二の悲劇



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初公開日(参考)1997年07月
分類

長編小説

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二の悲劇 新装版(の3-5) (祥伝社文庫 の 3-5)

2022年10月13日 二の悲劇 新装版(の3-5) (祥伝社文庫 の 3-5)

主人公は、「きみ」。二人称で描かれる失楽園の秘密とは!  名探偵を最も翻弄した幻惑と苦悩の連続殺人!  逆転に次ぐ逆転。驚愕の超絶技巧ミステリ!  「きみ」は京都四条河原町の雑踏で突然に名前を呼ばれる。思いもかけぬ再会に惹かれ合う二人。すべては、東京世田谷で「彼女」が殺されて暗転した――。死体から見つかった、たった一本の小さな鍵。「長さ90センチ相当」のキーホルダーから、作家探偵法月綸太郎はひとつの推理を導いた。だがそれは、果てしなき迷宮(ラビリンス)への入口にすぎなかった……。奇蹟の超絶ミステリ再臨!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

二の悲劇の総合評価:8.37/10点レビュー 19件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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二人称叙述ミステリの佳作

実に興味深い設定だった。作者自身が探偵役となって物語の主人公を演じるシリーズの根底を揺るがすようなお話だった。
清原奈津美は正しく法月綸太郎である。彼は自分の存在意義を一度は否定し、虚構の中で踊る道化師までに貶めし、だがそこから見事復活してみせた。
しかしそれでもなお、彼は本格探偵小説の明日を見出してはいないだろう。
そう、この中で何度も作者が云っている「物語は終わらない」ように、このジレンマもまた終わらないのだ。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

二の悲劇の感想

タイトルからして「悲劇シリーズ」かとは思うものの、実際「一の悲劇」とは話の繋がりはありません。
ただ、物語的には繋がりこそ無いものの、実はこの2つの作品、タイトルの数字には意味があります。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
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No.17:
(5pt)

とても面白かった

とても面白かったです。
二の悲劇 (ノン・ポシェット)Amazon書評・レビュー:二の悲劇 (ノン・ポシェット)より
4396325797
No.16:
(4pt)

本格ミステリーとしては、釈然としない。

冒頭にビッシリと活字の埋まった「キミ」の独白に、圧倒される。エンタメ作とは思えない、過剰な熱量は、純文学的肌触り。が、「生首に聞いてみろ」でもお目に掛かったペダンティックな文章は、いかにも本格ミステリーの書き手らしい趣味で、悪くない。

  綸太郎父子と、マドンナ? 役の容子が登場してからは、一転スラスラと楽しく読む事が出来た。二人の女性が良く似てる事から発した、すれ違いの恋愛が悲劇を起こした経緯は、被害者の日記で明かされるが、読み応え十分で、とても引き込まれた。

  ただ本格ミステリーとして読むと、名探偵が見事な推理で事件を解決したわけでなく、物足りなさを覚える。そして真犯人が明かされた時、それはアンフェアじゃないか、と言いたくなる、釈然としない気持ちになった。きちんと読めてれば、犯人は一目瞭然? 簡単に騙される私には、難解だった。
二の悲劇 (ノン・ポシェット)Amazon書評・レビュー:二の悲劇 (ノン・ポシェット)より
4396325797
No.15:
(5pt)

珠玉。

法月綸太郞は本書以前に『一の悲劇』を発表しているので、本書はその構造的な後継作品となる。「構造的な」というのは、物語そのものには繋がりはないのだが、『一の悲劇』が一人称形式で書かれているのに対して、本書は二人称形式の物語である、という理由による。ところが本書『二の悲劇』というタイトルは単に二人称形式のみならず、「一人二役」あるいは「二人一役」という構造を孕み、その上でかろうじて成立している「唯一性」を核心に持つ物語でもある。と同時に二人称で指し示される「あなた」もしくは「君」とは一体「誰」のことなのか? という問いさえ内に含む。しかもその「あなた」または「君」という指示が対象によって反射され、結局は「私とは誰なのか?」という根源的な不安へと凝縮する、その過程が描かれた物語である。表面的にも深層的にもまさに悲劇的なラブストーリーなのだが、しかも極上のラブストーリーなのだが、悲劇の発端があまりにもささやかなことであるだけに一層その悲劇性が強調されて仕方ない物語でありつつしかもその根源に、幻想と現実の実に「リアルな」描写が横たわっているのだ。
 ロラン・バルトの「人はつねに、愛するものについて語りそこなう」という切れ味鋭い言葉を小説にしたかのような珠玉の作品。
 ただし本文中で言及されている以上、『頼子のために』と『ふたたび赤い悪夢』は読んでおくと物語の作る深みがさらに増すはずだ。
二の悲劇 (ノン・ポシェット)Amazon書評・レビュー:二の悲劇 (ノン・ポシェット)より
4396325797
No.14:
(5pt)

水没した迷路のような重苦しい精緻さ

いかにも法月綸太郎らしい、入り組みまくった真相が酩酊を感じさせる。再読の度に細部を忘れている自分を発見できて面白い。といって『誰彼』のような地に足が着かない感じもなく、読了時には人間の薄暗い情念がストレートに伝わってくるあたり、作家としての進化を確かに感じさせる。

で、この作品の最大の特徴である『二人称パート』だが、これは作者がやりたくてやってみましたというだけのもので、残念ながら特に小説としてもミステリとしても効果的ではない。一人称の文章を機械的に《きみ》に置き換えただけのしろもので、別段読みにくくなっているわけではないが面白みが増しているわけでもない。これを法月綸太郎が書くからには二人称でしかできないようなミステリを書いてほしかった。
もちろん一番ありがたいのは三人称で書かれた『三の悲劇』を刊行してくれることだが……。
二の悲劇 (ノン・ポシェット)Amazon書評・レビュー:二の悲劇 (ノン・ポシェット)より
4396325797
No.13:
(5pt)

面白かった

面白かった
二の悲劇 (ノン・ポシェット)Amazon書評・レビュー:二の悲劇 (ノン・ポシェット)より
4396325797



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