戦争獣戦争
- SF (392)
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作中に出てくるドロップは、僕の世代だと子供の頃に食べていたもので、 懐かしかった。 缶の底にひっついたドロップが出てこなくて、割りばしをつっこんだり、 強く振ったりしていた。 これを読んで、山田正紀氏が自分より上の世代だと、改めて認識した。 僕たちより、戦争に対する実感が、特にアジアにおける戦争のリアリティが あるんだなと・・・。 時空にまたがって存在する何かを、実感を持って描くのは難しい。 戦争を描くのも難しい。 山田正紀氏は、アジアの神話、土俗性をベースに、力技で描いた。 山田氏が、今の世界状況を予測していたのかどうかは、わからない。 これを読むと、まるで今の世界に起こっていることを予測して書いたみたいだ。 読み終えて、何か苦いものを飲み込んだような感覚と、それをやわらげる かすかなドロップの甘さが残った。 SFが、強く現実と結びついている事を感じさせる作品。 余談ですが、さくま式ドロップの会社が廃業を決めたというニュースを 聞きました。 現実との妙な暗合を感じます。 | ||||
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「巨匠渾身のハードSF」という煽り文句は誤解を招く。そもそも山田正紀は『神狩り』や『弥勒戦争』の頃から、科学的な厳密さ・整合性など追求していない。 この小説も、クライマックスにおける世界認識は自然科学的にではなく、人文科学的・社会科学的・宗教学的になされる。日本国内では定着しなかった言い方だが、これはむしろ「ソフトSF」なのだ。 世界をどのように認識すれば、ヒトの魂は浄化され、最終戦争による滅亡を避けられるのか? そこに答えはない。答えがないからこそ、時空を超えた戦いは継続される。 文庫版で2分冊の長編なのに、答えがないことに不満を覚える方もおられるだろう。 答えを得られないがゆえに、輪廻する。 だが、迷える衆生を輪廻からの解脱させるには、最終戦争という「浄化」が必要なのであろうか? | ||||
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SF的アイデアの種がバラ撒かれてるのだが、そこから物語として発展するものはあまりない。 だからさわりを読むとバカでかい風呂敷が広がってどう折り畳まれているのかと凄く面白そうなのだが、 物語として読みどころがあるかというとそうでもない。 話の断片を纏めて一つにしているが、細部はぼんやりとしている。 そこら辺の独特の世界観をどう読むかが好みの分かれ目か。 「ミステリ・オペラ」は量子の雲ほどにぼんやりとしたものを理路整然と強烈に纏め上げたのが面白かったが、そもそもSFとミステリで基本的なスタンスが違ったのかもしれない。 | ||||
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あまり読まない作家だが、以前から気になってたタイトルなので、文庫化を機に読んでみた。 ・・・う~ん、あらすじだと凄く面白そうだが。 実際、戦争獣の設定は凄く良いが・・・ 物語があさっての方向に向かうと言うか、 肝心なところを描かずに時代も場所もスッ飛ばしますねー。 ぼかしたまま焦点が定まらない感じ。 まぁラストまで読めただけマシですけど、読む前の期待感はまるで超えちゃいないし、物凄く面白かったわけでもなく。 ・・・読み終わってみれば、凡作の扱いです。 | ||||
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●神狩りシリーズや崑崙遊撃隊、ツングース特命隊、魔境密命隊など初期作品は寝る間も惜しんで読 んでいた。最近はあまり著作を読む事はなく、暫くぶりで本書を手に取った。何か趣が異なっている 印象。現実感というか実体感が感じられず、モヤモヤ感が残る。しかも中々話が前に進まない。 刺青獣や戦争獣、異人(ホカヒビト)などユニークなSFガジェットを登場させているが、詳細な説 明がなく軽く流している。 キャッチーなタイトルに惹かれて購読したが、物語のテンポが遅い事と想像していたテーマと異な る展開なので、途中で飽きてしまった。give up! 下巻をまとめて買わなくて正解だった。 | ||||
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