(短編集)
團十郎切腹事件
- 失踪 (242)
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昭和32年8月号から『宝石』編集長に江戸川乱歩が就いた。 乱歩の方針で、それまで探偵小説作家とみなされていなかった人にも、広く執筆を依頼するようになり、新劇や歌舞伎の評論活動をしていた著者にも声がかけられた。 そうして始まったのが本シリーズである。 だから著者を語る乱歩は編集者目線なので、「なんともいえない味があって、一作を読んだら次の作を読まないではいられぬ魅力」(p.603)があるとべた褒めなのだが、半七捕物帳の魅力が探偵小説としてのそれよりも、江戸情緒を楽しむところに多く依っているのと同じように、本書を楽しめるかどうかは、歌舞伎、演劇への興味、理解の度合いによるのだろう。 そして残念ながら、わたしの歌舞伎の理解ははさっぱりなのである……。 | ||||
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戸板康二先生の本です。 推理小説の短編集です。歌舞伎俳優の雅楽が、犯人を暴いていくという感じ。 語り手は雅楽付きの記者で、その記者から話を聞いて、雅楽が鋭く真実を突く、という流れですね。 18編の短編をおさめていて、さらっと読むことができます。 標題の団十郎切腹事件は、江戸時代の切腹自殺した団十郎の話を聞いて、雅楽が推理して、それを裏付ける文章が出てきた、みたいな展開です。 ただ、演劇(特に歌舞伎)や芸能界に精通していれば、それなりに楽しめるでしょうが、歌舞伎とか縁のない生活ですから、 演劇関係の蘊蓄がよくわからない。 また、犯人が雅楽が指摘するとすぐにゲロっちゃうところが、なんか人の良さを感じてしまいました。 | ||||
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丸谷才一氏の本から知った作家さん。今迄ご縁なく、本当に残念。今からでも遅くないので、「全読み」してみます。歌舞伎を知っていれば、もっと「手触り感」があったのだろうなぁ。これまた、残念でした。 | ||||
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ここ数年、歌舞伎が好きになり、時々劇場で鑑賞しています。歌舞伎+ミステリということでこの短編集を知ったのですが、作者の本業が演劇評論ということで、読んでいるだけで歌舞伎の知識が身につき、舞台裏の事情などもさりげなく描かれていてとても興味深いです。 一編一編それぞれに個性があり、よくこれだけ次々といろんなバリエーションを思いつけるなと思いました。歌舞伎の劇中に殺された俳優、謎の失踪をした美貌の女形、俳優の恋愛、歌舞伎とご贔屓筋(パトロン)のこと、俳優間のライバル意識などなど。そして江戸時代に実際起きた名優市川団十郎の死を扱った直木賞受賞作「団十郎切腹事件」もよかったです。 また、舞台も東京だけでなく全国各地に飛び、旅情ミステリの趣きもあります。金沢近郊の芝居小屋を舞台にしたものもあれば、信州の劇場に出る子役の幽霊の話、京都ものもあって、大変風情がありました。昔は京都の清水寺には拝観料がなく、普通に夜8時半まで門が開いていたのだなあ、などということもわかり、おもしろかったです。 かといって歌舞伎を知らなければつまらないということもなく、品のよい端正な文章やどこか昭和レトロな雰囲気、知的な推理が楽しめます。英国の古典名作推理小説のように、ゆったりと腰かけて、味わいをじっくり楽しむようなすぐれた小説群です。おすすめです。巻末に作者本人の詳細な各作品ノート、再出版されるたびに載せられた小泉喜美子氏、新保博久氏などのあとがきもついています。 | ||||
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10年来、探していました。 たまたま思い出して検索し、入手することができました。 たしか、先代の勘三郎翁が主演されたテレビドラマがあったような…。 楽しみに拝読いたします。 | ||||
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