに、愛するものについて語りそこなう」という切れ味鋭い言葉を小説にしたかのような珠玉の作品。 ただし本文中で言及されている以上、『頼子のために』と『ふたたび赤い悪夢』は読んでおくと物語の作る深みがさらに増すはずだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いかにも法月綸太郎らしい、入り組みまくった真相が酩酊を感じさせる。再読の度に細部を忘れている自分を発見できて面白い。といって『誰彼』のような地に足が着かない感じもなく、読了時には人間の薄暗い情念がストレートに伝わってくるあたり、作家としての進化を確かに感じさせる。 で、この作品の最大の特徴である『二人称パート』だが、これは作者がやりたくてやってみましたというだけのもので、残念ながら特に小説としてもミステリとしても効果的ではない。一人称の文章を機械的に《きみ》に置き換えただけのしろもので、別段読みにくくなっているわけではないが面白みが増しているわけでもない。これを法月綸太郎が書くからには二人称でしかできないようなミステリを書いてほしかった。 もちろん一番ありがたいのは三人称で書かれた『三の悲劇』を刊行してくれることだが……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かった | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 17件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|