(短編集)

退職刑事〈2〉



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退職刑事〈2〉 (創元推理文庫)

2002年10月31日 退職刑事〈2〉 (創元推理文庫)

22時48分着の下りで浜松に降り23時29分発の上りで帰る、それを繰り返した女が一週間目に死体で発見された―。現職刑事の五郎は名誉の負傷で入院中、そこへ見舞客が持ち込んだ「四十分間の女」事件。退屈していた五郎はもちろん、退職刑事である父親、同室の患者も加わって謎解きが始まった。議論百出するも、元刑事の洞察は宛として天眼通の如し。およそ不可解な行動の背景とは。 (「BOOK」データベースより)




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退職刑事〈2〉の総合評価:9.00/10点レビュー 5件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

退職刑事〈2〉の感想

前作と同様に親子の会話のみで展開する短編集ですが1作だけ第3者が登場する作品が混ざっています。ファンからの要望なのか、作者自身の気まぐれなのかはわかりませんが、俺としては好みのマンネリズムの場合は崩されるのがいやなので、やはり親子のみの展開で続けて欲しいですね。まぁ、1作くらいなら隠し味的に入れられても問題ありませんが。本作の場合も、良い意味での隠し味になっていると思います。

本作も良質な短編が揃っているのですが伏線の張り方が前作に比べると若干弱いかな?と、いうところで次作への期待も込めて厳しめの点数にしました。
個人的ベストは「銀の爪きり鋏」ですね。不自然な状況からの論理的な推理の組み方が見事すぎます。

mkaw11
HAAP6CBX
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No.4:
(5pt)

冒頭の不可解な謎が大胆で意外な仮説によって解き明かされる退職刑事シリーズ第2弾。

謎解きパズル・ミステリーの名手、都筑道夫が自ら代表作と断言された連作短編集・退職刑事シリーズ第2弾です。本シリーズの魅力は冒頭の不可解な謎に対して答が見出せず行き詰まりを見せた時に、物の見方や考え方を変えて大胆で意外な仮説を立てる事によって遂に道が開け、難解な謎が鮮やかに解き明かされる瞬間の堪らない快感ですね。第一作では現職刑事の息子と父親の退職刑事の対話の合間に時々息子の嫁が姿を見せるというワンパターンでしたが、あまりの単調さを反省されたのかこの二冊目では第三者の相談者を加えて変化を持たせていますね。でも著者はこの主役一家の姓を公表される気は絶対になかったと見えて、作中で第三者に「現職さん」「退職さん」と呼ばせているのはかなり無理があって不自然で思わず苦笑いしましたね。
『遺書の意匠』遺書を書いて自殺した男が何故か前日に決行当日の芝居の切符を買っていた。遺書の筆跡は間違いなく当人の物で偽造でないとしたら一体どう考えたら良いのか?著者は小道具を上手に使いながらちょっと普通では考えられない複雑な人間ドラマをこしらえるのが本当に巧いですね。『遅れてきた犯人』建築業界誌の編集人が射殺された事件を自分がやったと電話で自供した男の来てくれという指定に従ってホテルの一室に赴くと男の愛人が殺されていた。暴力団の組長の殺人依頼が絡んで立証が難しいかなと思っていたら著者は話のスケールを大きくせずに一連の事件の流れを別の角度から見て見事に組み立て直してくれましたね。『銀の爪きり鋏』殺された被害者の女は何故か右手の爪だけを切っていた。右利きの人は最初に左から切り始めるのが普通なのにどうしてか?今回は謎の答自体は明かされると割合に平凡でしたが、殺人の動機が思いも寄らず悲劇的な風情でしたね。『四十分間の女』下り列車と上りの終列車の間隔が四十分間で一週間の間毎夜来て帰るを繰り返していた女が最後に朝方駅のレール付近の場所で死体となって見つかる。珍しく息子が骨折事故で入院した病室が舞台で、友人と三人で話し合い途中から知らない患者が話に横槍を入れるという異例のサービス振りです。推理にはかなりのこじつけと想像力の飛躍がありますが、殺害動機と無理なくスムーズに結びつける構成がお見事です。『浴槽の花嫁』新婚旅行中の妻がホテルの浴槽で殺され一方外出中の夫には明確なアリバイがない所から事件は簡単に片付くと思えたが・・・・。本編には魅力的な謎がなくそれ程に悩みはしない何時もと違うパターンですが、大勢の容疑者を登場させてその中で飛び切りの意外な動機を暴き読者の盲点を突いて驚かせます。『真冬のビキニ』冬のさなかの海岸で季節外れにも水着をつけた女が殺された。これも普通では絶対に考えられない状況ですが著者は何とかそうならねばならない場合をこしらえて読者を上手く納得させていますね。『扉のない密室』結婚式の新郎控え室で花婿の男が三人の友人達が見ている前で不意に短剣によって背中を刺し貫かれて殺される。もしかして透明人間による殺人か?と思わせる魅力的な謎の答はやや肩透かしではありましたが、ありきたりでなく想像もつかない複雑な人間ドラマを思いつく才能は著者ならではだなあと今回もいたく感心させられましたね。
退職刑事 (2) (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:退職刑事 (2) (徳間文庫)より
419567168X
No.3:
(5pt)

退職刑事2

本体価格1円でしたが、非常に良いそのままでした。有難うございました。
退職刑事 (2) (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:退職刑事 (2) (徳間文庫)より
419567168X
No.2:
(5pt)

四十分間の女は,鉄道推理小説ならではの謎解き。

短編7話。

遺書の意匠
遅れてきた犯人
銀の爪きり鋏
四十分間の女
浴槽の花嫁
真冬のビキニ
扉のない密室

四十分間の女は,鉄道推理小説ならではの謎解き。
最初は「悪夢の最終列車―鉄道ミステリー傑作選 (光文社文庫)」で読みました。
退職刑事 (2) (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:退職刑事 (2) (徳間文庫)より
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No.1:
(4pt)

相変わらずのおもしろさ!でも・・・

安楽椅子探偵モノ、退職刑事の第2集、短編7作が収録されています。
事件の話しを聞いただけで、何気ない会話の端々から思いもよらない真相をピタリと当てる退職刑事の推理の冴えは相変わらず。7作とも楽しめます。が、読者とは勝手なもので、事件を語るのが友人だったりと多少の変化はあるものの、退職した刑事と、その息子で現職の刑事、二人の会話による事件の説明と解決、というパターンにちょっと飽きてきてしまいました。安楽椅子探偵モノというシリーズの「型」なのはわかっているのですが・・・。第1集、第2集と、あまり日数をあけずに続けて読んだから余計にそう感じるのかもしれません。
決してつまんないワケじゃありません。ミステリとして充分に楽しめます。繰り返しになりますが念のため。
退職刑事 (2) (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:退職刑事 (2) (徳間文庫)より
419567168X



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