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(短編集)
絶叫城殺人事件
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絶叫城殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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絶叫城殺人は、ゲームを元にしたら古典的なトリックを使う有栖川有栖で早くなく、新境地を開いた一冊だと思います。 面白かった。 | ||||
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Very nice | ||||
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新本格派とみなされる有栖川氏ですが、作品によっては一般的な本格推理や旅情ミステリの方に振れたもの、ホラー・タッチのものなど、多彩な作風の持ち主だと思います。その中でこの短編集はいかにも新本格らしいトリック重視の作品群です。その真髄は、パズルをカチカチと解いていくような精緻な美学にあると思いますが、恐縮ですが、実は個人的にはそんなに好きな方ではありません。なんというか、人間が感じられないというか、乾いた無味乾燥な感じがしてしまって(まったく個人の好みです)。この短編集もいかにも新本格で、事件やトリックにあまり現実味がなく、あー、ちょっと好みではなかったなと思いながら読み進んでいきました。が、読了してから振り返ってみると、多彩な魅力があることに気がつきました。 平成8年から13年に渡って別々に書かれた作品を、特に建築物テーマにこだわって集めたということで、それぞれの短編に現実ではほぼありえないような建物が登場します。また、犯行や真相も様々で、「黒鳥亭殺人事件」では、あどけない子供がからんだミステリということでなんともやりきれない気持ちになったり、「月宮殿殺人事件」では、ホームレスががらくたを使って築き上げたシュールな建物に圧倒されたり。また、「雪華楼殺人事件」で京都市のはずれ、山中に建つ旅館になるはずだった建物の廃墟は、雪の中で寂寥の雰囲気がひしひしと伝わってきます。「紅雨荘」の風情ある和洋折衷の豪邸の佇まいも魅力的です。そして圧巻は最後の「絶叫城殺人事件」。バーチャルなゲームの中の城が実体を持って迫ってくるようでした。無自覚なサイコキラーともいうべき現代的な犯人像もあっと言わせます。 いつもの火村・アリスの会話のテンポもいい感じで、全体になかなかの短編集だと思いました。 | ||||
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収録作のうち、黒鳥亭殺人事件は5、絶叫城殺人事件は2、それ以外は3で、平均して星3つ。 絶叫城ですが、ミステリとは別の部分での評価が大変低いです(以下、謎解き以外の部分で、本文の引用があります。少しでもネタばれが嫌な方は読まないでください)。 この作品は有栖川有栖の一人称なので、アリスフィルタを通した物語を読者は読む。絶叫城はそのアリスフィルタが強烈過ぎて、物語が客観的事実から離れた印象を誘導されている可能性が高いと感じます。 具体的には、アリスは事件を報道でしか知らない段階(文庫P.312~313)で犯人に「心のない怪物」というイメージを持ち、その段階で既に「捕まえた相手に心と呼べるものがなかったら」火村はどうなってしまうのだろうと、犯人が火村に与える心理的影響まで危惧している。 その犯人に対するイメージ、火村への危惧を前提にして、物語が語られていきます。要は、本当ならなんでもない普通のことでも「こいつはやっぱり心がない」とか「うわあ、火村がやばい」とか、そういう印象を与え続けて物語が進んでいく。 最後、アリスは犯人を「空っぽの心にはなんでも入る」心のない者だったと結論付けてある主張を心の中で叫びますが、でも本当に犯人は心が空っぽだったのでしょうか? 犯行動機は「あるものに影響されて、とある状況がどういうものか知りたかった」という興味です。誰に命令されたわけでもないのに、せっせと手作りで小道具を作り、計画を立て殺人を犯す。それって好奇心がある人の行動ではないでしょうか? 何かに影響されるのは誰にでもあることです。例えば1冊の本に心をうたれて職業を決めた人がいたって、その人を影響されやすい心が空っぽなヤツとは言わないでしょう。犯人に無いのは倫理感、常識、善悪を判断する能力であって、心が空っぽだとはどうしても読めないのです。 犯人がいかにも「心がない」という雰囲気で語られていることについても、そりゃ犯人の周囲で起こったここ数日の出来事を考えれば、無気力にもなるよね? それだけのことが起こっても明るく振る舞ってたら、それこそ普通じゃないと思う。 なんと申しましょうか、絶叫城ではアリスに対して「一人称の語り手なら、もう少し客観的になってくれませんかね?」と言いたくなってしまうのです。 ただ他の方のレビューでもこの点に引っかかっている方はいないようなので、私の読み方が間違っていたら申し訳ありません。 黒鳥亭は大変愛らしく、かつブラックなオチで、この作者の作品では珍しいように思います。 | ||||
