(短編集)
壁抜け男の謎
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ノンシリーズの短編を集めた作品集とのことで、異色作、実験作とよぶべき変わったテイストの作品が収録されています。 ただ、ひねった仕掛けがまったく面白みに欠け、実験作がそのまま失敗作になってしまったようです。 有栖川氏といえば、長打は無くとも、短打をコンスタントに重ね、渋く要所でバントを決め、フォアボールをもらう手堅い作家さんというイメージでしたが、本作品集ではそこから抜け出そうとして失敗した感じです。 有栖川氏の著作なら、他の本をお勧めします。 ただ、本作品集は今後この路線での傑作がかかれたときに、こんな試行錯誤があったんだと、振り返られるかもしれません。 | ||||
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火村も江神も出てこないノン・シリーズの作品を集めた短編集です。必ずしもミステリばかりではなく、一言でいうと軽めのショートショート風のものが多いでしょうか。掲載された雑誌やアンソロジーも「鮎川哲也読本」「野生時代」から「読売新聞」、「ダ・ヴィンチ」そして井上雅彦氏編集異形コレクション「アート偏愛」など様々で、よって作風もいろいろと違ったものになったのでしょう。 「ガラスの檻の殺人」「壁抜け男の謎」「下り「あさかぜ」」は軽いめのミステリ、 「キンダイチ先生の推理」は金田一耕助オマージュのアンソロジーに収録された子供目線のユーモア・ミステリ、 「彼方にて」はなにやら不条理劇を読むような難解さですが、テーマになっている本をご存知の方は途中で「ああ、これはあれだな。」とわかって膝を打つことでしょう。 「ミタテサツジン」ラストにもうひと捻りしてほしかったなあと感じましたが、横溝正史が好きな人にはたまらない雰囲気だと思います。 「天国と地獄」はショートショート・ミステリ、 「ざっくばらん」は産業スパイに関する軽いミステリ、 「屈辱の形」も心理劇ぽいショートショート的ミステリ、 「猛虎館の惨劇」は阪神タイガースに材を取ったアンソロジー収録ということで、阪神ファンの人には大変うれしい作品でしょう。ここまで阪神色が表に出ていると、陰惨な事件ながら、ほとんどあっけに取られっぱなしで笑いながら読んでしまいました。 「Cの妄想」「迷宮書房」前者はSF的な、後者はどこかパラレルワールドっぽい作品で、発想がユニークでした。 「怪物画趣味」はホラーに近いかも。 「ジージーとの日々」は近未来SF. そして最後の「恋人」は、これはほとんど文学だと思います。直木賞を受賞した小池真理子の「恋」を思い出しました。過ぎ去った高原の夏の思い出が美しいです。 個人的に気に入ったのは、横溝正史色濃厚な「ミタテサツジン」、ここまでやるかとびっくりした阪神愛の「猛虎館の惨劇」、ほのぼの系SFながら、子供の残酷さが強い印象を残す「ジージーとの日々」、そしてなんとも哀切な「恋人」でした。求められる仕事にあわせてこれだけ異なった種類のものを書き分けられる有栖川さんは、基本的にとても器用で文章がうまいと思うのですが、それを再認識させる作品集でした。一度、「恋人」のような密度の高い文学的作品も書いてほしいと思いました。 | ||||
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色々な志向の作品が収められているが、どれもこれも軽量で 読み応えに乏しく、星新一風のショート・ショートも切れ味無し 旅先の移動中の暇つぶし程度か | ||||
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この作家のものが好きなので個人的には愉しめました。 出来不出来もあるので、普通に考えると3点ですかね。 | ||||
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有栖川さんの初期の作品に惚れ込み、以後、コツコツと作品を購入しているファンである。近年は作風が変化してきており、先祖返りを望みつつ購入している。有栖川」ファンは購入すべき作だと思う。 | ||||
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