ふたたび赤い悪夢



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初公開日(参考)1992年04月
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長編小説

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ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

1995年06月07日 ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

法月綸太郎のもとに深夜かかってきた電話。救いを求めてきたのはあのアイドル歌手畠中有里奈だった。ラジオ局の一室で刺されたはずの自分は無傷で、刺した男が死体で発見される。恐怖と混乱に溢れた悪夢の一夜に耐えきれず、法月父子に助けを願い出た。百鬼夜行のアイドル業界で“少女に何が起こったか”。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

ふたたび赤い悪夢の総合評価:7.36/10点レビュー 14件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

期待しすぎました

実は大学生の頃に読んだのは『頼子のために』までで、その後別の作家に移った。これは単純にその頃出ていた彼の作品の文庫が『頼子のために』しかなかったからだ。本作を読んだのはかなり後で、数年経った頃。そして本作は『頼子のために』と『一の悲劇』と合わせて悲劇三部作という謳い文句でもあり、しかも先に書いた感想でも解るように、私の中では読後数年を経て、『頼子のために』の記憶は美化されていた。手にした時の期待感は推して量るべしだろう。

まず前知識としてあったのは「悩める探偵法月綸太郎」というキャッチフレーズだ。前作で「後期クイーン問題」に直面した法月氏(この場合、作者と作中登場人物両者を指す)は自らの存在意義を見出せず、苦悶する日々を送っている。シリーズでも最長を誇る本作は、実はこの悩みのためにほとんど進まないといっていい。本作の大半は法月氏の内部葛藤と答えの見えない問いに対する自問自答で覆いつくされている。確か精神錯乱者の書いたような内容が暴走している章もあったように記憶している。

この悩みのため、実は事件そのものに関する記憶が希薄。刺された被害者であったアイドル歌手が失神から回復すると無傷であり、刺した加害者が逆に刺殺体となって横たわっていたというパラドクシカルな発端だったが、結局どんな真相だったのか覚えていない。しかしもしこれを今読むと評価はもっと下がるのは確実だろう。『頼子のために』でも最後に探偵法月が犯人に下した所業について不評の声が上がっているのを目にしたが、本作でも法月警視が行った行為は一警察官とは思えぬ乱暴な行動を取っている。あいにくこの辺については当時全く考慮が届かず、そのまま読み飛ばしてしまったが、もしかなりミステリをこなした今ならば、その時点でもうこの物語を受け入れられないことは間違いない。だからあえて本書は再読しないようにしておこう。ついでに美しい読後感保持のためにも『頼子のために』も同様である。

結局延々と繰り返される法月氏自身の問題は結局答えは出ず、これはなんと『生首に聞いてみろ』が出るまで続いた。そしてどうやら『生首~』では、吹っ切れたように悩める法月の影はなく、淡々と探偵の役割を果たしているようだ(未読なので以上の話は各種の書評から受け取った私の印象)。

調べてびっくりしたのは、本作はなんと絶版になっているらしい。法月綸太郎といえばけっこうネームヴァリューもあると思うのだが、絶版になったりするんだなぁ。これはやはり上に書いた警察官とは思えぬ法月警視の行動によるところが大きいのだろうか。
本作で一応私が読んだ法月作品の感想は全て挙げた。振り返ると大した事書いてないなぁと思わざるを得ない。でもこれはこれでよしとしよう。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ふたたび赤い悪夢の感想

「頼子のために」「一の悲劇」と合わせて三部作と呼ばれる作品です。
作品テーマによる括りのようですが、「一の悲劇」とは、表面的には何の繋がりもありません。
それなら、登場人物が重複する「雪密室」との繋がりの方が強いと思います。
「○○○」を先に読んでおいた方がいい、なんてのは沢山ありますが、この作品について言えば、「頼子のために」だけは(読んでおいた方がいいではなく)読んでおかなければダメです。


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梁山泊
MTNH2G0O
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No.12:
(4pt)

★★★★☆

★★★★☆
ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)より
4061815555
No.11:
(5pt)

悪夢は2度くる、、

期待を裏切らない読み応えでした。

長年探していたものの書籍ではてにはいらず諦めていた商品のため、ネットブックの利便性に気づくキッカケとなりました。
ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)より
4061815555
No.10:
(2pt)

三部作の最終巻

600ページ超えの長編ミステリー。本作は三部作の最終巻で、「頼子のために」ともう1冊のあとに読むべき本らしい。知らなかった。こういうことがあるからナンバリングつけてほしいんだ私は。「頼子のために」のみ既読だったので初っ端から主人公が落ち込んでる理由は辛うじて理解できました。うっすら前二作のネタバレが挟まれるので初見の人はやはり「頼子のために」から順番に見た方がいいでしょう。
ページ数が多いので嫌な予感はしていたのですがやはり中だるみがひどくてダルダルです。文章自体は読みやすいのですが、それを補って余りあるダルさ。進行が遅く100ページくらいまでは我慢して読みましたがそこから飛ばし読み。経験則ですがページ数が多い小説は9割中だるみしているので悪い予感が当たった形になります。100ページ程度しか読んでいないのであれですが心情面をかなり丁寧に書いていました。感情の機微は大切にしたい方ですがミステリー小説であまりにそこにページ数を割かれるのも考えもの。人間の厚みをトリックと同じくらい重視している方なら気にならない…のかな。とりあえず道のりが長いので腰を据えて付き合える方向けですね。
「頼子のために」はテンポよく進んで面白かっただけに序盤で躓いた本作は残念でした。我慢して最後まで真面目に読めば面白いのかもしれませんが序盤がダルくて無理。飛ばし読みしたので正当な評価とは言えませんが、まあ☆2にしておきます。
ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)より
4061815555
No.9:
(1pt)

クリムゾンの曲名

使うのやめてくれよ。これは飛行機が堕ちる悪夢の曲なんだから。
ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)より
4061815555
No.8:
(4pt)

頼子のためにを最低限読んでから本書を

法月探偵長編シリーズの「頼子のために」、「一の悲劇」と続く3部作の一編。3部作と言っても他の2編は独立した作品として読めるが、本作だけは過去の法月長編と内容が密接に絡んでいたり、一部内容を割っている部分があるため、この「ふたたび赤い悪夢」だけは最低限、前作の「頼子のために」を読んでからでないと魅力は半減してしまう。さらに登場人物が続投している「雪密室」も読んでいると尚作品の理解がしやすい。何故か3部作のうちの「一の悲劇」とは何の関連もないのだが・・・・。
文庫版で600ページ超えと非常にボリュームがある作品だが、引用やアイドルの文化史などの蘊蓄にもかなりページが割かれているが、これ事件のトリックと何か関係あるのかなと思っていると何の関係もなかったりするなど、ややこの事件とトリックにしては長すぎる感がしないでもない。正直3部作の中では一番評価は低いが、質は十分高いので最後まで興味を失うことなく読めるだろう。
前作「頼子のために」からすると本作は法月探偵の再生と救済の物語と位置付けられるが、本作の後の長編「生首に聞いて見ろ」が出るまで10年ほどかかっているので何やら象徴的な作品ではある。
重厚な作品だが、劇中出てくる映画監督がどう見てもモデルが大林宣彦だったり、原作作家の名前が吉本ばぎなだったりと細かいところで変なギャグが織り込まれていたり、洋楽の歌詞引用がやたら多いのも特徴。
ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ふたたび赤い悪夢 (講談社ノベルス)より
4061815555



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