殺意という名の家畜



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初公開日(参考)1963年01月
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長編小説

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殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

1995年10月31日 殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)

犯罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から電話がかかってきたのは深夜だった。「今、会ってほしいの」という。むろん私は断ったが、私の郵便受けに一片のメモを残して彼女は消息を絶った。しかたなくメモを調べはじめる私。そこに驚くべき知らせが…。自堕落な生活に耽っていた娘の失踪と、その行方を追う犯罪小説家。退廃的青春群像を描きつつ暴行事件の真相に迫る正統ハードボイルドの傑作。 (「BOOK」データベースより)




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No.4:
(3pt)

ちょっと複雑すぎかな

古い小説なので、現代の小説と比較すると、どうしても粗い部分が目立ちますね。賞を取っているので、面白いのは間違いないのですが。
原尞の「そして夜は甦る」を読んだ時と同じような感想ですが、つまり、話が複雑になり、登場人物が増え過ぎて、もう誰かの名前が出て来ても、それが過去のどの人物だったか思い出せなくなっていました。
また、この小説の肝となる事件である、車中で男女が焼死体で発見された件についても、男の方は家族が死体を見て「本人です」と言い、女の方は身元が不明だったけど、家族が「死んだ男と交際していました」と名乗り出たことで、その死体がその二人と決めつけられるというガバガバな展開でした。
普段からミステリーを読む人にしてみれば、これは遺体の取り換えトリックか?でも、それにしては、あら過ぎるから、フェイクか?と逆の疑いを抱くレベルです。
それから、犯人の犯行動機がまったく理解できません。そんな動機で殺す?しかも、自分が恨んでいる人物だけでなく、結果的には、全く罪のない無関係な人間を一人、あっけなく殺しています。この犯人の人物像からしても、ちょっと考えにくいと思いましたね。
殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
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No.3:
(4pt)

元祖ハードボイルド

第17回日本推理作家協会賞受賞作(1964年)。

犯罪小説家の私(岡田晨一)のもとへ、深夜、かかってきた電話。相手は、2年程前に、一夜限りの関係をもった星村美智子だった。美智子は、すぐに会って欲しいという。断りを入れた私は、やがて美智子が消息を絶ったことを知る。

美智子を慕う永津博の訪問をきっかけに、探偵役を引き受けた私。周辺を探るうちに、美智子の分不相応な暮らしが明らかになっていく。やがて、高松で美智子と思しき、焼死体が発見される。車の中で男と無理心中をしたらしい。その男は、美智子への暴行事件の犯人であり、刑期を終えたばかりであった。警察は自殺と断定したが、腑に落ちない私は、美智子の過去を追って四国へ向かう ・・・

美智子と関係をもったアパートの隣人の死、同時期に行方不明になった近所の若い娘、何ものかに襲われる私 と謎が謎を呼びストーリーを盛り上げていく。美智子は、深夜、私に何を伝えようとしたのか。なぜ、美智子は、過去に自分を暴行した犯人と死なねばならなかったのか。読了してみれば、驚きの結末とまではいかないが、日本ハードボイルド黎明期を象徴するようなキレキレのタッチには、感慨深いものがある。

哀愁漂うラストは、So クール!ハードボイルド好きには、その歴史を紐解く上でも一読の価値はあるのかもしれない。

37年も前の作品であっても古さは感じないのは良いのだけれど、ズケズケとして悪びれない俺様キャラがどうしても好きになれず ・・・
殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
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No.2:
(5pt)

苦闘

およそ河野典生ほど日本的なハードボイルド・ミステリを確立しようと苦闘した作家はいない。
本作や「他人の城」「迷彩の森」といった長編が、あえて私立探偵でなく、自己の分身を思わせるような作家が主人公なのも、リアリティ追求の証だろう。
現在の目から見れば、生硬な表現や青臭さも真摯さの表れであり、彼に限らず昭和30年代に様々な作家がミステリの多様性や可能性を切り開こうとしていたことが軽視されすぎているのが歯痒い。
殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
4575658170
No.1:
(5pt)

苦闘

およそ河野典生ほど日本的なハードボイルド・ミステリを確立しようと苦闘した作家はいない。
本作や「他人の城」「迷彩の森」といった長編が、あえて私立探偵でなく、自己の分身を思わせるような作家が主人公なのも、リアリティ追求の証だろう。
現在の目から見れば、生硬な表現や青臭さも真摯さの表れであり、彼に限らず昭和30年代に様々な作家がミステリの多様性や可能性を切り開こうとしていたことが軽視されすぎているのが歯痒い。
殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)Amazon書評・レビュー:殺意という名の家畜 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
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