悪意銀行
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作者自身の後記から引用すると、これは a lack gothic thriler ラクゴシックスリラー、落語的スリラーであるとのこと。「日本伝統の落語にみられる、飛躍した笑いの味を、イギリスの推理小説に、大きな伝統をもつスリラーの枠ぐみのなかで、生かそうという、ここらでハッタリかければ、はなはだ野心的な、とたんに冷静になってみれば、はなはだ無益無謀なこころみです。」とある。話がはじまると、とまることなく、あちらこちらとあらぬ方向に進んで行って、怪しい登場人物に、二転三転の物語展開、それこそ無益な薀蓄の数々がちりばめられて、銃撃戦や空中飛行の大団円。面白い!!「まったく、なにかにつけて、笑いのほしい棘だらけの当節、存在価値も、たっぷりあるはずなのに、どうして、笑いの小説がすくないのか・・・。」という言葉は、まさにこの文庫が発行された2020年の現代にもあてはまる。「ナンセンスは小説のなかにだけあって、暇つぶしに、笑いとばすもの、といった世の中になんとか早く、なってもらいたいもの。」この本を読んで、大いに笑って現実の憂さをふきとばしたいものです。1963年に書かれた半世紀以上前の小説だが、古さを感じさせないどころか、まったくもって新しくて魅力的。登場人物たちが、みな生き生きとしていて、いまに息づいている。近藤、土方コンビのシリーズが、この本と昨年発行された同文庫「紙の罠」で揃うのも嬉しい。 | ||||
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題名だけで買ってしまった作品。 ☆0個が妥当。 前半は何となくストーリーも理解できたが途中から何がいいたいのかさっぱりわからなくなった。 銀行らしい話は全くなく後悔した。 一般文学通算1230作品目の感想。2016/04/05 20:30 | ||||
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この近藤、土方コンビの軽アクションものは、ぜひ「紙の罠」と併せて読んでほしい。 「紙の罠」は若干入手がむずかしいかもしれない。 しかし、本作だけでは、このコンビの真の面白さは伝わらない。 このコンビ、敵対したり味方になったりを繰り返しながら、事件を解決する。 事件というか、なんというか、身にふりかかったトラブルとでもいう感じのものなのだが。 アクション・コメディ?ユーモア・スリラー? 何と分類して良いのか、分かりにくいのが特徴である。 軽いどんでん返しという意外性もあり、ドタバタもあり、適度にエロも味付け程度添えてありといった、サービスの大盤振る舞いなのだ。 この手のものを書かせたら、本当に著者はうまい。 また、こういうスタイルのものを書ける作家は、いないんじゃないかな。 伊坂幸太郎がかなり弾けまくったら、こんな感じになるかも。 とにかく、ストーリーの進行に従って、どんどん先を読めば良い。 著者のタッチに心地良く酔っているうちに、あれよあれよと話は進行する。 そして、このコンビ、主役なのだから、当然、どんなピンチになろうとも、それを何とか切り抜ける。 その手段、体を使い、頭を使いというのが、このコンビの作品の読みどころなのだ。 そして、いかにも著者が楽しんで書いた、というのが良く分かる、実に楽しい作品だ。 惜しむらくは、このコンビの長編が本書と「紙の罠」しかないことだろうか。 もっとこのコンビが、紙面を縦横無尽に活躍する様子を見たかった、と思うのは、私一人ではあるまい。 | ||||
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「近藤&土方」という「悪意銀行」のどたばた冒険ものだけでなく、SSや落語チックな短編、それからエッセーなど幅広く短編を収めた贅沢な一冊である。 もともとは西洋で発達したミステリに、落語の要素を取り入れるという手法は都筑さんの読者にはおなじみだろう。その絶妙な面白さは、とりあえず読んでいただくとして、ここでは「近藤&土方」コンビに注目したい。 キザなカッコをした土方は、悪意銀行とやらを立ち上げる。これは、洗練された真の犯罪を世に知らしめることによって、世にあふれる低劣な犯罪を抑えようという、高尚な目的意識によるものだという。 ・・・と、いうとなんだか難しいが、実のところ「なんでも屋」である。 ある市長の暗殺を請け負った土方であるが、それを盗み聞いた近藤、土方ばかりにいい思いをさせてはならないと、得意の口先を使いながら先回りし、土方の計画をひっかきまわそうと企むが・・・。 普段は仲がいいのか悪いのかよくわからない二人であるが、いざとなったら見事な連係プレイでピンチを切り抜けていく爽快さがうれしい。ばったばったと人が倒れるハードなお話もあるが、軽く楽しく読めるのは、この二人の軽快なやり取りが非常にユーモアにあふれているからであろう。 | ||||
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