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他人の城/憎悪のかたち: 日本ハードボイルド全集3



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初公開日(参考)2022年01月
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他人の城/憎悪のかたち: 日本ハードボイルド全集3 (創元推理文庫)

2022年01月19日 他人の城/憎悪のかたち: 日本ハードボイルド全集3 (創元推理文庫)

〈日本ハードボイルド全集〉第三巻は河野典生の巻。風土に根ざした我が国独自のハードボイルド小説を生み出すことに極めて自覚的であり、人物・構成・文体とあらゆる面で模索を続けた河野の初期代表作を集成した。小説家による失踪少女探しを抑制された筆致と卓抜なプロットで描き、直木賞候補となった長編『他人の城』に加え、「憎悪のかたち」「溺死クラブ」「殺しに行く」「ガラスの街」「腐ったオリーブ」の傑作短編五つを収録。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

解説も含めて内容が良い

映画『黒い太陽』の原作である「腐ったオリーブ」を含め、長らく文庫版も絶版であった作品が「紙の本」で復刊されたことは喜ばしい。
底本も、用語自主規制以前のものが採用されている。
本書は『日本ハードボイルド全集』の一環であるから、筒井康隆編『'74日本SFベスト集成』に選ばれていた「トリケラトプス」(『街の博物誌』の1編)や、鮎川哲也が『急行出雲 鉄道ミステリー傑作選』に選んだ「機関車、草原に」は収録されていない。
が、再録されている角川文庫版の著者あとがきや、池上冬樹による解説文を読めば、河野典生の代表作はハードボイルドに限らないことが明示されており、これから河野典生の作品を読む世代への指標となるだろう。
七曜社版『憎悪のかたち』の「あとがき」は再録されなかったので、ここで一部、紹介しておく。
「私はこの作品集の書名に《憎悪のかたち》を選び、憎悪をテーマにした作品で統一することにした。
憎むべき対象が発見できないままに、いたずらに吠えまわっているひとつかみの若い狼たちや、物質文明に飼いならされた無気力なおびただしい若い羊たち。
つたないこれらの作品を、僭越ながらきみたちにおくりたいと思う。
なぜなら、いま、私自身がきみたちと同じ狼であり、羊であることを思い知らされることが多いからだ。」
今まさに、「憎むべき対象が発見できないままに、いたずらに吠えまわっている」事件が頻発している。
新しい読者が、河野典生の作品から、あるべき「憎悪のかたち」を読み取ってもらえることを願う。

なお、解説の中で池上冬樹は、結城昌治が『暗い落日』『公園には誰もいない』『炎の終り』を講談社文庫版で改訂したことを「ポリティカル・コレクトネス」だったと批判している。
ならば、続刊の結城昌治集では、用語規制以前の版が採用されるのであろうか?
そうであってもらいたい。
他人の城/憎悪のかたち: 日本ハードボイルド全集3 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:他人の城/憎悪のかたち: 日本ハードボイルド全集3 (創元推理文庫)より
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