高座のホームズみたび 昭和稲荷町らくご探偵
- 名探偵 (559)
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稲荷町の師匠の日常まで想像して楽しめるミステリーです。 | ||||
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「昭和稲荷町らくご探偵」の第三弾にしてシリーズ最高傑作。 夢半ばにして落語家としての道を捨てざるを得なかった男の物語。 私は愛川晶の落語ミステリーは全て読んでいるが、その中でも一番良かったと思う。 ミステリーとしても面白いし、一人の男の人生を追った人情物でもあるし、落語界を舞台としたお仕事小説としても読める。 落語に興味なくても楽しめるが、落語好きならなお楽しめる。 今回は落語の世界での師匠と弟子の関係、兄弟子と弟弟子の関係、そしてその関係間での嫉妬や愛情などが描かれていてとても面白かった。 面白いだけでなく切なくて感動的でもあった。 昭和50年代という時代設定も郷愁を誘う。 愛川晶の小説を初めて読むって人には、本書を単独で読んでも面白いのだが、できれば「神田紅梅亭」シリーズ、「神楽坂倶楽部」シリーズを先に読むことをおすすめする。 これらのシリーズの登場人物が本書でも登場するので、先に読んでおいた方がより物語に深みがでて楽しめる。 これで3つのシリーズが軌道に乗ったので、今後は史上初の落語ミステリーサーガとしての展開を期待している。 | ||||
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作者の落語ミステリーはすべて読了しており、本作も楽しみにしていた。 本作は本シリーズのみならず、作者の全落語ミステリーの中でも出色の出来である。 筋立ての確かさや伏線とその回収など、ミステリーとしての面白さも十分に味わえるのだが、何と言っても作者の落語愛がスゴイ! 読んでいると寄席の風情がしっかり脳裏に浮かび、どんどん引き込まれる。 こんなに落語の深淵をしっかり理解して書ける人は他にいないのではないか? これはもう落語ミステリーを超えて落語文学と言っても良いのだと感じるくらい感銘を受けた。 林家正蔵師匠、馬八師匠、平林刑事など役者も揃い、人間模様も面白い。 読み終わった途端に次作が読みたくなるのは私がハマったからですね。 読後感はしみじみとして爽やか。 人生ってのはそんなに悪くもないなぁと空を見上げました。 | ||||
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シリーズ三作目となる今回は、彦六の正蔵師匠の十八番中の十八番である「一眼国」を下敷きにした「二眼国」と、高座のホームズというタイトルに引っかけた「ホームズの企み」の二編。最初は本格物で、二本目が人情噺という構成も同じです。 「二眼国」はとにかくタイトルがぴったりはまっていて、正蔵探偵の推理もすっかり板についてきた感じです。推理の結果、明かされた真相があまりにも突飛な気がしたのですが、落語界という特殊な人間関係の中では十分に説得力があるし、ラストで「眼が二つある」というだけの条件で、世界中でたった一人しかいない犯人が名指されたのにもびっくりしました。 私は原書房の紅梅亭の方を愛読していたので、できればそちらの続きを早く書いてほしいなと内心思っていたのですが、この作品を読んで、考えが少し変わりました。高座のホームズのシリーズは、探偵役の正蔵師匠と、探偵補助のような役割の馬八師匠(のちに馬春)だけがレギュラーで、主要な人物は毎回変わります。そのおかげで、プロローグ、幕間、エピローグの部分にかなり大きな仕掛けが施されているんですね。今回は、主人公の梅蔵にすっかり感情移入して、はらはらしながら後半を読み進めていたので、エピローグではびっくり仰天しましたし、それでも読後感がさわやかなのはさすがベテランの味だと思いました。こちらも、ぜひ新たな作品が読みたいです。 | ||||
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