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評価がアマゾンでよかったので買ってみました。 ゲッキュウデン事件は、いろいろと人情味があってよかったです。 でも全体的に、はあ・・・・これ読むなら寝てた方がいいや っていう内容で。なんというか、風景描写とかなんとか そういうのがもうちょっと端的にしてほしいなと。 殺人事件モノとして見てみると、緊張感はゼロにひとしく、トリックは それはありえないよね、っていう名探偵コナンレベル。 張られたと思われた犯人の伏線は未回収のまま「なんで犯人もどってきたの?」 →そのまま謎 途中で読むのをやめて、折り紙にして暇つぶししてました | ||||
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帯を見て、「連作で、最後の城で一連の謎が解ける」的なのを想像したのですが、全く違いました(笑)。 黒鳥亭で言えば、被害者を現場に誘導してきた黒幕がいて、こいつが次々事件起こしていくものかと…。 3編目でやっと、「あら違うのねー」となった次第なのですが。 登場する物件もしっかりとした”館”ではなかったりで御座いまして 建設途中で放棄されたやつだったり、作りこまれた”ダンボールハウス”だったり、 絶叫城に至っては ━ そんな引用か ━ ですが、タイトルとして全然間違ってない。 紅雨荘はトリックというか、”結果そうなってしまった”ですが、仕組みが面白いですね。 絶叫城、”弟の復讐”で罪を重ねて、自分を滅して証拠隠滅なのかと読んでましたが、 ほんの一部しか合ってなかった~~。 黒鳥亭冒頭3行目で、「おい、この作者大丈夫か」とツッコミ入れたくなりましたけれど、 読了するころには疑念も霧消しておりました。 「ダリの繭」も読んだ今では、自分の中ですっかり愛すべきコンビになっております。 | ||||
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なんかどきどきしない。ショートの集まりなのになかなか進まない。感情が高ぶらない。はぁ・・・。普通です。 | ||||
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価格も安かったが、何よりすぐに届いてGOOD!本の内容は、短編がいくつかあり、とても面白かったです。 | ||||
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いつもながら、引き込まれる内容です。風情のある名称の建 物で起こる殺人事件。表題である絶叫城殺人事件が、私は一番好きです。 | ||||
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有栖川氏としてはタイトルに○○殺人事件とつく短編ばかりを集めた火村シリーズの一編。タイトルの絶叫城殺人事件ということから、ギミックに凝った館での殺人事件系を集めた趣向かと思ってしまうだろうが、実際は一応館が舞台となっている事件が多いが、綾辻氏の館シリーズのような館自体に大きな意味があるということではなく、単純に舞台になっているだけという感じであり、いつもの火村シリーズのテイストである。特に表題作の絶叫城殺人事件は城が舞台でも何でもなく、通り魔事件ものである。前半の作品はややネタが安易だが、後半は力作が並ぶ。充実した読み応えの短編集である。 | ||||
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タイトルは妙に物々しいが、全体的に雰囲気にこだわったものが多い短編集 ミステリとしてはやや簡単なものから、それなりにひねられたものもあった ただ表題にもなりページも多く費やしている絶叫城が一番バレバレなのはややいただけない まあ作者のファンならそれなりに楽しめる一冊 | ||||
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臨床犯罪学者・火村英生と推理小説作家・有栖川有栖コンビの活躍を描いた短編集。 黒鳥亭、壺中庵、月宮殿、雪花楼、紅雨荘、絶叫城と6つの館をテーマに(絶叫城は部隊が城というわけではありませんが)描かれています。 個人的に好きなのは、黒鳥亭。建物として見てみたいのは月宮殿ですかね。 "黒鳥亭殺人事件"は、友人宅の井戸で見つかったかつての住人の死体の謎を巡る物語。友人の娘が出す"20の扉"の問題の鮮やかさと、事件の真相がリンクして、苦いようなどんな顔をしたら良いのか悩んでしまいます。 東野圭吾さんの「真夏の方程式」にも通じる苦さですね……んん、ネタバレやな、これは。 表題作の絶叫城殺人事件は犯人にたどり着き、火村が一気呵成に責め立てるまでのストーリー展開が鮮やかな作品。 火村・有栖川ファンなら読んで損はない短編集だと思います。 | ||||
