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神狩り
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【この小説が収録されている参考書籍】
神狩りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 1~20 1/3ページ
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三体を読んだ後だったので、期待過多だったのかもしれない。とっかかりは面白かった。古代文字は、現生人類とは論理が異なる。まったく別の論理を持った存在によるものだ。そこから「神」の存在を追っていく。はずなのだが、全然追いかけてない。主人公が「よし、これから追いかけるぞ!」というところで物語は終わる。『三体』が宇宙の終焉まで描ききったのと比較すると、あまりにも…。『異常』とかの方がよっぽど面白いよ。 | ||||
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これが名作なの? 私にはSFはわからないですね。 | ||||
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1974年にSFマガジンに発表された著者のデビュー作だそうです。その後75年に加筆修正の上で単行本出版されました。 自分が持っているのはハルキ文庫版ですが、ここで上がってこないのでこちらに書いています。ハルキ文庫では大森望氏の詳しい解説があるので、作品の成立過程がよくわかるようになっています。また著者自身もあとがきを寄せています。 まず、すごく斬新なアイデアだと思います。天才的と称賛されている情報工学の研究者、島津は、ある石室の壁に描かれた古代文字らしいものを解析してもらえないかとたのまれます。人間には理解できないと思われる構造を持つ文字、そして「命が惜しければ文字のことは忘れろ」と言う言葉を残して石室から幻のように消えた男のことを考えあわせ、いわば”神”のような存在がいるのではないかと考え始めます。ある日突然彼は得体の知れない組織に拉致され、その文字を解読しろと監禁されてしまい・・という出だしです。 偶然最近、著者と恩田陸さんの対談を読んだのですが(「読書会」徳間文庫)、ここで披露されている「論理記号が2つしかなく、関係代名詞が13重以上に入り組んでいる言語を人間の脳は理解できない」という理論は思いついただけで実在する学説ではないそうです。それでもヴィトゲンシュタインとかそれらしい公式や聖書の話などで読者を雰囲気に巻き込んでしまうストーリー展開は説得力があると思いました。 自分は神も宗教も信じていませんが、実際ギリシャ神話の神などを見ていても、人類を守るとか導くとかとはほど遠く気まぐれで残酷ですし、ユダヤの神の”妬む”性質からも、たとえ神がいるとしても優しく偉大な存在とは思えません。そのあたりをこの作品はうまくついていると思います。 著者が23歳という若さで執筆し、しかも48年前の作品ですから古めかしさは否めません。70年代の学生運動などを背景にしたどこか荒廃した雰囲気、登場人物はウィスキーをがぶ飲みしタバコを吸いまくり、みんなが投げやりで何らかの怒りを抱えているようです。 あとがきで著者本人が書かれていますが「この作品を書いた時、自分を虫ケラのように感じていて、自分がこんな人間であるのを強いられていることをひどく不当なものに感じていた。(中略)何物とも知れないものに対する怒りをフツフツとたぎらせていた」 「作品が発表された後、まったく注文がこず、プラカードを持って中野ブロードウェイに立つというアルバイトをやり最低の食い扶持を稼いでいた」ということ、登場人物がみんないつも陰鬱で苛立っているようなのも、当時の著者の気持ちを反映しているのかもしれません。 古さと時代を考慮して読めば斬新な作品だと思います。続編「神狩り2、リッパー」が2005年に刊行されているので続けて読んでみます。 | ||||
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最後の部分が消化不良っぽく感じた。ストーリーよりもテーマ自体が面白かった。 | ||||
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導入から初段にかけての設定の披露や主人公が何事かに巻き込まれていく辺りは非常に面白く読めたが、中盤から冗長になり終盤、結末に至っては正直物語としての魅力を感じない。設定がしっかりしていて導入は魅力的なのだけど、物語をうまく膨らませることができないため尻すぼみになりがちな日本SFの典型のような作品と感じた。 | ||||
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遺跡等から見つかる解析不能な古代言語の構成が人間の使う物とは違うとこから神の存在を類推するアイデアは面白かった。 | ||||
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面白く読み進めたが、最後があっさりしすぎて意外性がなかったのは残念だった。 | ||||
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SFとしても、サスペンスとしても物足りない上に、ヴィトゲンシュタイン、古代文字、言語学理論などの要素が、プロットに活かされず、期待外れの感が強い。 | ||||
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今でこそそれほど奇抜でもないアイディアですが、40年以上も前に本作を書いていた(しかもデビュー作!)作者の才能には戦慄と同時に感動すら覚えます。凡人が思いつかないアイディア、読ませる文章力、グイグイ引き込まれる構成力など、圧倒的という言葉じゃ生温いです。栴檀は双葉より芳しとは正にこの事でしょうな。 | ||||
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評価の高い日本産SFだと聞き読んだが、非常に稚拙でつまらなかった。ウィトゲンシュタインとかわざわざ出す必要もないし、特に最後のバトル?みたいなのが興ざめ。恋愛描写や特殊機関みたいな設定ももなんかうすら寒く、今でいうラノベあるいはなろう小説レベルの本だった。 | ||||
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大昔読んだが、三体を読んだらこっちももう一度読みたくなった。持ってるのは間違いないが、発掘するのが無理なので、Kindle版で読み直した。満足! | ||||
