絶叫城殺人事件
評判
絶叫城殺人事件の評価:
4.03/5点 レビュー 34件。 B ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1〜9 1/1ページ
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絶叫城殺人事件の評価:
4.03/5点 レビュー 34件。 B ランク
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絶叫城ですが、ミステリとは別の部分での評価が大変低いです(以下、謎解き以外の部分で、本文の引用があります。少しでもネタばれが嫌な方は読まないでください)。
この作品は有栖川有栖の一人称なので、アリスフィルタを通した物語を読者は読む。絶叫城はそのアリスフィルタが強烈過ぎて、物語が客観的事実から離れた印象を誘導されている可能性が高いと感じます。
具体的には、アリスは事件を報道でしか知らない段階(文庫P.312~313)で犯人に「心のない怪物」というイメージを持ち、その段階で既に「捕まえた相手に心と呼べるものがなかったら」火村はどうなってしまうのだろうと、犯人が火村に与える心理的影響まで危惧している。
その犯人に対するイメージ、火村への危惧を前提にして、物語が語られていきます。要は、本当ならなんでもない普通のことでも「こいつはやっぱり心がない」とか「うわあ、火村がやばい」とか、そういう印象を与え続けて物語が進んでいく。
最後、アリスは犯人を「空っぽの心にはなんでも入る」心のない者だったと結論付けてある主張を心の中で叫びますが、でも本当に犯人は心が空っぽだったのでしょうか?
犯行動機は「あるものに影響されて、とある状況がどういうものか知りたかった」という興味です。誰に命令されたわけでもないのに、せっせと手作りで小道具を作り、計画を立て殺人を犯す。それって好奇心がある人の行動ではないでしょうか?
何かに影響されるのは誰にでもあることです。例えば1冊の本に心をうたれて職業を決めた人がいたって、その人を影響されやすい心が空っぽなヤツとは言わないでしょう。犯人に無いのは倫理感、常識、善悪を判断する能力であって、心が空っぽだとはどうしても読めないのです。
犯人がいかにも「心がない」という雰囲気で語られていることについても、そりゃ犯人の周囲で起こったここ数日の出来事を考えれば、無気力にもなるよね? それだけのことが起こっても明るく振る舞ってたら、それこそ普通じゃないと思う。
なんと申しましょうか、絶叫城ではアリスに対して「一人称の語り手なら、もう少し客観的になってくれませんかね?」と言いたくなってしまうのです。
ただ他の方のレビューでもこの点に引っかかっている方はいないようなので、私の読み方が間違っていたら申し訳ありません。
黒鳥亭は大変愛らしく、かつブラックなオチで、この作者の作品では珍しいように思います。