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ミステリーとしてトリックの内容もさることながら、人間ドラマも面白い。 「雪華楼」は若い男女が寒さをしのぐ為に体を寄せ合って暮らす中で、 殺人事件が起こり、二人の間に何があったのか。 一見、ありふれたテーマだが、奇想天外なトリックとあいまみえて、 独特の世界観と悲壮感が漂っている。 | ||||
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この作者の著作は幾冊も読んでいる。だから、嫌いではない。断じて嫌いではない。このご時世、読みたくもない本にお金など出さない。では面白いか、と人から聞かれたら、はいと即答できない。ミステリーとしての部分に対しては満足していない。期待できるのは、筋立て。いったいこの登場人物、舞台背景で何が起こるのか誰が犯人なのか。トリックは?動機は?ラストのページを繰るまでは、多くの作品が☆4つ。読後は、3つになる。 | ||||
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初めて有栖川センセの小説を読んだんですが。 ビックリする程、つまらなかった・・・。 なのにレビューは絶賛系ばかりなので 私は人と感覚が違うのかな??と思ったり(笑) オチも犯人も直ぐ判る物ばかりだったし。うーん・・・。 あえてどのお話が良かったかと言うと【月宮殿殺人事件】かな。 次回は長編を読んでみたいと思いました。 | ||||
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初めて有栖川センセの小説を読んだんですが。 ビックリする程、つまらなかった・・・。 なのにレビューは絶賛系ばかりなので 私は人と感覚が違うのかな??と思ったり(笑) オチも犯人も直ぐ判る物ばかりだったし。うーん・・・。 あえてどのお話が良かったかと言うと【月宮殿殺人事件】かな。 次回は長編を読んでみたいと思いました。 | ||||
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◆「黒鳥亭殺人事件」 火村とアリスは、彼らの旧友の天農が 娘の真樹と住んでいる黒鳥亭を訪れる。 なんでも、裏庭にある古井戸から、以前のそこの住人で、投身自殺したはずの男の 死体が、死後一週間ほどしか経過していない状態で発見されたそうなのだが……。 火村と天農が、事件について話しているのと 同時進行で、アリスは真樹の子守をします。 アリスがイソップ童話のある作品を真樹に読み聞かせた後、 二人は〈二十の扉〉というクイズをするのですが、この二つが、 本作のメインモチーフとなっています。 全編を覆う「黒」のイメージと対照的なクイズの答えが、事件の 真相を象徴し、救いとやりきれなさを同時にもたらしています。 | ||||
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有栖川先生の作品は滅多にはずれがなく面白いですがこの作品は特におすすめです。 六編が収録されていますがどれも完成度が高くて面白いです。 黒鳥亭でのオチはちょっと残酷だったけど意外でよかったし、月宮殿ってそうだったのか!と勉強になったし、雪華楼での事件の真相はすごくびっくりした。 紅雨荘と絶叫城の事件は有栖川先生らしい論理的な話でやっぱり有栖川先生のお話は面白いなぁと脱帽。 読んでみてびっくりな作品です。 | ||||
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有栖川先生の作品は滅多にはずれがなく面白いですがこの作品は特におすすめです。 六編が収録されていますがどれも完成度が高くて面白いです。 黒鳥亭でのオチはちょっと残酷だったけど意外でよかったし、月宮殿ってそうだったのか!と勉強になったし、雪華楼での事件の真相はすごくびっくりした。 紅雨荘と絶叫城の事件は有栖川先生らしい論理的な話でやっぱり有栖川先生のお話は面白いなぁと脱帽。 読んでみてびっくりな作品です。 | ||||
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『絶叫城殺人事件』――このタイトルがすごいと思う。 やたらと目を引くわ好奇心を掻き立てられるわ。つい手に取ってしまう。 そして肝心のその内容もまたすばらしい。 本のタイトルの『絶叫城〜』をはじめ6篇が収録されているのだが、あるものは叙情的であったり、またあるものは不気味であったり、と様々な色を備えている。 どんな話かはまぁ読んでのお楽しみ(興をそがないようにしたいので)。 どれも甲乙付け難い作品ばかりで、本当に贅沢な一冊だと思います。 そして読み終えると、そのタイトルが如何に的を得たものであるかが分かります! | ||||
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