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SF史上に残る名作と聞いたので、久しぶりに読んだSFだったが、結果的には残念な作品だった。序盤に情報工学の天才である主人公が「連想コンピューター」を使って六甲山のトンネルから発見された古代文字の解読を通して神に迫ろうとするのだが、肝心の文字の解読手法が無茶苦茶で、読んでいる途中で白けてしまった。論理記号が二つしか使われていないが。13重に入り組んだ関係代名詞が使われている?単語の意味が一つも分からないのに、なんでそれが分かるのか?文を音素レベルに分解する?未知の文字を解読するためにはまずそれがどんな言語で使われていたのかを推測しないといけないのに、まったくそれが書かれていない。作者は記号論理学と言語学から難しそうな単語を取り出して並べれば読者を煙に巻けると考えたのかもしれいが、作品の肝の部分だけにもう少し勉強してから書いたほうが良かったと思う。 内容的には本当の大名作である小松左京の「果しなき流れの果に」と光瀬栁の「百億の昼と千億の夜」の亜流と言う感じだ。でもあれほどの構想の壮大さと緻密はない。ただ一人称の語り口と場面展開が素早くて無駄が無く、ストーリーテリングの面白さがある。44年前に書かれた23才の時のデビュー作だそうだが、後年ハードボイルドを書いていれば読んでみたいと思った。 | ||||
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何十年ぶりかに読んだけどやはり面白かったよ。 ほかの作品も再度読みたい | ||||
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私には向いてない。もっとファンタジー色が強い物語化と思っていた。 哲学を語る、というか、文章のこねくりまわし方がしつこいというか。 科学への理解力に自信ある人にはよろしいのかも。 | ||||
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善の象徴であるはずの神を「悪」と見なして、主人公たちが神と戦う姿を描くという発想の斬新さには感心するが、主人公たちは本当に神と戦っているのだろうか、いったい何と戦っているのだろうという疑問を強く持った。真偽不明の事柄を狂信している、ちょっと頭のいかれた人たちではないだろうか。 曰く、「古代文字を解読できた者は、世界を手中に収めることができる」「古代文字は神の世界のものである」「神はわれわれに悪意を持っている」「神の干渉があるかぎり、われわれが自由になれることもないし、真の意味での愛を手に入れることもない」「神さえ、その上にいなければ、人間はもっと善良にももっと幸福にもなれるんだ」等々。 主人公の島津は情報工学の専門家で言語学のエキスパートであることから、花崗岩石室に描かれた古代文字らしきものの調査に立ち会い、連鎖的に事件に巻き込まれ、「神狩り」に参加するようになる。諜報関係の人間、霊感能者といった非日常的な人物ばかりが登場し、怒涛の展開をみせる。 「神狩り」とはいうものの、神は登場しないし、神と戦う場面もない(芳村老人が霊能者ジャクスンの立会いのもとに面会したことになっているが)。 「神狩り」とは、「神の存在を証明して、その正体を人類の前に暴き立てること」らしい。神の実在を証明するために、古代文字の解読が続けられる。実際に「神狩り」と称してやっているのは、古代文字の解読だけであり、それを手に入れようとする諜報関係者や解読を阻止しようとする霊感能者との間のいざこざが物語の中心を占めている。 ラストでも古代文字の解読は終わっておらず、古代文字の解読を阻止しようとするジャクスンとの対決で終わっている。物語にはまだ続きがあることを予感させる終わり方である。 | ||||
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他の方も書いていますが、内容が浅いです。 また、Kindle版を購入しましたが、誤字がかなりあります。 その点でも、かなり気が削がれます。 | ||||
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以前よく読んでいた山田正紀のデビュー作。もちろん読んだ事もあるのだけど、新装版を見掛けたので購入。内容はほとんど忘れていたが、その後多ジャンルで活躍する器用な作家のイメージがある作者が、本格SF作家として身を立てるのだと言う熱意を込めた意欲作と読んだ。 内容はさすがに現代SFのレベルには及ばないやや稚拙さの窺えるもので、中途半端なスパイ小説みたい。古代文字の解読から神の存在を感知する過程でもう少し精緻な疑似科学的説明が必要と思ったし、やや没個性的なキャラクターの書き分けももっと上手に出来る作者のはずだ。 それでも本作が十分読むに足る魅力を持ち得ているのは、あの当時のレベルで新しいものを作り出すのだと言う山田正紀の熱意が込められているからだろうと思う。 | ||||
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学生時代SF作家にあこがれていた。だが本書を読んであきらめた。作者の山田正紀は23歳だという。 正直、自分とたいして歳が変わらない作者との差がどれぐらいあるのか解らなかった。100年たっても同じものは書けない。 そう思った。 連想コンピューター、機械翻訳、記号論理学。翻訳機が手のひらサイズになり部分的にせよ人工知能が人間の能力を凌駕するような 時代になってはさすがに登場するアイテムの古さは否めないが40年前にこんなものが書けたことにやはり驚嘆せずにはいられない。 ツッコミ所はいろいろある。主人公の愛する女性が霊魂になっても明確な意思を持って主人公を守れるなら妨害者を殺害したところで 何の意味がある?妨害者も肉体を失ってもまた誰かに憑依して同じことを続けるだけだろう。 宇宙に出れば進化の階段を登れると考えるのもいかにも70年代的な発想だ。 だけどやっぱり自分には100年たっても同じものは書けないと思う。星5つ。 | ||||
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「神狩り2」は徳間で千円超えてたし・・・ 解説が無いのがちょっと残念。 最近発行の早川版紙の本では36年目の解説や、神林長平の解説もあってお得だった。 | ||||
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ストーリー展開がテンポよく、超越者が仕掛けた罠に対して挑んでいくながれをうまく仕立ててあると思います。 論理のさらに上の論理をいかに出し抜いていくのかと言うところに話が進むと思いましたが、この話はそこまでいかず、途中で終わっているような感じです。 続編に相当する作品があるらしいので、そちらに期待しています。 | ||||
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