芝浜謎噺: 神田紅梅亭寄席物帳
- 落語ミステリ (5)
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落語には全く興味がないので、序盤は正直退屈でした。ミステリーとしてどうかといえば、それほどとも思えません。ただ、しばらく読んでいるうちに落語の世界観というか人情噺を味わう気構えみたいなものが少しずつ出来上がってきて、最後は少し目頭が熱くなったりしてしまいました。落語或いは落語家に興味がある人ならより楽しめるのではないでしょうか。 | ||||
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神田紅梅亭シリーズの第二弾。 第一弾の「道具屋殺人事件」も面白かったが、僕はこの「芝浜謎噺」の方がより面白かった。 前作でも思ったのだが、現実に起こった事件を古典落語によって解決してみせるというのは、神経を使う難しい作業だと思うが、本当によくできていると思う。 相当に練りこまれた労作だと思う。 落語好きの僕は表題作の「芝浜謎噺」がとても気に入った。 有名な古典落語の「芝浜」ではあるが、流派によって解釈が違う事も知らなかったし、ちょっとした動作一つ、表情一つで解釈が変わってくるというのも興味深かった。 あらためて落語という芸の深さを思い知り、それぞれの「芝浜」を聴き比べてみようと思った。 フィクションではあるが、現実に存在した立川談志、三遊亭圓生、桂三木助、桂文楽、古今亭志ん生、といった往年の名人たちのエピソードも数多く紹介されている。 こうした名人たちの名演もあらためて聴いてみようという気になる。 今回は、落語の改作、演出の仕方といった落語に関する話も面白かったが、師弟愛が泣かせてくれる。 病気で車イス生活をおくっている馬春師匠が可愛がっていた末っ子弟子に対する行動が感動的だった。 次作以降もとても楽しみなシリーズだ。 | ||||
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2008年に原書房から出た単行本の文庫化。 『道具屋殺人事件』に続く「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズの第2弾で、「野ざらし死体遺棄事件」「芝浜謎噺」「試酒試」の3本の中篇が収められている。 ミステリとしては、ふつうだと思う。ストーリーや結末に意外性はあるが、「謎がとけた!」というような感じのものではない。どちらかというと人情話に近いかも。 もうひとつ、素材となっている落語の扱い方がおもしろい。聞いていてすっきりしない点、疑問が残る点などを解明する趣向があり、落語ファンにも満足できる内容となっているのではないか。 | ||||
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師匠の馬春さんの後遺症が最初の作品集道具屋殺人事件ではもっと重いように感じていました。師弟愛が良いと思いました。 | ||||
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落語ファンにはとてもうれしい内容です。 登場人物のキャラクターもしっかり立ち、この世界にずっと浸っていたいと思わされます。 短編集(中編集?)かと思ったら、すべてリンクしているのですね。 「謎」といっても、陰惨なものではなく、そのあたりも個人的に良かったです。シリーズをすべて読んでみるつもりです。 | ||||
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落語にからめたミステリシリーズの第2弾。前作と同様、古典落語の噺を演る描写をベースに、日常の謎を一緒に解決してしまう趣向のお話。 本作はさらに作者の筆がさえている感じで、もう読んでいて登場人物の面々に感情移入しまくりである。3話目の「試酒試」なんか、もうドキドキの展開で、どんでん返しもあるし、読み応えたっぷりである。 さて、例によって落語に詳しくない読者でも楽しめるように工夫されているあたりは非常に助かる。とは言っても、自分としては、以前に読んだ「マンガ落語大全 まずはここから」が、より深く楽しむための助けになっている気もする。 本作で出てくる落語「抜け雀」「野ざらし」「芝浜」などは有名なものらしいので、上記マンガであらすじだけでも知っているとだいぶ入りこみがスムーズ。同様に、前作で出てきた「らくだ」「こい瓶」なんかも載っているし、これらはたぶんかなりの定番噺なのであろう、きっと。(笑) なんにせよ、前作を読んで楽しかった読者なら、これもぜひ読むべきだ。楽しめること請け合いです。 | ||||
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